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大学院生活の振り返り #組織論編

2022年の4月に経営学系の大学院に入学して、はや10ヶ月が経過しました。
今年度の授業も1月中に終了するにも関わらず、新年ということで中途半端なこの時期に大学院生活の振り返りをしてみたいと思います。

大学院に入った理由は以前、別記事で書いてあります。

この記事を書いて5ヵ月。
この思いは変わっていないものの、授業を受ける中で一つ関心を持った分野が出てきました。
今回はその分野「組織論」の話をしてみようかなと思います。
どうぞお付き合いください。

組織論って経営学なの?

経営学と聞くと、マーケティングとか経営戦略とは、難しそうな財務会計とか。
そんな単語を聞くと、経営学っぽいと思われるかと思います。

組織論も経営学なんだ。
と私自身も最初に知ったときは少し驚きました。

組織を経営していくためには、
顧客や消費者に提供する何らかの製品やサービスといった「モノ」
経営していくために必要な資金「カネ」
ノウハウや顧客データ、コミュニティとのつながりといった「情報」
に加え、最終的にそれらに「ヒト」が存在しなければ成り立ちません。

経営学においては、この「ヒト」を経営資源として捉え、
組織の中でいかに効率的に活用できるか
ということを考えているのです。
だからこそ、組織をより良くして組織の生産性を上げていこうという組織論が経営学の一分野となっています。

組織論を学んで感じたこと

対話(ダイアログ)の重要性

さてそんな組織論。
皆さんの関係する組織を振り返ってもらいたいと思います。
その組織のメンバーは皆いきいきと活躍してますか?

メンバー間でやる気に差がある
意見を言う人がだいたい決まっている
トップダウンで物事が決まっていく
意味のなさそうなことがやたらと多いけど何故かやめられない
やりたいことがあるのに時間に追われてできない

不満を挙げればきりがなさそうなのでここらでやめておきます。

こういった状態に陥ってしまう理由はいくつかあると思いますが、
それぞれの価値観・考え方の違い、そしてそれらを共有するためのコミュニケーション不足によるものも多いのではないでしょうか。

氷山の一角
という言葉があるように、表面上のことだけを捉え、見えない部分のことは目をつぶる状態の積み重ねが今の組織の停滞の原因かもしれません。

こういった状態の組織に必要なのは「会議」や「意見交換」の場ではなく
「対話(ダイアログ)」的手法です。

何か結論を求めるのではなく、相互理解を深めるためのゆったりした語らい
といった方がイメージしやすいかもしれません。

組織において、時間を設けて結論のない語らいをする場面はなかなかないと思います。
だいたいの場合、「〇〇したいんだけどどう思う?」とか、結論ありきで話す機会が多いのではないでしょうか。

ただ、人の意識は常に変化するもの。
対話の時間をしっかりと設けて、結論を求めない相互理解を深めるための場づくりを積極的に取り入れた方が良いのではと思います。

対話的手法の一例として授業では、
ワールドカフェ
アプリシエイティブ・インクワイアリー(AI)
オープン・スペース・テクノロジー(OST)
などを学びました。
今回、ここで詳しく説明することは省きますがどこかで実践したいものです。(気力があれば対話型組織開発の記事を書いてみますが期待せず。)

時代に取り残される組織

さてさて組織の話に戻ります。

組織形態そのものが時代とともに変化している
と聞いてピンとくる方はおりますでしょうか。

大昔、狩猟が主流だった時代、
恐らく組織(集団)は血縁関係で結ばれたもので
小規模で単純なものだったでしょう。

そこから組織を力によって支配(従属)したり、
ヒエラルキーを確立させた階級制度を用いたり、
様々な変遷をたどってきました。

今の日本の組織には
社長がいて、部長がいて、課長がいて、係長がいて、平社員がいて
といったようなピラミッド型の縦型階層構造を持っているところが多いと思います。
公務員である私の職場もこの構造です。

特に役所の組織形態は 古臭いまま 長年変化のないまま「昭和な感じ」を残したまま。
対して時代はより複雑に、早いスピードで移り変わっていく。

この組織形態を時代に合わせて変化させないと取り残されてしまって、時代のニーズに合わないことばかり生産する不要の産物になってしまうのではないか。
民間企業であれば、自然と淘汰されていくのだろうけれど、公的機関の場合はそのまま残り続ける。
どこぞからまた時代錯誤な「お役所仕事」と揶揄されそうな気配です。

組織批判をつらつらと述べてしまいましたが、
時代の変化に合わせた組織を作り上げる必要があるのではないか。
ということを組織論を学ぶ中で強く実感した大学院生活だったのです。。。

どうすれば組織を作り変えていけるのか

実現可能な答えがあればみんな実装しているんですよね。
組織を変えることは本当に難しい…。

ただいくつか組織開発のヒントとなり得そうなことはここ数十年でたくさん報告されています。
Googleのプロジェクト・アリストテレスなんかは有名ですよね。組織の心理的安全性が重要とか。
組織開発において、自組織外の力に頼ることも重要かもしれませんが、自組織に取り入れられそうな組織運営のヒントを実装することが必要なのではないかと思います。

まぁそんなような組織運営のヒントについて、1月14日のオンライン交流会「ONE DOOR」内でお伝えする機会を設けてもらいました。
詳しくはONE DOORでお伝えしようと思います。(モジヲカクコトニチョットツカレタ…)

この記事では”役所の組織形態が古い”みたいな文脈で書き連ねてきましたが、地域の人と作ったコミュニティだったり、ボランティアチームだったり、看護学生さんだったら学校のサークル活動だったり、どんな組織にも当てはめられる「組織運営のヒント」に焦点を当てて発表していく予定です。

自分自身の関わる組織をもう少しいきいきとさせたいなぁ
なんて思っている方はぜひお申込みください。
頑張って発表してみます。

最後に

組織論についてはこの先も関心を持って学んでいきたいと思っているので
またいつかの機会に、続報を出したいとは思いますが…。

今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
お読みいただきありがとうございます。

またお会いしましょう。それでは!

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