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JFA主催C級指導者養成講習会で学んだこと

23歳コーチ×トレーナーの私が、JFA主催のC級指導者養成講習会に行ってきました。8回の講習を受け、無事ライセンスを取ることができました。本記事ではそこで学んだことを書き留めておきたいと思います。

私はフィジカルトレーナー×コーチ×選手という3つのスキルを掛け合わせて活動しています。コーチという肩書に箔をつけるべく、JFAの指導者ライセンスを取りに行きました。


学んだこと

 C級指導者養成講習会を通してたくさんのことを学びました。たくさんの人と仲良くなれました。純粋に楽しかったです。その中でも私が学んだことは大きく分けて4つあります。以下の通りです。

指導者が選手に提供する環境づくりとは?

 指導者が選手に提供する環境づくりに欠かせないことは、成長と安全が保障されていることだと学びました。まずは、選手の成長に関してです。近年減少傾向にあるようですが、指導者が選手を過度に怒ったり、プレーを過度に制限したりしてしまう事例があります。まるで選手が指導者の駒のように扱われ、選手の豊かなアイデアが封印されてしまうという悲劇です。また、保護者が選手に対して過度に干渉してしまう事例も存在します。愛する子供のために、過度なプレーの要求をしたり、ダメ出しをしたりしてしまうという具合です。一番の味方であるはずの親からの過度な干渉は子供のプレーを返って委縮させてしまいます。このような現象が起きてしまうと互いに幸せではない関係になってしまいます。「サッカーに関わる全ての人が幸せになるため」という原点に立ち返ると、指導者や保護者の過度な干渉は選手を委縮させ、成長を阻害し、互いに信頼関係も損なわれ、誰も幸せではなくなってしまいます。指導者や保護者は、「選手が自分で考え、判断してプレーする楽しさを伝えてあげることができ、選手が持っている能力を引き出してあげられるような環境」を作っていくことが必要になるということを学びました。保護者はサイドコーチングをせず、指導者に任せる。指導者は、選手自身に考えさせるようなコーチングをする。コーチングには3種類あり、それらは選手の成長度やメニューの難易度・目的によって使い分けるということを知りました。ミーティング、シンクロ、フリーズをうまく使えるようになることが優れた指導者だということを学びました。
 選手の安全に関しては、救急対応や練習中の怪我のリスクについて学びました。成長期に多いオーバーワークによる怪我のことや、練習でグリッドの間隔が近いことによる衝突のリスクにも気を配ることなどを学びました。

サッカーとはどんなスポーツか?

 サッカーを指導するにはサッカーがどんなスポーツであるかを理解していなければなりません。この講習会を通して、サッカーとはどんなスポーツなのかを言語化していく中で理解を深めることができました。指導者を目指していない人でも講習会を受けて欲しいと思うくらい意義を感じました。サッカーは攻守の切り替えがあります。攻撃のトレーニング、守備のトレーニングだけではなく、攻撃から守備、守備から攻撃の局面をトレーニングすることもできます。また、この4局面において、数的優位なときと、不利なとき、同数のときがあります。それによって攻守それぞれの目的が変わってきます。素早く攻めるのか、ボールを奪いに行くのか行かないのかなどです。攻撃と守備にはそれぞれ6つのプレーの原則があります。攻撃は突破、サポート、幅・深さなどで、守備はプレス、遅らせる、コンパクトなどです。さらに、サッカーは中央にゴールがあり、ペナルティエリアがあり、スローインがあり、裏を取りに行くというようなたくさんの特徴を持ちます。このようにサッカーの競技特性を棚卸して行き、練習メニューに落とし込みます。このような思考で練習メニューを作れば、何の練習をしているのか目的が明確になるということを学びました。

リアリティとクラリティとは?

 リアリティとクラリティとは、訳すと現実性と明確性になります。何の話かというと、その練習はリアリティがあるか、またクラリティがあるかということです。当然リアリティがなければ選手は試合をイメージしにくく、練習に取り組みにくくなります。またクラリティがないと練習の反復回数が少なくなってしまいます。目的の応じてリアリティとクラリティの比重をコントロールするというメニュー作りのテクニック的なところも学ぶことができました。

C級ライセンスを持っていればいいのか?

 C級ライセンスは持っていればいいわけではありません。取って終わりにしてはいけないと感じました。なぜなら、その資格証明書よりもそこで学んだ内容の方が価値があると感じたからです。正直、C級ライセンスは意欲さえあれば誰でも取れます。だからこそ講習会で学んだ内容を現場にどんどん取り入れてより良いものにしなくてはならないと思いました。自分に指導者としての箔をつけるためにC級指導者ライセンスを取りに行きましたが、それは間違いだと気付きました。資格を持つだけではなく、現場に落とし込む技術を自分で磨いていこうという心持ちになりました。この気付きが大きな学びのうちの1つになりました。

自己紹介

 私はフィジカルトレーナー×コーチ×選手という3つのスキルを掛け合わせて活動しています。サッカー歴は約18年で、現在は埼玉県3部のランゲ浦池に所属しています。コーチ・トレーナー歴は約3年です。本気でサッカーしてきた経験と、理学療法の知識を活かし、サッカーとフットサルと健康に役立つ情報をTwitterで提供しています。是非フォローしてみてください。


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