漫画「プラネテス」を読め


こんにちわん、こんばんわん、心理学が好きな犬です!

タイトルがもう読め(威圧)という感じで強めの主張をしているのですが、不快に思われた方もいますよね?

不快に感じたのであればそもそもここまで文字を読み進めていないかもしれません。ともすれば安心して残りの文章もこのまま書き進めていきましょう。

漫画家、幸村誠のデビュー作「プラネテス」

皆様はご存知でしょうか?もし知らないのであれば読め。

いや、読んでください。読みましょう。

この表紙から、「おっ、宇宙モノか」と察するのは半分正解、半分間違い。

この物語は、宇宙に散らばるゴミ、スペースデブリを回収するサラリーマン達の日常を描く物語です。宇宙に行っても人間の本質って変わらないんだなぁということを一貫して描いています。全4巻なので読みやすいと思います!

漫画喫茶等で読んでみるのも良いでしょう!BOOKOFFでみつけて読んでみるのも良いでしょう!心理学が好きな犬の支援のためにリンクから購入するのもさらに良いでしょう!というのは冗談として、何がどう面白いの?ってトコですよね。

まず、私がこの作品に出会ったのは中学生の頃です。そういう時期に出会った作品って人生に影響を与えるというのが持論で、勿論この作品も例外ではありません。

谷口悟朗監督によるアニメ版からプラネテスを知ったのですが、そちらもまた凄い。私がアニメ業界で最もリスペクトしている谷口監督によるプラネテスの独自の解釈がまた凄い。谷口監督へのアツいラブレター(ブログ)は、また別の機会に書くことにしましょう。

アニメが好きな方にはぜひこちらも観てもらいたい作品です。とにかく宇宙の描き方が美しい。和楽器を用いた宇宙の音の表現がとにかく圧巻。仮面ライダーシリーズでも音楽を担当されている中川幸太郎氏による音の世界観、熱血かつ爽快な声に魅了される酒井ミキオによるOP・ED曲は本当に魅力なんです。

そんなアニメプラネテスを観て漫画プラネテスを手に取ることになりました。

中学生の私にとって社会で働く大人はどこか未知の存在であり憧れであり、遠く離れた存在だったんです。

主人公の星野八郎太(通称ハチマキ)は自家用の宇宙船を手に入れるという野望を抱いています。しかし、サラリーマンである星野にとってそれは夢のまた夢。それでも高い目標のため日々働く。そんな中、転機が訪れる…。

田名部愛との出会いで、お互いの価値観をぶつけ合う。

理想と現実、そして愛。

宇宙に行っても人は人でしかない。

ときに挫折しかけ、自分の中のもう一人の自分と対峙し、問いかけられる。

このような作品の世界観に、中学生の犬は心打たれ必死に4冊読み進めました。

哲学的で、難解な描写もありますがそこが幸村テイストといいますか、魅力的だと思います。

いつしか大人になり、それまでにも多くの漫画やアニメに触れるわけですが、それでもこの作品は人生の教科書として今でも読み返しています。

いつの間にかハチマキや田名部と同じくらいの年齢になっていて、中学生のときにはわからなかった言動にも多少なりとも理解できる部分を見いだしたりと、読み返す度に新鮮さを感じています。

きっと、皆さんにとってもこの作品が扱うテーマというのはそれぞれの立場や年齢を問わず普遍的なものとなっているため、考えさせられるものがあるかと思います。

だからこそ、漫画「プラネテス」を読め



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