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明けない夜はない

最近はメンタルの調子が非常に悪い。
そういう時は自分で意識して、必死で耐え、時間を過ごすのが私のやり方だ。
時に、仲良しと少し距離を置くこともある。それでも、側に居てくれる奴らだからこそ信頼できる仲間と思っている。(自分勝手と言われればそう)

そういう時に限って、というより、そういう時だからこそ、自分に余裕がないからこそ、人を傷つけてしまう。
悪意を持って、人を傷つけようとしてるわけではない。
しかし、自分のふとした発言が人を傷つけ、後で振り返って後悔する。もうその時には既に取り返しのつかないのだが…。

皆さんも人を傷つけるという事象に限らず、自分の意思とは異なる行動や発言を何も考えずに行い、後悔することはないだろうか?
(後悔はともかく、そういうことはないか?)

持論になるが、私はこれは自分の遺伝子のせいであると認識している。
そもそも生物(主に動物)の行動が全て遺伝子によって、プログラムされていると考えるのが現代の動物行動学である。
→『利己的な遺伝子』(リチャード・ドーキンス)
私たちを含めて、全生物は「遺伝子」が自身を永続的に保存する為に、個体として発現され、無意識的に生存行動を取らされ、生殖を促され、自分の遺伝子をなるべく広く受け継ごうとさせられるのだ。
だから、人間は当然、基本的に利己的だし、自己中心的だし、自分が良ければ、それで良いという生き物なのだ。
自分のせいじゃない。遺伝子のせいなんだ。
そう考えれば、少しは気持ちが救われるという人もいてほしい。知ってほしい。

…。

人間はさらに、脳に前頭葉という部位を獲得した。それは人間の経験的・後天的に理性を司り、遺伝子によるプログラムから脱することのできる手段の一つである。
それは自分の欲求を抑えることや、自分の利益に関係なく、また不利益をも顧みずに考え、行動することを可能にする。
きっとそれももともとは遺伝子が生き残る為に、自らの為に獲得した(というよりも、そういった能力を持つ遺伝子が生存競争を勝ち抜き、生き残ってきたと考える方が正確。)能力であるが、意図せず、それによって、人間は《葛藤》というバグが生じてしまうことになった。
そういうバグが残っているという意味では、人間(生物全体)もまだまだ進化の途中段階で、これからどういった進化を遂げるのか数億年、数兆年の時を経て見てみたいものである。
無論、人類・地球・銀河・宇宙の消滅の方が先に起こるだろうが。

だから、どうすれば良いのか。それ以上の思考は私には至らない。この運命に従って、バグを理解し、受け入れながら生きることを選択する。そのつもりでも、何度も失敗するのは、私の遺伝子が問題児だからなのだろう。言い訳に過ぎないのか。そうなのかもしれない。しかし、自分の専門領域では、少なくともこれは筋が通った話のように感じ、ある意味ではこれを信仰し、支持しているのが今の私である。

愛する人から連絡拒否されてから、約4、5ヶ月が経つことになる。
某SNSでは、二度と元カレと連絡をとりたくないという女性が多いと謳う。
そうだよな。知らんよな。
自分も今思えば、価値観や人生観等の諸々が自分と違っていたし、「変わってる人だったな。」とか「なんか憎いな。」と思うことがある。
今の彼女に対する気持ちは好きとは違うと考えている。
それでも、何をしていても、心の底に彼女が居て、あの日々を思い出す。そして、《葛藤》している。
遺伝子が忘れようとしていて、前頭葉が忘れさせないのか。
前頭葉が忘れようとしていて、遺伝子が忘れさせないのか。
どちらなのか、私には分からない。
でも、どちらも私の意思になく、《葛藤》している。
きっと、今の自分にとって、一番楽しかった思い出が彼女との日々だったのだろうと思う。

彼女は今日もどこかで平然と生きている。

R.I.P. ぷっきゅー

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