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主体的に生きるために。「群衆心理」から考える世界の姿

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2021/09/17

こんにちは。HACOです。

今月の100分de名著はギュスターヴ・ル・ボン「群衆心理」です。

コロナ禍でのいろいろ、総裁選がもうすぐという状況という中での、ものすごくタイムリーなテーマですね。 

社会心理学的な観点からの人間の考察になります。

人がいかにして群衆となるかについて辛辣に分析・批評しています。

19世紀の著書ですが、現代にも当てはまることばかりです。

いつの時代でも、人間の本質は変わらないのかなと考えさせられます。

本書では、心理学的な群衆を下記のような集団と定義している。

意識的な個性が消えうせて、あらゆる個人の感情や観念が、同一の方向に向けられる

最初はあった意識的な個性が消えうせて…というところが恐怖なところですね。いつのまにか主体は不明瞭になり、盲信的に同一の方向に導かれていく…操られていく…。

会社や学校、友人関係、家庭など、どのような人間関係の中でもそれは生起することですね。

SNSでの炎上や誹謗中傷や攻撃的な言動など、現代の方が親和性が高いような気がします。

空気の研究ともつながってくるかもですね。

情報があふれている世の中で、それを取捨選択しながら生きることの難しさ。便利なはずなのに、いつのまにか…

自分が群衆になっていること

自分が群衆をつくりだしていること

両側面が誰しもにあるのだと思います。著名な人やリーダーといった人だけでなく…。それに気がつくことができるかどうか。

難しい問題かもしれませんが、いま考える必要があることのような気がします。

現時点で、第2話まで放送されている「群衆心理」。武田砂鉄さんのわかりやすく、切れのある解説とともに楽しみながら、考えながら見ていきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日もよい一日を。

それでは、また。

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