見出し画像

「資格取得見込み」の就活戦略【院卒】【公認心理師・臨床心理士】

この記事では、公認心理師・臨床心理士を目指して心理系大学院へ在籍している人向けに、「資格取得見込み」の条件で行う就活について書いていきます。

筆者は、社会人から心理系大学院へ進学しました。
公認心理師試験はAルート受験のため、M2の冬に就活する時点では、公認心理師・臨床心理士の資格はどちらもありませんでした。

心理職は低賃金で不安定な仕事だと言われていますが、自分の就職先には妥協したくなかったため(金銭面・環境面ともに)、大学院入学前から就職については色々と考え、戦略を練り、行動してきました。
就活では応募した全ての職場から内定をもらうことができ、現時点では納得できる就職先を選べたかなと思っています。(この選択が自分にとってよかったかは、数年後になってみないと分かりませんが…)

筆者の就活体験談はこちらの記事にまとめています。

この記事では、筆者が「M2冬の就活で、“資格取得見込み“という条件で就活を行うときに考えたこと、実践したこと」をまとめます。
求人票から推測されるリスクや応募を避けた求人、ガクチカなどのアピールポイントなども具体的に書いています。

特定の個人や組織を批判する意図はありません。
キャリア選択については、人それぞれ色々な考えがあると思います。全ての人に当てはまる内容ではないと思いますが、ひとつの考え方として読んでもらえたらと思います。

また、この記事は筆者の個人的な体験談や思考を含むため、有料とさせていただきます。
また、「心理職のキャリアと就活」というテーマのマガジンを作成しています。記事単体でも購入できますが、マガジンで購入したほうがお得な価格ですので、興味のある人はチェックしてみてください。


はじめに

筆者のステータス

・他学部大学(理系)→社会人→通信制大学(心理)→大学院(臨床心理学)
・就活はM2の秋~冬に実施
・3つの職場に応募し、全てから内定を頂く
・臨床経験は大学院の実習以外無し
・公認心理師試験は3月に受験したため、就活時点では心理系の資格無し

就活の方針

「心理職の仕事と私生活 若手のワーク・ライフ・バランスを考える」という本に、「心理職が遭遇する可能性のある困難」がまとめられています。
この本を読んだ時に「バーンアウトを避けたい」「自分に合った環境で働きたい」と強く感じました。

また、筆者の場合は、社会人経験もあったため、院卒1年目(24歳?)の頃と比べて、体力が落ちている自覚がありました。
さらに、私生活との両立なども考え、自分の新卒時代と同じエネルギーや体力で仕事に取り組むことは難しいと考えていました。

また、心理職は給料が低いといわれています。求人を調べる中でも、前職の正社員時代と比べて給料下がるな~という実感がありました。
その中でも、最低限の生活防衛ラインはあったため、自分にとって必要な給料の最低ラインを決めて、そのベースを超える求人に絞って探していました。

そのため、「〇万円以上稼げる」かつ「バーンアウトのリスクを避けられる自分に合った環境はどこだろう」といった観点で就活を進めました。
この記事を読んでくれている方の中には、学部卒後にストレートで大学院へ進学した人もいると思います。
筆者は安定をベースに就職先を考えましたが、もちろんガツガツチャレンジしながら、多少ハードでも、○○に関してスキルアップできる職場を優先して就活するのもありだと思います。
価値観や考え方は人それぞれだと思うので、「自分はこう思うな~」と考えながら読んでもらえると幸いです。

また、就活の際に、心理職の仕事を学ぶために読んだ本はこちらの記事にまとめています。就職先の領域や分野、施設を選ぶときに参考にした参考書です。


大学院時代に意識したこと

この章では、大学院時代に意識したこと、実習での動き方やケースの持ち方などをまとめます。

実習の動き方(内部実習・外部実習)

  • 臨床対象として、大人と子どもの両方の選択肢を残しておく

大学院で心理を学んでいる人は「将来は絶対に子どもの支援がしたい!」とか「大人臨床にしか興味がありません」みたいな考えの人もいるかと思います。
個人的には、大学院で大人と子どもの両方の臨床経験(実習)をしたことが、就活で功を奏したと感じています。

ここから先は

5,585字
この記事のみ ¥ 980

記事が気に入っていただけたら、サポートしていただけると、とても喜びます。 いただいたサポートはサイトの運営費や参考書代として、読者の方に還元するために使わせていただきます。