自己開示(self-disclosure)

○自己開示

　自己の内面的な事柄を特定の他者に対して言語を介して伝達すること。
　一般に自己開示によってより親密な人間関係を発展させることができる。

自己開示の機能

(1)感情表出
　自分が抱えている問題や葛藤を開示することによって、不安や緊張が解消される(カタルシス効果)。
(2)自己明確化
　開示相手の存在によって自分の意見・態度がはっきり自覚されるようになり、一貫性・統合性が保たれる。
(3)社会的妥当性
　開示相手からの応答によって、自分の意見・態度の妥当性を評価できる。

　一般に男性よりも女性の方が内面的な自己開示を行う傾向がある。
　他者から自己開示を受けた場合、相手に自己開示を返す傾向があり、返報性(reciprocity)と呼ばれる。
　相手が自分以外の人にも自己開示をしているのが明らかな場合や、関係の初期段階により深く内面的な自己開示を行う場合は、その相手に対する好意は高まらない。