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りんご「ふじ」発祥の地で地域創生に携わる!〜新たなキャリアを地元・藤崎町で築く〜

青森県藤崎町役場の経営戦略課戦略推進係で働く黒崎さんに、藤崎町へ入庁した経緯や現在のお仕事内容、地元藤崎町の魅力についてお話を伺いました。

ーはじめに、これまでのご経歴を教えてください。

黒崎 :藤崎町へ入庁する前は、アルバイトや派遣社員として、雑貨店やデパート、工場などで勤務をしていました。2018年に藤崎町へ臨時職員として入庁し、昨年に社会人経験者の試験を受け、今年の4月から正規職員として採用されました。

ー藤崎町へ入庁された経緯を教えてください。

黒崎 :実は、最初は藤崎町役場を受けた訳ではないんです。第三セクターで”ふじさき食彩テラス”という食と観光の複合施設があるのですが、完成する年にそこの観光コンシェルジュに応募したんです。でも落ちてしまいました。

その時、当時の課長補佐に「町役場で臨時職員募集してるから入りませんか」と声をかけていただきました。

ちょうど「将来ちゃんと就職するために経験積まなきゃいけない」と考えていた頃で、事務職に興味はあった一方、経験がないと採用してもらえない場所が多いことも知っていました。そのため、「誘ってくれるなら働こうかな」と思いまず臨時職員として入りました。

そして入庁から5年経った昨年、係長に社会人経験者を紹介していただき、応募しました。社会人経験者試験は、まず筆記試験があり、筆記合格後に小論文と面接が行われました。

ー入庁当時についてお聞かせください。

黒崎:臨時職員として入庁した時は4月の半ばで、地方創生推進室に配属されました。

ちょうど2週間後にふじさき食彩テラスのグランドオープンイベントという時だったんですね。当時はバタバタしていて、一人で過ごすことが多かったため、手が空いた時間には公文書等が事業別にまとめてある簿冊を見て「この仕事はどんな感じなのかな」と調べながら学んでいきました。イベント終了後は徐々に仕事を教えていただきながら、覚えていきました。

それから1年後に地方創生推進室は企画調整係と統合して経営戦略課が新設され、そこの所属になりました。正規職員として採用後も、経営戦略課の配属になったので、引き続き同じ仕事をしつつ、新しい事業も引き継ぎを受けながら進めています。

ー課の体制や現在の担当業務を教えてください。

黒崎 :経営戦略課には企画調整係と戦略推進係があります。企画調整係は町のイベントの企画や町の広報紙を作成をする部署で、戦略推進係は地方創生に関する業務をしています。

私は戦略推進係にいまして、主に3つの業務を担当しています。

一つ目は町の農産物を活用した加工食品の商品開発支援事業です。臨時職員のときから主担当をしており、関わるのが5年目です。

食品加工や商品開発のコンサルタントと、パッケージのデザイナーをアドバイザーに迎えて、月1回商品開発の相談会を実施しています。参加者は原則毎月相談会に参加し、1年度間で商品完成を目指します。

年度の初めに商品開発や食品加工の初心者向けセミナーを開催し、年度の最後には事業の成果発表会を、一般の方やプレスを招待して開催しています。その他、事業者の希望があれば、商品の販売開始のタイミングでプレスリリースのお手伝いもします。

補助金はありませんが、アドバイザーのデザイナーにパッケージデザインをお願いする場合は、事業者にはデザイン料はかかりません。

また、令和6年4月23日にオープンした、「ふじさき産業文化交流施設(リンゴカ)」内の食品加工室の担当になりました。

二つ目はりんご「ふじ」に関する「プレミアム産品の開発」です。

藤崎町はりんご「ふじ」の発祥の地で、原木から株分けされた、原木と同じ遺伝子の木があるんです。原木は現在盛岡にあります。

その木のりんごを活用したプレミアム産品の開発段階の支援をするという事業で、ふじ誕生80周年の記念イベントを機に始まりました。

りんごや剪定枝を使った商品の開発を町内の事業者へ委託しています。今までに、パイ、りんご餡、シロップ漬けドーナツといったりんごを用いた食品や、りんごの剪定枝を使用したガーランドやアクセサリー、石鹸などが開発されました。

三つ目は婚活支援事業です。かつては子育て支援係が担当していたのですが、数年前に経営戦略課の方で持つことになり、今年から私が担当することになりました。どのような業務があるのか、これから学んでいく段階です。

ーお仕事で印象に残っていることはありますか。

黒崎 :商品開発支援事業は町の農家さんや加工食品製造の方、お菓子屋さんなどの商品開発のお手伝いをする事業なのですが、加工食品や商品開発の流れなどの知識をつけないとサポートできないなと思って、私なりにも勉強して、頑張ってやってきました。

その結果「黒崎さんがいるなら来年もやろうかな」「黒崎さんいなくなったらやだな」と言っていただけたのが、とても嬉しくて。「正規職員になったらいいのに」って言ってもらえることもあり、頑張ってよかったなと思いました。

ー入庁する前後のギャップはありましたか?

黒崎:事務職は初めての経験なので他との比較はできないのですが、役場に入って、紙が多いなという驚きはありました。データでも残してはいるのですが、紙でも保存を結構しているなと。

ーこれまでの経験で、現在の業務に活かせたことはありますか?

黒崎:ずっと接客業をしていたので、お客様の対応の際に役立ったと思います。

あと、臨時職員を受ける際、エントリーシートに「Illustratorとphotoshopを使えます!」と、役場では使わないだろうって思いつつ書いたんです。でも入ってみたら、私の担当ではチラシや広報物を作る機会も多く、それらを活かすことができました。

ー藤崎町での暮らしはいかがですか。

黒崎:車を持っていれば、青森県津軽地域の主要都市である弘前、五所川原、青森、平川、黒石に時間をかけずに行けるので便利だなと思ってます。また、町内にも生活に必要なお店などは一通り揃っています。

あと、私お散歩が好きなんですけど、藤崎町って坂とか一切ないんですよ。

平野にあるのでどこまでも平坦で、田んぼが広がっていて抜けがいいというか、遠くにほぼ360度山が見えるのがとても良くて。朝の空気もとっても気持ちがいいし。道の両脇がずっとりんご畑といったところもあり、とても気に入っています。

秋田市に住んでたこともあって、都市部で散歩をしていてそれはそれで楽しいなと思ってました。藤崎町は生まれ育ったこともあるとは思いますが、自然に囲まれるというか、里の雰囲気があるのも、四季を感じられるしいいなって思っています。

ー藤崎町を目指す方にメッセージをお願いします!

黒崎:入る前は公務員って硬いイメージあったのですが、みなさんフレンドリーにお話しますし、雰囲気がいいなと思っています。課によって全然業務は違うし、きっとどんな経験でも、どこかで活かせるのが役場だと思います。また、藤崎町はとてもいいところです。頑張って目指してください!

ーありがとうございました。

この記事は2024年5月14日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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