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「ベンチャーとの共創で現場の課題を解決したい。敢えて難しいテーマにチャレンジしました!」

社会インフラのDXに強みをもつベンチャー企業、株式会社センシンロボティクス(東京品川区)への、DX変革人材育成プログラム(通称:リモッチ)に参加された、四国電力株式会社(本社:高松)の火力部の福島孝典さん(坂出発電所保修課 DX推進)と山﨑旭規さん(火力部工事グループDX推進分担)にお話を伺いました。

福島孝典さん                  山﨑旭規さん

■リモッチャー(リモッチに派遣される人)に選ばれた時のお気持ちをお聞かせ下さい

(福島孝典さん、以下福島)これまでも発電所のDX推進役として、業務のデジタル化や、職場の課題を解決するワーキンググループでも活動していました。今回の育成プログラムにおいては単なる体験・研修であれば、あまり興味はなかったのですが、課題解決型のプログラムにカスタマイズしてもらえたので、ベンチャーとコネクションができる良い機会になると思い参加しました。
 
(山﨑旭規さん、以下山﨑)以前は発電所の建設工事に携わっていたのですが、本部のDXを推進する部署に異動してすぐに発令され、いきなりベンチャー派遣で何をやるんだろうと、驚きと戸惑いがありました。

■「ナレッジ共有システム開発」の全体構想を描くというテーマに取り組まれましたが、それまでの経緯を教えて下さい

(福島)リモッチが始まる前に、火力発電所のDX推進ワーキンググループメンバー13名が参加して、課題やデジタル化のアイディアを出すワークショップを行い、そこで出てきた27件の課題やアイディアについて整理し、優先度をつけていく作業を行いました。センシンさんともディスカッションしながら、せっかくの機会なので「難しいけれども、最大恩恵を受けられる人が多いテーマ」に絞り込んでいったと記憶しています。
 
(山﨑)「難易度は高いが、効果が大きいもの」として、発電所の運転や保修に関わる技術情報を統合的に管理・共有する「ナレッジ共有システム開発」を選びました。とはいえ、期間が限られるため、導入効果や開発のロードマップを描くというグランドデザイン策定までをゴールに設定しました。

【リモッリ スケジュール概要】

■リモッチが始まってからの働き方や通常業務とのバランスは?

(福島)最初の1カ月は1週間の東京出張を2回、それ以降は四国に戻ってリモート業務で進めました。出張1週目は、幅広いDXの勉強会やセンシンさんが開発提供している各種サービスについて、どのようなクライアントに対して、どのようなソリューションがあるのかを教えてもらうといった、ひたすらインプットの時間でした。2回目の出張期間中に、先ほどのテーマとゴール設定を行いました。リモート業務の期間中はSlackで日々やり取りしながら、2週間に1回程度のオンライン・ミーティングで手戻りなく進められました。
 
(山﨑)リモッチの負荷について波はあったものの、20~30%、多くても50%程度でした。この期間にどこまでやるかセンシンさんを交えて、二人で相談しながら進められたので、通常業務への支障もありませんでした。

 ■センシンさんの伴走支援はいかがでしたか?

(福島)作業の主体は私達でしたが、適宜、作業途中の資料を共有し、指摘をもらったりできたので、迷走することなく進められたと思います。

(山﨑)報告書のチェックや打合せの場などで、「この視点はどう?」という感じで、否定するのではなく、質問を投げかけてくれたので、新たな視点や気づきをもらうことができました。

■センシンさんと一緒に働いてみての感想は?

(福島)リモートでの打合せは30分や1時間刻みで行われましたが、必ず時間内に課題の積み残しもなく必ず議論を消化できるので、ファシリテートが上手いと思いました。また、全員が自由に意見を交わしながら、活き活きとエネルギッシュに、また積極的に働く社風や文化にふれ、当社でも柔軟性や機動性を見習い、実践していきたいと思いました。
 
(山﨑)センシンのみなさんは元々別の会社から転職してこられて、様々なバックボーンやスキルを持った方々が集まっていらっしゃるので、知見が広く、適材適所で業務に取り組んでいらっしゃると感じました。短期間にグランドデザインをまとめられたのは、センシンさん内部の連携の良さと、スピード感があったからだと思います。

左から益田さん(S)、福島さん(Y)、山﨑さん(Y)、長尾さん(S)
(略)S:株式会社センシンロボティクス、Y:四国電力株式会社

■これまで他社とコラボした時との違いはどこでしたか?

(福島)これまでは、大手ITベンダーやメーカーなどとコラボした経験がありましたが、例えば既成の製品やサービスは弊社のニーズに合わせてカスタマイズはしてくれない事例が多いため、妥協できる点については運用でカバーするしかない状況でした。また、営業担当者へ要望や技術的な質問を投げても、即時の回答を得られないため、導入可否の検討がなかなか進まないといったジレンマもありました。
 
今回は弊社のニーズにフィットするものを、ゼロベースで開発する前提で検討することができました。さらにセンシンさんは常に最新の技術をウォッチされていますし、組織の垣根がなく、知っている人に聞いたりして、すぐに提案をもらえる環境があるので、回答や提案スピードが速いと感じました。
 
■今回2人でリモッチに参加されましたが、人数と組み合わせについては?

(福島)2人で良かったと思います。2人だと、山﨑さんがセンシンさんに質問したり話している間に、自分の考えをまとめるシンキングタイムを設けられるというのが最大の利点かなと思いました。ひとりですと、人数的に「1:多(ベンチャー)」という環境になりますし、プレッシャーを感じたかもしれません。相談相手がいるというもの精神的に良かったです。
 
(山﨑)私も、同じ立場で気軽に相談できる相手がいて、2人で良かったと思います。自分の通常業務が大変な時は、役割分担を変更したり、福島さんにカバーしてもらったりして、遅延なく進めることができました。今後、リモッチに行く場合も、同一部門内で世代の近い組み合わせがいいと思います。リモッチ後に案件を進めるようになった場合にも、同じ部門で仲間がいるほうが相談もできて、心強いと思います。
 
■リモッチ中で楽しかったことや、得られたことは?

(福島)東京のセンシンさんのオフィスで働いたことです(笑)。職場は斬新な雰囲気で、これまで出会ったことない職種の人と話をしたり、新しい人と出会うことで、大いに刺激になりました。どのスキルが伸びたというより、この経験ができたことがじんわり成長に繋がっていると思います。センシンさんは、今後も何か困ったことがあれば気軽に相談できる存在であり、良いコネクションができたことは大きいと思います。今後も、様々な企業ともコラボする機会があると思いますが、各社の得意分野が異なるので、今回の経験でその勘所がつかめた気がします。
 
(山﨑)最初の勉強会は楽しかったです。さまざまなソリューションを知ることができたり、普段聞けないようなエバンジェリストの方の講義を聞けたり、良い機会になりました。

センシンロボティクス様のオフィスで、自由なスタイルで働く福島さん(手前)と山﨑さん(奥)

■今回の経験や学びをどのように活かしていきたいですか?

(山﨑)センシンさんがツールを使って円滑に情報共有やコミュニケーションをとっていたのを参考に、社内もTeams等のオフィスツールが刷新されたので、部署間を跨いで、情報共有やコミュニケーションの活性化を図りたいと思います。私は火力部の本部で、4つの発電所のDXを取りまとめる役割なのですが、今回のプロジェクトを動かす経験を活かして、みんなと協力してDXを推進していきます。
 
(福島)報告会でも発表したのですが、DXによって変えたい、将来の「なりたい姿」をイメージすることができました。オペレーション業務の負荷を、デジタル技術を活用して減らし、そこで生まれるリソースを新しい価値を創造する高付加価値業務に充てたい。これまでの技術力を維持しながら、活用できるデジタル技術を探索し続け、新しいことにチャレンジしながら、課題解決に向けて取り組んでいきたいと思います。

四国電力様の会場とセンシンロボティクス様をオンラインで繋いでのリモッチ報告会

【リモッチ導入窓口/研修部門の声】

四国電力株式会社 総合研修所 社員研修グループ(当時) 溝渕恵理さん
 
最新のデジタル技術やベンチャー企業ならではの仕事の進め方を体験するだけでなく、学びが実践に直結する素晴らしいプログラムであったと感謝しております。地方企業にとっては、必要最小限の派遣期間で、通常業務に携わりながらリモートでリスキリングができる貴重な機会となりました。引き続き、事業の変革を推進・牽引できる人材の育成に向け、本プログラムを活用していきたいと考えております。

【リモッチ先のベンチャーの声】

株式会社センシンロボティクス エンタープライズ事業 
コンサルティンググループ     益田 尚弥さん

 
お互いの社風や文化、マインドセットを学ぶ良い機会となりました。弊社からは最新技術やDXのノウハウを提供し、四国電力様からは業務知識やプロセスを共有いただき、ナレッジの等価交換をしながら、両社による社会課題や業務課題の可視化と解決に向けた具体的検討を進めることができました。その結果、両社のビジネス価値、企業価値の向上が図れたのではないかと思います。今後も、永続的な協力関係が実現すれば良いと考えております。


株式会社センシンロボティクス (英文社名:SENSYN ROBOTICS, Inc.)
本社     東京都品川区大井一丁目28番1号 住友不動産大井町駅前ビル4階
代表者  代表取締役社長 CEO 北村 卓也
事業内容 産業用ドローン、カメラ、スマートデバイス等を活用した業務ソリューションの提供
創業   2015年10月
                  (株式会社ブイキューブロボティクス・ジャパンとして創業)
URL   https://www.sensyn-robotics.com/  


  【リモッチに関する お問い合わせ先】 
 株式会社プラチナ・コンシェルジュ 

 電話:080-3354-1197(田辺) 080-3354-1197(國場)
 メール:semi@pt-con.jp

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