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プロフェッショナルじゃなくていい!~未経験から始めた座間市役所土木技術職としての活躍~

神奈川県座間市役所で土木技術職として働く木村さん。土木関係の営業をしていたものの、なんと土木技術職としては未経験の状態で入庁したとのこと。学ぶ意識さえあれば乗り越えられる!そんな木村さんの前向きな考え方や仕事のやりがいについてお伺いしました!

—これまでのご経歴を教えてください。

木村:大学卒業後に道路舗装の材料メーカーに就職し、営業として3年間勤務しました。学生時代は柔道に打ち込み、部活動の主将を務めていたこともありまして、就職活動については二の次といった考えでした。

そのため、就職先についてはしっかりと考えておらず、最終的には大学で学んだ分野とも異なる、道路舗装の材料メーカーに就職しました。

営業という仕事はとても楽しく、自分にも合っているなとは感じていたのですが、どうしても仕事が忙しくて、自分の時間を全然持てていないことが気にかかるようになり、転職を志しました。

その後、令和4年4月に座間市役所に入庁して、現在は2年目となります。

—なぜ座間市で、そして自治体土木職として働こうと思われたのですか?

木村:転職を意識した時は、民間企業で働くか、市役所で働くか、正直悩んでいました。そんな時、前職の営業担当エリアだった座間市役所で土木技術職を募集していることを知り、市役所であればプライベートも充実させられるのではないかと思い、とりあえずチャレンジしようと思い受験しました。そうしたら、なんと採用していただけた、という感じなんです(笑)

—なるほど、まさに縁あって飛び込んだわけですね。土木技術職としては未経験と伺いましたが、採用試験はいかがでしたか?

木村:募集要項には、土木に関する専攻で学校を卒業しているか、土木業界に従事した経験が条件として書かれていました。私も道路舗装の材料メーカーに勤務していたものの営業であり、特別な資格を持っていたわけではなかったので、応募する前に採用担当の方に電話で受験資格を満たせるか確認したんです。すると、指定業界に従事していたことに変わりはないので応募は可能とのことで、しかも「頑張って」と励ましてもらいました。嬉しいですよね(笑)

(※現在は受験資格を更に緩和し、土木専攻や従事経験がなくとも受験可能です。)

受験できることはわかったものの、土木の専門試験があるため、受験に際しては不安しかなかったのが本音です。道路舗装や舗装の材料に関する知識はある程度持っていたものの、設計や測量などの知識はまったくありませんでしたから。

受験を決めてから試験を受けるまでは1カ月程度しか時間がなかったので、すき間時間を見つけては猛勉強していました。

—まさに未経験からのチャレンジですね。現在はどういった業務をしているのですか?

木村:現在は土木技術職として都市部道路課道路維持係で働いています。メインの業務は計画路線の工事設計や、道路補修の計画です。住民から寄せられた道路補修の要望を参考に、すぐに対応が必要なものと保留するものを判断し、工事の設計や草刈り作業の計画を立てて、業者さんに工事を発注します。

舗装に穴が開いていたり、草が生い茂っているなど、住民の方から様々なご連絡をいただくので、基本的には毎日現場に出かけています。どちらかというと、工事現場よりも現地確認に行くことの方が多いですね。

工事設計では測量して設計するということもやるのですが、当然まったく未経験の分野でした(笑)

CAD図面の制作はもちろん、積算や測量の仕方もわからないところからのスタートです。これらの仕事は入庁してから勉強しましたね。わからないところは先輩職員に質問しつつ、実際に仕事をしながら覚えました。私は座学よりも実際に経験した方が頭に入るタイプなので、作業を進めながら覚えていくというスタイルは合っていると思います。

経験がないと大変と思うかもしれませんが、未経験であっても経験があっても、転職するとなれば多かれ少なかれ新しい仕事はつきものですよね?なので、経験の有無はさほど影響しないのではないかと思っています。

—未経験をものともしない素敵な考えですね。逆に前職の経験を活かせるところはありましたか?

木村:前職の経験を活かせるなと感じる部分は、仕事を俯瞰して見て全体を考えることができるという点だと思います。道路課がやるべき仕事や、他の課がやる仕事など、様々な部署で担当がわかれていますが、窓口にいらっしゃる住民さんや業者さんから見れば、市役所の中の部署は関係なく、みんな座間市役所の職員なんです。

ですから、質問されたことに対して「担当部署ではないのでわかりません」では、済まないと思っています。もちろん、他の部署の仕事まですべて把握することはできませんが、「知らぬ存ぜぬ」といった対応はしないようにと努めています。これは、前職の営業としての責任感が活きているなと感じますね。

—仕事のやりがいについて教えてください。

木村:まず、土木技術職としての仕事が楽しいですね、これは第一に言えます。

現在施設設置の安全基準等を改定するために動き始めたところなのですが、実は、この改定については必要性は知られていたもののなかなか進んでおらず、私が改めて発案といいますか、きっかけを作ったところ実際に動きだしたんです。入庁して間もない職員の声が受け止めてもらえて、具体的に動きだすというのは、とても嬉しいことですよね。

また、道路課には住民さんからの様々な要望や苦情も寄せられます。その全てに対応できるわけではないのが心苦しいところなのですが、対応できた時にはわざわざお礼を言いに来てくださったり、電話をかけてきてくださることもあるんです。感謝の声を直接いただけるのはやりがいに感じますよね。住民の方々のためにもっと頑張ろうという気持ちになります。

—転職し、ワークライフバランスはいかがですか?

木村:転職するきっかけになったのが、自分のプライベート時間の確保だったのですが、転職してからは自分の時間もとても充実しています。

強風のせいで倒木して道路がふさがっているような大きな問題でもない限り、休日出勤することはありませんし、残業はまったくないとは言えないものの、夜遅くまで仕事をすることもあまりありません。

新年度は工事の発注や補助金申請業務が立て込むので多少忙しくなるものの、基本的には自分で業務を調整することができます。

年休もとても取得しやすいと思っています。業務が滞っていたり、重要な予定がない限り、好きな日に年休が取得できないということもありません。民間企業ではなかなかこういった環境は無いと思っています。

おかげでワークライフバランスもとれて、生活はとても充実しています。ダイエットする余裕もできて、なんと10キロ以上も健康的に減量することに成功しました!

—今後のキャリア展望について教えてください。

木村:私自身が土木技術職のプロフェッショナルにはならなくてもいいと思っているんです。だって、我々には工事を依頼する業者さんというプロフェッショナルがいるんですから。

それよりも、土木技術職として幅広い知識を身につけたいですね。公務員は異動ありきですし、若いうちにいろんな部署の業務の経験を積んで、どの部署に異動したとしてもきちんと仕事ができるようになりたいです。年齢を重ねて仮に管理・監督職になった時、どのような部署に配属されても対応できるような広い経験を積んで、その上で部下を育てられるような職員になりたいですね。

—求職者の方に一言お願いします!

木村:わからないことがあるのは決して恥ずかしいことではなく、これから学べばいいと思っています。社会人経験者であっても、新卒であっても、わからないということは周りの方も皆理解してくれます。

むしろ、わからないままでいることのほうが恥ずかしいですよね。だから、常に学ぶ意識をもっていることが大切で、自分から進んで学ぶ姿勢をもっていたほうが良いと思います!

自分の中でこれだけは曲げない、といった最低限の芯というかプライドみたいなものはもちろん必要だと思いますが、それ以外は捨ててしまって、0からスタートするという気持ちで何でも吸収するほうが良いと思っています!

この記事は2024年6月7日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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