【旬杯リレー小説・結】あなたと奏でる物語
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⭐️承
⭐️転
⭐️結
ここは駅の改札口前。都会に慣れていない私を心配し、毎度のことながら律儀に見送りに来てくれる。
甲斐甲斐しく世話をしてくれる彼の姿を見ていると、どちらが親でどちらが子か分からなくなる。
まだ、介護される側になるには若すぎると思うのだが、そういう未来も遠くはないのかもしれない。
歳を重ねるごとに、1日が、1週間が、1年が、あっという間に過ぎ去っていく。
「荷物持ったね?乗り換えの駅、分かるね?」
「大丈夫だよ、分からなかったら誰かに聞くから