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「もっと明るいことを言え」
クサカベノブユキは25歳。
数回の連載経験と月2程度の読み切り有り。
漫画とバイトの給料は1:2。
現在、絶賛どん詰まりの迷走中。
「やっぱさ、暗いんだよなー。」
もはや半笑いで言うようになった担当編集。クサカベは言われると思った。と思った。
「前回よりはマシでしょ、でも」
「うむ、たしかに全人類滅亡から1人の自殺
に抑えたのは成長だと思う。しかしな、人数
が減ったぶん残虐性が増したのな、コレ。
居れない2人は離し愛う(オレナイフタリハハナシアウ)
※以前書いた小説↓の続きのような話です。
違う雰囲気の作品になったと思うので
両方読んでも読まなくても楽しめるかと。
■■■
いよいよ平さんと付き合うことになった。
でも改めて考えたら、だめなのだ。
あたしはずっと人のそばにいれるような
人間じゃない。
少し前、
会社の同僚で、数少ない友人の1人である
あずさに平さんの話をした。
クラブで会った40手前の男性と説明したので
大丈夫なの?と言
ダンスミュージック終わって
毎週のように繰り返してるはずなのに
今回何か違う気がするのは
相手の様子がいつもと違うからだろうか。
いつも店にいる女性陣の中の
パサついた茶髪の子の知り合いらしいが、
俺にはまだそれが信じられないでいる。
なぜなら、彼女は綺麗だった。
そして静かな女だった。
夜の店にいるのがおかしなくらいだった。
家に入って来るまでもそれからも
ずっとほとんど喋らずに、
でも俺から離れようとはしなかった。
淋
疾風と白昼夢(ある日のなんばあがある)
※以前ぶちまけたNUMBER GIRLの二次創作↓
の延長戦です。
そのため実在する団体、人物に影響は非常に受けていますが関係は全くありません。
物語はオリジナルなのでNUMBER GIRLを
知らない人にも楽しんで頂きたいです!
でも長えです。そこんとこご了承下さい。
では、はじまりはじまり〜
■■■
ひさ子は眩しさに目を覚ました。
屋根のないすみかは、雨に降られなければ
爽やかな目覚めを
ライフイズ多分持久走
【持久走と人生は似ている。】
そう思ってから体育の時間が少し楽しい。
「持久走って何のためにやるんだろうね」
と言われた。
そんなの解らない。
それが解らないから今まで憂鬱だったのに。
ゴジラから逃げるためじゃない?と言った。
あの子は笑った。
始まる前から皆数人で固まっていた。
似たような人たち。似たような髪型。
産まれる前から決まってるってことか…
とか、適当に考えたりした。
ブザーが鳴
最終回を始めよう #4『最終回を始めよう』
半分だけが見た本物
ラッキーパン太郎
予告通り大凶流れ星の解散ライブに行ったのだが、実はその10日前、道でクルエルにあった。
俺は一方的に話し続けた挙げ句、
ライブブチ上げてくださいねという
すごく恥ずかしい発言をしてしまった。
クルエルは当たり前だと言ってくれた。
結果はどうだったかというと、
やばかった。
どのようにやばかったのかを今から説明していこうと思う。
解散ライブ『最終回』の会
最終回を始めよう #3『Dr.クルエルの犯行動機』
またバンドをやることになったら二つ返事でOKしようとはずっと前から決めていたけど、
その時の自分の本業が俳優であることは
想像していなかった。
私は【佐藤=クルエル=ギャラクシー】から
【久保華】になっていた。
ヒデ氏から電話が掛かってきてから一週間後
解散ライブが正式に発表された。
インディーズだったとはいえ、
そんなに早く決まってしまうのかと驚いた。
もう、後には引けなくなった。
“入念
最終回を始めよう #2『ほつれていたばしょ』
すその端の糸が出ていた。
シャツでもほつれることとかあるんだなー。
まあ布製品だもんな。
仕方ないからまだ少し湿っているのを着た。
俺の服はスーツとスウェットのみだ。
今、というかここ数年。
さっきのシャツは捨てた。
通勤しながら計算したら8年だった。
つまり29からこんな生活を送っているのだ。
なんてつまらない人生なんだろう!
まあそれ以前から飛び出たものは無いけど。
だからやっぱり、あの頃は
最終回を始めよう #1『道連れ、思い出す。』
道連れ、思い出す。
ラッキーパン太郎
“再会”と呼ぶべきなのだろうか。
彼らは正式に活動休止や解散を発表したわけでもなかったし、やはり違うだろうか。
だが、非常に久しぶりではある。うん。
僕はこのバンドのファンだった。
いや、“道連れ”だった。
大凶流れ星のファンのことはそう呼ぶ。
これで、どんなバンドなのかある程度お察し頂けると思う。
大凶流れ星は約12年前に尾崎英雄(Ba.Vo)、田田
「あっ」という間に過ぎるキセツの中で
観光地ならどこでも活気がある訳でもない。
例えば某商店街の『ドサン』という店は
一軒家の1階で営業している土産屋で、
現在従業員は先代店長の息子だけ。
小倉は明るく人気者だった父と対象的に
陰気で、1日の大半を寝て過ごす男だ。
ここ2,3年は商店街を出てすらいない。
そんな彼をある友人は心配していた。
「趣味短歌て。28歳にして隠居生活かよ。」
翼は挨拶の代わりに皮肉を言う男である。
小倉は慌て