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「双極性障害」からの回復 ③今までの経過

発症から治療終了までの経過

手元にある「おくすり手帳」を軸に、おぼろげな記憶を掘り返してみます。

2007年夏
不安・焦燥・憂鬱・動悸などの症状が出て出社不可能に。休職のち退職。自殺願望。「精神疾患」への私自身の偏見が強く、医療機関に受診せず。2008年春 
転職早々に症状悪化。初診で「うつ病」診断。抗うつ薬など服薬開始。治療しながら仕事を継続。
2009年秋  
退職を機に治療中断。頓服薬のみ服用。症状が出ているまま、引っ越し、旅行、職を転々など動き回る。意地でも通院拒否。症状悪化。
2012年春
通院再開。恐らくこの時に「双極性障害Ⅱ型」診断。抗うつ薬、抗精神病薬、気分安定薬「ラミクタール」など併用。(その後、気分安定薬を止めて抗うつ薬中心に戻るなど、私も当時の主治医も迷走)
2016年春
セカンドオピニオンのち転院。ここで私自身がはっきり「双極性障害Ⅱ型」という診断名を認識。気分安定薬「リーマス」初服薬。3カ月後、引っ越しに伴い転院。「リーマス」、抗不安薬、睡眠薬の3種で服薬量を増減させながら症状安定化を目指す。
2017年春
何度目かの退職。長期療養へ。秋から3ヶ所目のカウンセリングを開始。
2018年正月
病識学習を独自で開始。春から就労サポートを目的とした精神科デイケアに通所。秋から社会復帰(アルバイト開始)。
2019年春
通所から9カ月後にデイケアを卒業し、カウンセリングも終了。
2020年春
10カ月かけた減薬が成功。定期的な通院・服薬終了。

発症のきっかけ

元々の要素として、以下のことがありました。機能不全家庭で育ち母親との愛着(癒着)が強く、その母親が発症の数年前に病死した。就活時期にノイローゼになった。目指していた「夢」が中々叶わずかなり焦っていた。

大きなきっかけは、職場に適合できなかったことです。小さい頃から「仕事」「職業」に対するこだわりや理想が強く(視野が極端に狭く)、自分の理想と現実の能力の乖離を理解せず、過度に自分に期待しプレッシャーで潰れたパターンだと理解しています。元々の要素を下地に、今まで我慢していたものが表出したのだと思います。
職場の人間関係のストレスもありましたが、どちらかというと仕事内容が「本来の自分」に合わない時に私は大きくストレスを感じていました。(その後、沢山の職を経験することで、「本来の自分」を段々と掴んでいきました)

経過のまとめ

12年間の治療期間をまとめると、早期治療の遅れや2年半の治療中断など数々の失敗をしています。診断名や治療薬に右往左往し、診断を受け入れられない否認の時期が約10年。病の当事者にとって自然な反応とはいえ、期待と失望を繰り返すこの時間が長く苦しいものでした。

ただ、3年前の退職後に十分な休息をとり、否認を諦め(現状を認め)、カウンセリングで心理教育を受け「双極性障害Ⅱ型」の病識を得てからは、治療に積極的になりました。
「医者や薬に治してもらう」という受動的な意識から、「医者や薬の助けを借りて、私が私を楽にする」という主体的な意識に変わったことが大きかったと感じます。


長くなったので、今回はこの辺で。次回は「うつ状態」と「軽躁状態」の時の私の症状をまとめます。

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