見出し画像

国連の提唱する「誰一人取り残さない」は具体的になにをしたらいいのか、を考える

私はボランティアで子どもたちの自主学習の支援をしているため、中学生や高校生と話す機会があります。最近は学習指導内容にもSDGsが含まれてくるため、子どもたちともよくその話をします。しかし、SDGsの話をすると途上国の、知らない人の話と思われがちで、自分たちの国でも同じような課題があることがあまり知られていないようにも感じ、危機感を覚えます。

実際に誰も取り残さない、という目標は掲げたものの格差はまだ狭まらず、国と国との間だけでなく国内での格差は広がる一方にあります。拡大するコロナ感染のワクチンを見ても先進国内でも普及に隔たりが見られるほどです。誰も残さない、というコンセプトがとても重要に思われる一方でその対処法やいかに問題提起していくのかのプロセスは大人の私たちでもよく理解できていないのはないでしょうか。

女性の権利に対する問題を見ただけでも先進国であるはずの日本も問題を抱えています。日頃から問題としてあげられる働く女性に対しての政府援助の欠如や保育園などの育児支援もさることながら、女性に対する性暴力に対する抑止支援などの状況を見るだけでもとてもSDGsにたどり着けるような状態ではないと思えます。

ここから先は

2,520字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?