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企画から実行まで一気通貫して担当する観光課の仕事の魅力〜教員から大阪府藤井寺市役所へキャリアチェンジして得た働きやすさとやりがい~

大阪府藤井寺市の市民生活部観光課の職員に、これまでの経歴や市役所での仕事と職場環境についてお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

私は教育大学在学中に教員免許を取得しました。卒業後2年間、岸和田市内の公立中学校で教員として働き、転職をして藤井寺市役所へ入庁。現在の部署へ配属され、今年で5年目になります。

—転職しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

労働環境が一番の理由です。若手だけでなくベテランの教員も夜遅くまで働いている姿を日常的に見ていて、将来的な家庭の姿を思い描いたときに転職を考え始めました。当時、結婚を考えていた時期でしたので家族との時間を十分に持てる状態でありたいなと。

—藤井寺市役所への転職の決め手はどこでしたか?

ひとつは自宅からの通勤距離ですね。前職では往復2時間の通勤時間をかけていたことに加えて、大阪府下全域の異動の可能性がありましたので、異動による勤務時間の変動が少ないことは大きな魅力でした。

異動については、入庁時に先輩職員から概ね3年間を目安に部署異動があると聞いていましたが、同期や同僚をみても皆さん結構長く同じ部署で働いている印象です。

もうひとつは、藤井寺市が幼少の頃から縁の深い自治体であったことです。両親が市内で居酒屋を営んでおり、私自身もよく連れていってもらいましたので、昔から親しみのある自治体であったことも決め手になりました。

—現在在籍されている市民生活部観光課のお仕事内容を教えてください。

藤井寺市内の観光スポットや飲食店のPR活動がメインの仕事です。多くの方に市の魅力を感じて頂けるよう観光面に力を入れ、さらにその先には移住・定住も検討して頂けるように市のイメージアップ促進が役割になります。

業務としては企画から実行段階まで、実施事業ごとに各担当者がつきます。具体的な例では、私はシェアサイクル事業を担当していまして、従来の有人店舗での自転車の貸出しではなく、アプリで予約から決済まで完結できて、ポートでの利用・返却がすべて無人・キャッシュレスで行なえるような新しい観光体験を推進しているところです。

ほかにも、ちょうど私が入庁した年である2019年の7月に世界文化遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん)をもっと一般の方に知って頂けるよう、施策の検討・実施に取り組んでいます。

この古墳群は、堺市の百舌鳥古墳群と、藤井寺市・羽曳野市の古市古墳群の2つで構成されていますが、3市それぞれに特色のある歴史的背景があります。一例を挙げると、藤井寺市は埴輪(はにわ)を発明したと言われる土師氏(はじし)の拠点があった地域なんです。

人型の埴輪は、当時この地域では権力者が亡くなるとその近親者が殉死(じゅんし)する習慣があったと言われており、その習慣をやめるために天皇に提案したものが始まりとされてるんです。このあたりの背景を深掘りすると、面白い話がたくさんあります。

南大阪線の土師ノ里という名前の駅があり、周辺には徒歩圏内に複数の古墳が現存しています。ぜひ実際に足を運んで、その地域ならではの背景とともに楽しんで頂きたいですね。

私としては、企画と実行のサイクルを常に回すことで継続性と発展性を上手く両立させた観光施策が実現できるのではないかと考えています。

—どのようなときに面白み・やりがいを感じますか。

市内外でのPRイベントの場で、直接お客様の声を聞けたときですね。実際に観光した方からの「楽しかったよ」「また来るね」といった言葉ですとか、初めて藤井寺市を知った方が「良い街だね」と興味を持って頂けると、この仕事をしていて良かったと感じます。

—現在の勤務地である「アイセル シュラ ホール」についてお伺いします。どのような施設なのでしょうか?。

「アイセル シュラ ホール」は生涯学習センターで、展示や図書コーナー、視聴覚室、クラフト室、軽スポーツが行なえる屋内多目的広場などがある建物になります。私は2022年の4月に本庁舎からこちらのホールに移っています。

ちなみにシュラホールは、2025年度の大阪万博の時期に合わせて観光拠点としての機能を追加してリニューアルオープン予定です。現在の駅前にある観光案内所では提供できるサービスに限界があるため、このホールを活用したいと考えています。

—職場の人間関係、勤務時間、残業や休暇の取得について教えて下さい。

観光課には、現在5名在籍しています。人間関係はフラットで、皆で事業を作り上げていっています。意見交換や議論は日常的に活発に行なわれますし、そこに上下関係や変な気遣いはないですね。

私自身中途採用で入ったわけですが、分からないことがあった時に質問しにくいといったことは全くなかったです。

残業については、繁忙期でなければ原則定時で退社しています。観光課の業務の特性上、行楽シーズンの土日祝日にイベント業務が多くなりますが、その分平日に代休を取っています。

勤務地であるシュラホールの休館日が月曜日なので、週休2日のうち1日は月曜日が休日となっており、残りの1日について課でシフトを組んで決めています。

—育児休暇も取得されたとお聞きしました。

ありがたいことに、上司の方から勧めていただいて、休暇取得をスムーズにとることができました。現在2人の子どもがおり、どちらも出産直後から1か月間、育児休暇を取っています。

1人目のときには制度について全く分かっていなかったのですが、上司に報告をしたときに育休制度の資料を渡されて一通り説明を受けました。人事担当の職員に詳細を確認したときにも丁寧で分かりやすい説明をしてもらえたので、とても取得しやすかったです。

市役所内でも男性の育休取得の話はよく耳にしますので、観光課に限らず取得しやすい環境だと言えます。

—最後に転職を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。

私自身がそうであったように、最初は何が分からないかも分からないような状態で仕事を始めることもあるかと思いますが、誰もがその経験を経て今があると思っていますので安心して何でも質問してください。

特に観光課は、外部の視点で藤井寺市を考えることが大切です。初めて藤井寺市を知った方の意見がとても貴重であることもありますので、新しく来る方の意見に対して、私どももしっかり耳を傾けたいと思っています。

—本日はどうもありがとうございました

この記事は2024年6月25日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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