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筋収縮の種類による筋肥大への影響〜エキセントリック収縮は間違い?

今回のテーマは筋収縮に関する科学的エビデンスです。

みなさん知っている通り、筋収縮には大きく以下の3種類があります!

  1. アイソメトリック筋収縮(関節は動いてないけど筋肉が収縮している状態)

  2. コンセントリック筋収縮(筋を短縮しながら関節を動かしている状態)

  3. エキセントリック筋収縮(筋を伸ばしながら関節を動かしている状態)

それぞれの筋収縮がもたらす効果・特性を理解することにより、より適切な運動・トレーニング指導が可能になりますね!

例えば、アイソメトリック筋収縮は関節を動かさないため、より安全で、筋疲労も溜まりにくいです。そのため、予期せぬケガなどのリスクを避けながら最大随意筋力発揮向上の効果を期待できるトレーニングができると言われています。

エキセントリック筋収縮は筋肉への負荷が大きい、筋への損傷度が高い、そして筋肉を同時に伸ばすという特性があるため、筋肥大や筋伸張性を向上する目的のために行われることが多いです。


筋収縮によって様々な特性がありますが、今回は特に上記で一部述べたエキセントリック収縮の特性について深堀していこうと思います。パーソナルトレーニング等において、一部よくある風潮・思考順序として


1筋肥大には筋細胞を破壊することが必要
2エキセントリック収縮はコンセントリック収縮より筋破壊する割合が高い
3筋肥大を起こすためにはエキセントリック収縮運動による筋破壊が必要!!

というものがあります。


この考え方は科学的に正しいのでしょうか?


結論から言うと、この思考順序は科学的に正確ではありません。

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