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生まれ育った佐倉市の良さをもっと発信したい!〜金融機関から憧れの公務員へ〜

金融機関を経て、令和2年度に千葉県佐倉市に入庁。現在は企画政策部 企画政策課に所属されている岩井 涼也さんに、転職のきっかけや民間企業と行政の違い、仕事のやりがい、今後の展望などを伺いました。

—はじめに、入庁前の経歴を簡単にご紹介ください。

岩井:以前は民間の金融機関に勤めていて、そこから転職して佐倉市役所に入庁しました。もともと学生の頃から公務員に興味があり、公務員試験の勉強もしていました。

ただ、卒業してすぐ公務員になるよりも、民間企業を経験することでより専門的なスキルを身につけることができ、また、将来公務員になった際に民間と行政の両方の視点を持っていることが大事だと思い、まずは民間企業に就職しました。

金融系の仕事に就いたのは、金融や税の知識は仕事だけでなく普段の生活でも活かせると考えたからです。

—学生時代から公務員に興味があったとのことですが、そのきっかけは?

岩井:公務員という職業にこだわりがあったというよりも、地元である千葉県や佐倉市の職員として働きたかったという想いが強かったです。幼少期から過ごしていて「良い街だな」と感じていましたし、成長してからも佐倉市の魅力をもっと多くの人に知ってほしいという想いがありました。

—他の自治体との併願はされましたか? また、試験内容や試験対策についてはいかがでしょう?

岩井:第一志望は佐倉市でしたが、複数の選択肢を持っておいた方が良いと思いいくつか別の自治体も受けました。最終的には佐倉市とご縁があり、入庁する運びとなりました。

私が受けた時の試験内容は、まず一次試験として一般教養試験と専門試験があり、二次試験は集団討論と集団面接、三次試験で個人面接、そして合否発表という形でした。

試験対策はほぼ独学で行っており、参考書を複数冊買ってひたすら進めるという方法でした。学生の頃に公務員試験の勉強をしていたことは、この時にプラスになったのかなと後になって感じました。

—入庁後の教育・研修体制はどのようなものでしたか?

岩井:まず新規採用研修があり、その後、所属ごとの専門的な研修に加えて近隣市町村合同の研修がありました。

研修では公務員としての基本的な知識を得られたのはもちろん、他自治体の情報や雰囲気を知る機会にもなったので、良い取り組みだと思います。

また、佐倉市では育成担当者制度という、民間企業でいうトレーナー制度を採用しています。新規採用職員に先輩職員が専属で付き、実務を学ぶ仕組みです。業務を進める中でわからないことがあったときに質問しやすかったです。

—入庁(令和2年度)から令和4年度まで財政部 債権管理課に在籍されていたようですが、そこではどのようなお仕事をされていましたか? また、仕事をする上で気をつけていたことはありますか?

岩井:債権管理課では、納期限内に税金を納められない方に対して、どうすれば完納になるか相談を行うほか、税の公平性を踏まえ、場合によっては財産調査を行い、差し押さえ等の滞納処分を執行するための事務や手続きをしていました。

心がけていたことは、税金の滞納に至った理由は人それぞれであり、また現在置かれている状況も人それぞれであるため、相談の際には聞き取りを正確にすることです。

また、これは今の部署でも心がけていることなのですが、事前準備をしっかり行うことです。現在の情報をもとに市民の方の生活状況を含め事前に想定し、実際の相談に臨むようにしていました。

—現在の仕事内容についてご紹介お願いします。

岩井:現在は企画政策部 企画政策課に所属しています。メイン業務は、各所属が来年度以降やりたい事業をまとめた「実施計画」の査定です。

夏頃から各所属で実施計画をあげてもらい、その後企画政策課の職員による各所属へのヒアリングや査定を経て、市長への報告や査定をし、市としての今後の事業計画が固まっていきます。

その他には各事業の行政評価や千葉県及び国との調整等がありますが、佐倉市の最上位計画である総合計画の策定業務もあり、昨年度は、本年度からスタートしている「第5次佐倉市総合計画中期基本計画」の策定に携わらせていただきました。

—課の体制をお聞かせください。

岩井:課長と、班長と呼ばれる係長級の役職があり、その下に一般職員がいます。課長含め10名所属しており、2班に分かれて業務をしています。

班分けはされていますが、個別の業務も多いのであまり明確な区分はなく、班の垣根を越えて仕事をすることもあります。

—以前所属されていた部署とは異なる業務をされていますが、異動後はどのような変化がありましたか?

岩井:やはり市役所の異動は転職と言われるくらいで、部署が変わると職場の雰囲気も業務内容も全然違いましたし、どう対応すべきかすごく考えました。一年を通してやっとスケジュール感が掴めるようになってきましたが、突発的に業務が発生することも多く、臨機応変に対応することを求められていると感じます。

また、債権管理課では市民の方と直接関わる機会が多かったのですが、企画政策課では民間の事業者さんや自分よりも役職が上の方とやりとりする事が多くなりました。

—課内での上司・同僚との仕事上のコミュニケーションや連携はどのように行っていますか?

岩井:「こまめな報告・連絡・相談」が浸透しており、良い意味であまり気を遣わずにいられる雰囲気なので、話しやすく連携が取りやすいです。

業務に支障のない範囲で雑談もしますし、民間企業にいた頃と比べると、業務上の上司・部下という関係はありつつも、厳しい上下関係はないと感じます。役職に関わらず、同じテーブルで話す場を設けてくれていると感じます。

—市役所での仕事を通して、やりがいやおもしろみを感じる部分はありますか?

岩井:やはり立案や連絡調整に携わった事業が実際に形になって無事開催されると、この仕事をやっていてよかったと感じました。

企画政策課は調整役に回ることが多いので、これといった成果物を作りづらい部署ではあるのですが、昨年度策定に携わった「第5次佐倉市総合計画中期基本計画」の計画書を完成まで持っていけたときには「やりきった」と感じました。

—残業などは発生しますか? また、休日の過ごし方などはいかがでしょう?

岩井:繁忙期に関わらず残業は発生しますが、年間を通して言えば個人的には「残業が多すぎる」という印象はあまりないです。休日は体を休めたり、プライベートな時間を過ごしたりしています。学生時代からずっと野球をやっていたので、市役所の野球部に所属していて、その活動にも参加しています。

部活動では他の部署の方と繋がりができるので、仕事で「この所属に聞きたいことがある」というときには、野球部のメンバーを通じて話すこともある等、仕事のやりやすさにもつながっています。部活動といっても固いものではなく、サークルのような雰囲気に感じる人もいるかもしれません。他にはテニス部やアウトドア部、華道部もあります。

また、職員組合主催のイベントや交流会も催されるので、横のつながりも作りやすいです。

—冒頭で民間企業を経てあらためて公務員を目指したと仰っていましたが、実際に民間での経験が公務員の仕事に活かされた場面はありましたか?

岩井:民間で働いていた頃は金融の仕事をしていたので、申告書や登記簿などを扱う場面が多かったのですが、債権管理課に所属した際にも同様にそういった書類を扱う機会が多かったので経験が活きました。

もうひとつ、本来の業務とは少し外れますが、ビジネスマナーは前職で培われたなと感じます。そうした社会人の基礎に不安がなかったからこそ、実務に集中して取り組むことができたと感じています。

—今後やりたいことや、こういった職員になっていきたいという展望はありますか?

岩井:現在は市政として重要な議会の仕事にも興味があり、そうした業務に携わりたいと思います。

これまであまり接する機会がなかった議員さんとのやりとりや、議会を通した佐倉市政への影響を学ぶことで、今後の異動先での業務において、また違った視点を持って取り組めるのではないかと考えています。

また、今の上司も私たちに対して分け隔てなく接して下さっているので、役職が変わっても隔たりなくコミュニケーションを取れる職員でありたいと思います。

—最後に、岩井さんから見て、佐倉市とはどのような街でしょう?

岩井:子どもの頃から過ごしてきて感じていることは、スーパー等買い物もしやすい中にも公園をはじめとした自然があるため、子どもたちが育つにはいい環境があるということです。

ほかにも佐倉市には、オランダ風車があり四季折々の花が咲く市民の憩いの場「佐倉ふるさと広場」や、自然豊かな場で遊ぶことや動物とふれあうことができ、宿泊施設もある「佐倉草ぶえの丘」があるので、そういったところにもぜひ多くの方に立ち寄ってほしいです。

—本日はありがとうございました。

この記事は2024年5月23日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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