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製造業の改善改革に役立ちそうな本

ものづくり新聞編集長の伊藤です。

ものづくり新聞は製造業の方々向けにインタビュー記事を掲載しているWebメディアです。ソリューションやサービスの提供元へのインタビューはもちろん、実際に製品やサービスを導入した側へもインタビューしています。ものづくり企業に勤める皆さんにとって本当の意味で役に立つ情報を提供したいという思いで、ただ情報を羅列するのではなくより具体的なイメージができる情報発信を目指しています。

さて、ものづくりの改善改革を進めるにあたり、ネットを探すということもありますが、やはりまとまった書籍で知りたいというニーズもあると思います。伊藤が参考にしている書籍をご紹介したいと思います。

小さな企業が生き残る(金谷勉)

金谷さんの「日本製造株式会社」を作ろう!という考え方が大好きです。小さな会社でも強みは必ずあるというのも強く共感します。しかしそれを引き出して具体的なアクションに結びつけるというところが難しいと思います。そこを金谷さんは支援され具体的なプロダクトとして具現化しておられます。中小企業支援や経営支援といった掛け声は多い中で、本当に具現化されていることに脱帽します。

ぜひ金谷さんとお話ししてみたいです。インタビューさせていただけないでしょうか?

スケールフリーネットワーク ものづくり日本だからできるDX(島田太郎、尾原和啓)

東芝の島田太郎さん、実は島田さんとはお仕事で昔ご一緒したことがあるんですが、島田さんご記憶ございますでしょうか?その島田さんが提唱されるスケールフリーネットワーク、これも金谷さんの「日本製造株式会社」と近い考え方です。金谷さんと違うのは、技術をオープン化しようという点。でも、根底に流れる思想は同じだと思うんです。どちらも、「日本のものづくりは今後大逆転のチャンスがあるんだ」という思いを感じます。

島田さんにインタビューさせていただくというのは今となってはもう難しいお立場の方のような気もいたしますが、いつかインタビューさせていただけるよう、ものづくり新聞がそういうメディアになっていたいです。

凡人のための地域再生入門(木下斉)

この本はものづくりの本ではありません。飲食店や商店街を再生させよう、というテーマの本です。しかし、中で語られている地方のリアルや成功のコツは、ものづくり企業の再生にも近いものがあると思っています。補助金という麻薬、仲間割れ、「モデル事業」の罠、まやかしの「成功事例集」など、胃の痛くなるような話題がたくさん出てきます。何よりこの本に共感するのは、「いつまで待っても地元にスーパーマンは来ない」というフレーズです。自分たちでなんとかするしかない、その思いが大事なんだと気付かされます。

木下さん、ものづくりではないかもしれないのですが、一度お話しさせていただきたいです。どうすればものづくり企業が再生できるのかという木下さんのご意見をお聞きしてみたいです。

知のデザイン―自分ごととして考えよう(諏訪 正樹, 藤井 晴行)

この本もものづくりの本ではありません。「自分ごととして考える」をテーマにどうすればそういうふうに考えられるのか、ということを1冊の書籍で考えている本です。改善改革に取り組む時に、プロジェクトメンバーの皆さんと一緒に「自分ごととして考える」ことは欠かせません。そんなことに悩んだ時に、参考になる一冊です。


本記事は随時更新します。


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