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東京都立飛鳥高校(定時制)にてワークショップを提供しました!

 こんにちは。プシケメンタルスクール代表の松尾です。2022年7月4日、プログラム導入先のストレスケア東京上野駅前クリニックの委託で、東京都立飛鳥高校(定時制)にてワークショップを提供しました!テーマは”コミュニケーション”と”学びあい”です。

背景

 東京都立飛鳥高校(定時制)はストレスケア東京上野駅前クリニックと連携した教育相談特別支援教育の試みを行っています。外国籍の生徒も多く通っていることが特徴のひとつです。先生にヒアリングをしたところ、ことばの壁やカルチャーの違いがあってか、同じ国籍の生徒同士で固まりがちになるそうです。また、相談を控えて、抱え込んでしまいがちな生徒も散見されると伺いました。生徒本人のアンケートも実施し、ニーズを確かめたところ、コミュニケーションやメンタルヘルスに課題を感じている生徒と問題に感じていない生徒と二分されるような結果になりました。


今回のワークショップづくりの工夫

 そこで、次のような点に押さえてワークショップをつくろうと考えました。

・みんなが自分ごとにできるリアルな出来事を扱う
・互いのいいところを取り入れる交流が持てるようなワークにする
・言語の壁を越えて自己表現でき伝わったと感じられるよう工夫する


ワークショップの概要紹介

(※無断転載はお控えください!)

アイスブレイク

飛鳥高校出前授業 (1)

 言葉を使わない伝言ゲームです。順番に次の人に伝えていき、最後の人が理解したものと最初の人が思い浮かべたものが一致していれば成功です!失敗しても成功しても、大変盛り上がっていました。母国語が異なる生徒たちの間のコミュニケーションを表しており、コミュニケーションは言葉だけでないこと、相手目線を想像することがミソとなることを伝えました。

ワーク

ストレスコーピングのワーク 1

 ストレスの対処法に正解はなく、まず対処法をたくさん持つことが大切と説明したうえ、「友達から深刻な相談をされた」状況でどんな対処ができそうかブレーンストーミングをしてもらいました。母国語で表現して翻訳し、そのまま貼り付けて全員で見れるように、オンラインホワイトボードを活用しました。抽象的な問いの理解とツールに慣れるまでに少し時間がかかったものの、ユニークな対処法がたくさん出てきて、自分では思いつかなかったアイデアを知って考えが深まった生徒もいたようでした。

 ワークショップの最後に

 最後に、適切に人に頼ることも立派な対処法だと伝え、登校しなくなる夏休みの時期に悩みを抱え込んでしまわないよう、行政の相談窓口一覧を作成し持ち帰ってもらいました。

夏休み中のメンタルヘルスケアも大切

 東京都立飛鳥高校(定時制)では、2学期最初の不安の軽減などに役立つよう、夏休み明けにもワークショップを実施する見通しです。
 また、登校不安は夏休み終盤に強まることもあり、夏休み中に、プシケで、無料オンラインイベントを開催することにしました。ぜひお気軽にお越しください!

お申込みはこちら↓


出典

静岡大学人文社会科学部.橋本 剛「コロナ禍初期における大学生の心理社会的ストレスに関する探索的検討 : 社会規範としての援助要請スタイルの効果も含めて」
京都大学学術情報リポジトリ.紅 及川, 恵, 坂本, 真士(2008年)「大学生の精神的不適応に対する予防的アプローチ : 授業 の場を活用した抑うつの一次予防プログラムの改訂と効 果の検討 」
教育心理学研究(2007年).及 川 恵*坂 本 真 士「女子大学生 を対象 とした抑 うつ予防のた めの心理教育 プログラム の検討 ―抑うつ対処の自己効力感の変容を目指 した認知行動的介入―」

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