渡す予定はまだないけれど
もうすぐ、あの子の誕生日だ
プレゼント何がいいかな〜
友達の誕生日の1、2週間前から考え始める。
なかなかコレ!というものが見つからずにあっという間に渡す日が近づいてきて、慌てて大きめのショッピングモールに行って無難にハンカチとか、入浴剤や紅茶を選ぶ。
買ったプレゼントを見て感じる、小さなモヤモヤ。
急いで選んだものじゃなくて、自分が心から素敵だと思うものを渡したいなぁ…
世の中の人は、誰かに誕生日プレゼントをあげるとき、どのくらい前からリサーチし始めて用意しているのだろう。
最近、「たのしいこといっぱい65」という栗原はるみさんのエッセイを読んだ。
栗原さんといえば、有名な料理家さんだ。
物腰や話し方が柔らかくて、上品で茶目っ気もあって、楽しそうに料理を作っているところがすごく素敵。
たまに、子供みたいにいたずらっぽく笑うところが好きだ。
ご自身のInstagramは毎日投稿されていて、「みなさん、今日も楽しい日を過ごしましょうね〜!」と最後に必ず添えられている一言に元気をもらっている。
エッセイの中に、このプレゼントの悩みにぴったりな話があった。
栗原さんは、誰かにプレゼントしたい素敵な物に出会ったら、買っておいて、プレゼント専用のお気に入りの箱に入れておくのだという。
そして、ちょっとしたプレゼントをしたいときに、その箱から選ぶそうだ。
プレゼントボックス。
なんて夢のある箱なんだ。
すぐに真似したくなった。
「かわいいの見つけから買った!」と夫がくれたハンカチ。
「椿月に似合いそうだからあげる」とコロナ禍に祖母がくれた手作り布マスク。
なんの前触れもなくサラッとプレゼントされたときの気持ちを思い出した。
自分がそこにいないときに自分のことを思い浮かべてくれたことが、飛び跳ねたくなるほど嬉しい。
普段ショッピングをしているとき、自分が使うことを想像しながら物を見ていることがほとんどだ。
母親に似合いそうだなぁとか、友達が好きそうだなぁと考えることはあっても、プレゼントをあげる予定がないときは買うまでには至らない。
昨日、ショッピングモールをぷらぷらしている時にかわいいタオルハンカチを見つけた。
柔らかいガーゼの生地で、ミモザの柄。
これはプレゼントボックスに入れるものにピッタリかも!と購入した。
本当にかわいくて、誰かにプレゼントする前に我慢できず使ってしまいそうだ。
でも、
「自分が使いたい!」
そう思ったときがプレゼントボックスチャンスだ。
相手の好みももちろん大事だけど、自分がいいと思っていない物より、いいと思う物を渡したい。
もらう立場になったときも、すごく素敵な物見つけたよ!と言ってくれた方が嬉しいのではないだろうか。
プレゼントボックス用の素敵な箱はまだ持っていないので、これから見つけたい。
それもわくわくするなぁ〜。
誰かにあげたい物を探すって、自分の欲しいものを探しているときとは違った楽しさがある。
生活の中で、好きな人の喜ぶ顔を思い浮かべる時間が増えていくといいな。
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