【シロクマ文芸部✖️#曲からストーリー】君のとなりを歩いていたいから。
ただ歩くだけ。
なのに、私には苦痛でたまらなかった。
私の足はもう動かない。
そんなことを淡々と言われても
ちっともピンとこなくて。
隣では母が医者とこまごまと話を詰めていて。
私の足は自分の意思ではピクとも動かなくて。
何が、起きてるの?
これは、夢なのかな。
ぼんやりとした頭の中には
何一つ言葉が入っていかない。
どうして。
どうして?
私なの。
…
私はその日、
ただ自転車を漕いでいただけだった。
車を運転していたその人は、
何度も私の家にやって