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リハビリとは

「リハビリ」って誰もが知っている言葉ですよね。


そのため、ほとんどの人が「リハビリ」に対する漠然としたイメージを既に持っていると思います。

ただイメージはあっても、実際はところはわからない部分も多いでしょう。

今回はnote募集テーマ(#とは)に便乗し、私の仕事である「リハビリ」について概念的な事をざっくり書いてみました。

リハビリの語源

リハビリテーション(rehabilitation)の語源は、ラテン語でre「再び」とhabilis「適応する・取り戻す」という語がくっついて、「再びできるようにする」と言われているのが一般的です。


すなわち「社会生活に再び適応できるようにする」というのがリハビリの至上命題となっています。

リハビリの種類

俗に言われる「リハビリ」は、正式に言うと「理学療法」「作業療法」「言語聴覚療法」の3つに分類されます。

理学療法は、病気やケガ、障害などでできなくなってしまった、寝返る、起き上がる、座る、立ち上がる、歩くなどの人間の基本的な動作を再びできるようにするものです。一般的なリハビリのイメージはこれだと思います。

作業療法は、人間の基本的な動作をベースに日常生活に必要な動作(食事・身だしなみ・トイレ・入浴など)を再びできるようにして、さらに社会活動(買い物・散歩・外出・地域の活動に参加など)を通して生きがいのある生活を送る手伝いをするものです。

言語聴覚療法は、コミュニケーションと飲食能力の再獲得に特化しています。病気や交通事故、発達上の障害などで、ことばによるコミュニケーションに問題がある方、摂食・嚥下(食べる・飲み込み)に支障がある方に専門的に対応しています。

リハビリはつらい?

「リハビリはつらい」「痛みを我慢してリハビリをした」など、よくリハビリに関しては「痛い・つらい・きつい」などの印象がつきものです。

これは「半分当たっているけど、半分間違い」です。

リハビリに対する印象は、おそらくアスリートのリハビリ姿などが刷り込みでイメージとなっているのだと思います。

痛いのに無理やり動かしたり、激しく息切れするまで運動をするといったことは、普通の現場ではまずあり得ません。

もちろん手術後からリハビリを開始するケースは痛みを伴うし、体力・筋力をつけるリハビリはつらい場合もあります。

しかし全てのリハビリがそうである訳ではありません。
痛みに細心の注意を払いながら動作練習を行うことはリハビリの基本でありますし、運動量もその人に合った量をやってもらいます。

なぜリハビリが必要なのか?

シンプルにいうと「体が弱って動けなくなり、人間らしい生活が送れなくなる」からです。
動けなくなる=痛みも伴いやすくなります。

リハビリは大変な側面がもちろんありますが、痛みやつらさのギリギリを攻めて体を動かさないと、もっとつらい状況になるのです。

リハビリは「痛くてつらいもの」ではありません。

リハビリとは「少し痛みやつらさが伴うが、これ以上悪くしないように、回復のためにやるもの」なのです。

前向きな意味でとらえることでリハビリの効果にも雲泥の差が出てきますので、これを機に認識を変えてもらえたらうれしいです。





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