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インフラ整備で地域を支える!~公務員間の転職を経て神奈川県茅ヶ崎市で働く魅力~

神奈川県茅ヶ崎市で土木職として勤務する宮崎翔平さんに、行政の土木の仕事や茅ヶ崎市の魅力をお伺いしました。

ーこれまでのご経歴を教えてください。

宮崎さん:工業大学に通って土木の分野を専攻していました。大学3年生の夏休みに入った頃、勤めていたバイト先の親会社が倒産してしまって、夏休みの予定をどうしようかと考えた時に、そろそろ就職活動をしていかなくてはという時期でもあったので、じゃあ公務員の勉強でもしようかと思い立ったのが、公務員を目指し始めたきっかけでした。

社会人1年目は神奈川県の違う役所で働いていました。出先の事務所で下水に関する仕事をする中で、市役所の仕事は想像以上に地域と近い仕事だと感じましたね。

そうして働くうちに、生まれ育った茅ヶ崎市のために働きたいと考えるようになり、1年目で転職を決意して、社会人2年目からはここ茅ヶ崎市で仕事をしています。

ー茅ヶ崎市役所に入庁されてから、これまでどういったお仕事をされてきましたか?

宮崎さん:茅ヶ崎市で最初に配属されたのが下水道の部署で、そこで下水道工事を4年間担当しました。生活排水を処理する下水管や大雨が降った際の浸水を軽減するためにボックスカルバートを地中に埋設する工事ですね。その後、JR東日本に2年間出向して、駅前広場の整備などについて自治体からの相談に対する協議を担当していました。

茅ヶ崎市役所に戻ってからは都市政策課で4年間勤務し、鉄道やバス、タクシーや自転車などの交通のことや、バリアフリーなど様々な内容に関する仕事をしていました。

その後、今の道路管理課に異動になり、今年で5年目です。道路のアスファルトが剥がれていたときの補修や、道路工事などを担当しています。表立って市民の皆さんの目には見えませんが、皆さんの生活を支える役割を担っている部署だと感じています。

ー今所属されている道路管理課の人員体制や職種について教えてください。

宮崎さん:(令和5年9月現在)課には26人の職員が在籍しており、そのうち8人が現場での作業を担当している道路工務員(現業職)の職員です。残りの18人のうち土木職の職員が10人、事務職の職員が8名です。

土木職の職員は、道路工事の設計書を作ったり、図面を書いたりといった道路工事の管理を担当しており、基本的には1つの工事に対して1人が全部担当をしてやります。これはジャンル分けなどなくランダムですね。年度当初に課内でミーティングをして、誰がどの工事を担当するか決めています。

自分が担当したい工事があれば希望します。私はやはり、生まれ育ったところに近いところを希望しますが、例えば1つの工事で5箇所くらい工事現場が点在しているより、1箇所だけの方が簡単でもあるので、そういう選び方もありますね。決め方は平等で、じゃんけんです。先輩後輩なしです(笑)

土木職は、課長と係長が上にいて、あとは20代、30代の担当者で構成されていますね。他の課よりは比較的若いチームですね。

事務職は、ガスや水道管などのライフラインを整備する時に提出される工事申請の審査をしています。他には、狭あい道路整備事業についても担当しています。

道路沿いに家を建てたり建替えしたりする場合、建築基準法上、隣接する道路の幅が4メートル以上なくてはならないという決まりになっているんです。そういったところの用地の買い取りや、元々設置されている工作物の補償の算定などをしています。

ー先ほど「道路工務員」とありましたが、「道路工務員」とはどのような職ですか?

宮崎さん:現業職と言われる道路工務員は、工事業者に発注するような工事や委託より、もう少し簡易的で、市の直営で対応できる作業を担当しています。

今、私は道路工務員とのやり取りも多いので、都度コミュニケーションを取りながら作業の依頼などを行っています。

私は指示係という形ではありますが、都度作業をお願いしています。平均年齢も土木職より高めで先輩が多く、 かっこよく言えば兄貴肌みたいな感じの方々で 、 困ったら助けてくれるような存在です。

私が配属されたばかりの頃、道路工務員の方へ依頼した工事現場を見に行ったら、それこそ土木業者がやったかのような非常に綺麗な仕上がりで、プロフェッショナルな仕事に驚いたこともありました。

あと、スピード感が全然違いますね。外部に出すと契約書作成などでも1ヶ月くらい平気でかかるのですが、最短翌日で対応していただくこともあります。緊急案件を、電話してそれだけで動いてもらえるなど、圧倒的なスピード感ですね。

ー色々な職種の方がいらっしゃるんですね。課内の雰囲気はいかがですか?

宮崎さん:雰囲気はとても良いと思います。小さいお子さんがいるなど家庭の状況が近い人も多く、お互いの気持ちをよく理解しながら仕事ができています。課内の職員は真面目で優しい人が多くて、同僚というより友達のような仲の良い雰囲気があり、風通しもすごく良いですね。茅ヶ崎市は多くの職員が一つの建物で勤務しているので、職員同士の距離が近いのかなと思っています。

ー若手の育成はどのようにしていますか?

宮崎さん:まずは現場に行って、何をやるか見てもらうようにしています。工事はイメージが大事です。工事を発注するとなると、図面を書くところから始めますが、なにかを作るために、何がどれだけ必要なのかイメージしなければいけません。だから、図面を書いて、見るだけではなく現場を知らないとわからないことがたくさんあるんですよね。現場で色々見てもらって、図面に書いてあるものが現場のどれにあたるか比較し把握してもらうんです。

これは土木の学問を学んだ人でもすぐにできることではないです。だからこそ、時間をかけてゆっくりと、勉強していく必要があると考えています。

―お仕事をする中でやりがいや達成感を感じる場面はありますか?

宮崎さん:現場が完成した時や、現場の完成によって人の動きが変わった時ですね。物を作ることが目的ではなく、その物が完成したことで地域に影響を与えることができるという点が最大の魅力だと思います。

下水道の部署にいた頃、大雨が降るといつも冠水していた道路があり、その冠水を軽減する工事を担当したことがあります。工事が完了した時に、大雨が降っても全く問題ない状態になっていたのを見ると、やってよかったなと感じました。住んでいる方が喜んでくださるというのが一番ですね。

道路工事について言えば、家がびっしり建ち並んでいる主要道路などの夜間工事をすることがあります。長い時は10日間くらい工事にかかることもありますが、工事が終わった後、ぴしっと整備された道路を見るととても達成感があります。

ー夜間工事のお話もありましたが、働き方についてはいかがですか?

宮崎さん:日中現場に出ていて、職場の中での作業が残っている日は残業することもありますが、以前に比べれば最近は早く帰れるようになっています。年度初めは少し忙しくなることもあります。

現場に出る頻度は、多い時だと毎日現場に出る人もいますし、設計書を作るなどの仕事があれば職場の中で作業をする日もあります。平均して週に2~3日くらいは現場に出ていると思います。私は現場に出るのも、職場で図面を書いたりする作業も、どちらも好きですね。

―これからチャレンジしてみたいお仕事はありますか?

宮崎さん:茅ヶ崎にお住まいの方は日常的に自転車を使うことが多いんですが、自転車に加えて、「歩ける街づくり」をしていきたいと常々思っています。車も便利な側面はありますが、車が増えるとその分危険が増えたり、市外にどんどんお金を落とすという流れが生まれたりという面もあると思います。地域を歩いて地域の経済を回す、という流れを進めていきたいです。

例えば、ショッピングモールのような町づくりを考えています。皆さんが平坦なフロア(道路)を歩けて、エレベーターやエスカレーター(公共交通)も整備されていて、階段などもきれいに整備されていて、休憩する場所やお店もあって…といったような、皆さんが歩いて生活できるような街づくりがいいのではと思っています。

ー公務員や茅ヶ崎市に興味がある方に、何か伝えたいことはありますか?

宮崎さん:最近は、土木職の公務員志望の方が減っているということをよく聞きます。 土木職、建築職といった職種での仕事の選び方もありますが、私の場合は「一番何をやりたいか」という点で、結果的に好きな茅ヶ崎市で働きたいと考えたのが今につながっていると思います。結果的に大学で学んだ土木を活かせています。土木職ではなかったとしても、結局茅ヶ崎のために働いていただろうなと思うんですね。

私は地元だからそうなんですが、茅ヶ崎は”なんとなく”良いんですよね。明確に、例えば海が良いとかになると、「あの場所も一緒だ」となるじゃないですか。そうではなくて”なんとなく”なんです。

私はこの”なんとなく”という考え方が好きで、そうすると、どことも似ることはなく唯一無二に思えます。そんな魅力が茅ヶ崎にはあると思っています。

もし土木職でどうしようか、自治体でどこを受けようか、そう考えているならば1度茅ヶ崎市を受けてみてもいいんじゃないか、と思いますね。

ー本日はありがとうございました。

この記事は2023年10月16日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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