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「スマホ使用,デスクワークに伴う痛み」の原因部位と確認方法を教えます!

皆さんこんにちは(´・_・`)

今回は、パソコン作業やスマホの使用が多い人向けに、俗にいうスマホっ首に伴う痛みの原因について書いていきます。

私は理学療法士11年目ですが、ここ最近、実際当院に足を運んでいただく患者さんの訴えの中でもかなり多いなと感じています。スマホ首に関しては他の疾患とのつながりも強いため300冊以上読んできた文献と照らし合わせてもかなりの有病率だと感じています!

結論から言うと、スマホ使用やデスクワークに伴う痛みは、頭を支えている『あなたの首の筋肉が出す痛み』です。

スマホやPCは、現代になくてはならない存在で、今や老若男女多数の人が使用しています。それらが普及し便利になった傍ら、私たちの体に様々な悪影響も及ぼしています。

実際の私の患者さんに話を聞くと、「職場で首の痛みを訴える人は意外と多く、何か対策できれば皆で共有できるし自分にとっても良い事である。実際、自分の症状にはどんな対処法があるのか知りたい。」という声が多く聞かれました。

TVや雑誌等で紹介されている方法が間違っているとは絶対に言いません。

が・・・

その対策方法は、果たしてあなたの今の症状に対して最善なのか、そこが最重要ポイントです! いくら有名な良い対策であったとしても万人受けはしない! という事です。

そこで・・・

まず今回、この記事を読んでいただくことで、あなたの身に起こっている異変に気付くことができるようになります。結果、あなたの痛みにとって、ベストな対策を選択することができるようになります。


ここで一つ質問したいのですが、現在あなたの居住地区に、マッサージやもみほぐしのお店が多く新規開店していたりすることはありませんか?? もしかしたら、現在進行形でそういった施設を利用しているという方もいらっしゃるかもしれません。

①通ってはいるけど、あまり効果が実感できない
②施術してもらっても、次の日には戻っている
③施術してもらったのに、逆に痛みが強くなった

など、そういった施設を利用している、私が担当しているクライアントの方からも上記のような声が多々聞こえてきます。

なぜ、せっかく施術してもらったのに変化が無いと感じるのか…この問題を解消するため、私は、まず大切なのはあなた自身が「体に起こっている問題点を理解しようとする」ことだと考えています。

基本的に、「~してもらおう」「お願いしよう」「してもらってよくなろう」など、誰かに施術をお願いして改善してもらおう!が中心な考えの方は、もう少し視点を変えていく必要があると思います。

厳しい事に聞こえるかもしれませんが、私を含め、施術者が皆さんの体に触れたら、その部位に筋肉がついて強くなるという訳では無いです。施術者はあなたと二人三脚で症状に対し歩んでいる、サポートする人です。

私は、足並みをそろえて同じ目標に向かって一歩一歩進もうとする皆さんがいて、その頑張りに一番寄り添っていけるアドバイザーでありパートナーでありたいと思っています。


前置きが長くなりましたが、少しずつあなた自身の姿勢を理解していくことで、何が問題になっているのかが分かり、それに相応した対策がとれるようにしていきましょう。


スマホっ首とは

そもそも、俗にいう「スマホっ首」とはどのような状態のことを言うのでしょうか?

簡単にいうと「頭部前方位姿勢」、つまり頭が前方に傾いた姿勢のことを言います。以下の図のように、肩に対し前に頭が出てしまう姿勢です。

左:頭部前方位姿勢      右:正常

ここで間違わないようにしていただきたいのは、
「スマホを使用するときの首の位置=スマホ首だが、スマホ首=ストレートネックではない」ということです。
ストレートネックとは、「首のカーブが失われてしまった状態」のことを言い、スマホ首との混同に注意してください。

どこにどれくらいの負担が生じるのか

スマホ首では、頭が前に傾いた姿勢になります。
特に首に対する負担が過剰にかかりやすくなります。

前に倒れようとするものがある場合、反対側、つまり首後方の負担が増えることになります。

人の頭の重量は体重の13%と言われ、体重70kgの場合約9kgもの重さを支えていることになります。重みを考えると、首への負担が気になる所です。

以下に、首への負担についての研究を紹介します。

ケネス・ハンスラージ氏の研究
「Surgical Technology International」の第25巻より

ハンスラージ氏は、首にかかる力を計算しながら、頭を0度から15度、30度、45度、60度まで曲げた場合、15度のときは12.2kg、30度のときは18kg、60度のときは27kgの重さが頸椎にかかると発表されています。

という事は、首が倒れる角度に比例して負担も増大することになります。

60度の時は27㎏って、スーパーの10㎏の米が約3つ分!!
これが首にのしかかると思うと、ゾッとします(; ・`д・´)

痛みの原因となる部位について


冒頭にも書きましたが、やはり首の後方にある筋肉への負担がまずは考えられます。

頭が前に倒れようとする訳ですから、それを抑えようと首後方の筋肉が綱引きの要領で頭を保持します。この状態が長くなるにつれて、徐々に負担が蓄積されることで痛みに繋がります。

首後方の筋肉以外にも原因として考えられる場所があります。それは肩甲骨周囲に存在する筋肉たちです。

以下に大まかな部位を図示します。ここでは、具体的に何筋?とか、どういう作用を持つ筋? などという内容は省かせていただきます。

まずは、あなたのその痛みはどのあたりに生じているのかな~という所を感じて、確認してみてください。


★痛いと感じる所に印を書いてみてください★

図を見て考えたとき、それらの部位に心当たりのある方は、やはりその部位に存在する筋が影響している可能性が高いですΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

※もちろん、痛みを発生させる組織は筋肉だけではないです(笑)今回は、筋肉に焦点をあてています。

筋肉が出す痛みの確認方法

図で、大まかにこの辺りかな~という確認ができた方は、自分や誰か家族の方などに協力してもらってもいいので、その部位をぐりぐり押してみてください。

この時、押した場所に痛みを感じる方は、その部分の筋肉が原因である可能性が高いです。押して感じる痛みのことを「圧痛」と言いますが、圧痛がある部位ではまずは筋肉性の痛みが疑われるので、一度確認してみてください(´・_・`)

圧痛は、私も臨床で実際患者さんを診るときに必ず使用している手法です。
この時の痛みの強さをメモしておくと、後で改善効果を確認する際にも役に立つので、それも紹介しておきますね!

それは、NRS(Numerical Rating Scale)です。
「痛み」を数字で評価するための指標になります。
numericalとは、「数の、数字で表した」、ratingは、「評価、見積もり」、つまり、NRSとは、「数字で評価する指標」になります。

痛みが無くどうもない状態が「0」、過去に経験した痛みの中でも最も痛く死ぬほど痛い状態が「10」としたとき、現在のあなたの痛みの程度はどれくらいですか??

この数字が、今後対策していきながら変化していきます。その変化が、視覚的に分かるので、対策効果の実感も得られやすくなります。

自己申告制にはなりますが、様々な病院や施設で使用されている方法です。痛みの変化を辿っていくためにも、日々血圧を測ってメモする感覚で使用してみてください(^_-)

いかがでしたでしょうか(^^ 今後もスマホ首を対象とした役立つ情報を更新していきますので、今後もチェックしていただけると幸いです。
それではまたお会いしましょう(^.^)/~~~

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