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順番を間違えている

おはようございます、心理カウンセラーのRikuです。

現在大学で心理学を学んでおり、将来は心理セラピストを目指しています。

本日は「順番を間違えている」という話をします。

僕は以前から、うつ病や不安障害などの状態を「精神疾患」という病気だとカテゴライズする事に違和感を感じていました。

過去の「精神疾患はギロチンと同じ」という記事でも述べた通り、うつ病の人が「うつ病」という病気の診断をもらっていようがいまいがその人の状態も苦しみも何も変わりません。

つまり、「うつ病だから辛い、しんどい」という考え方は間違えています。

なぜかというと、たとえうつ病の診断をもらっていなくて、社会的には「うつ病」患者ではなかったとしても、同じように辛いししんどいからです。

何が言いたいかというと、現代では当然の如く「精神疾患」という病気の診断がなされるようになりました。

そのおかげで、精神疾患の方々は科学や医学の恩恵を受けられるようになり、診断をもらってよかったという方ももちろんいらっしゃると思います。

しかし、「精神病患者」という肩書きを背負うだけで、何でもかんでもその肩書きを理由にしてしまう人がいる事も事実です。

例えば、「朝ベッドから起き上がれず生活習慣が乱れている」「部屋の掃除をせず物が散乱し散らかっている」、こんな状態すらも「うつ病だから」という言葉で片付けられてしまいます。

しかし、「うつ病だから生活習慣が乱れる」「うつ病だから部屋が散らかる、掃除が出来ない」というのは順番が違います。

正しくは「生活習慣が乱れるから体も心も乱れ、気分が落ち込み人生に絶望感を感じる」、この状態を「うつ病」と呼んでいるだけなんです。

つまり、生活習慣が乱れたり、掃除をしない理由は決して「うつ病だから」ではありません。他にあります。

うつ病だけではありません。例えば、パニック障害だからパニック発作が起きるわけではありません。

パニック発作は、過去の危険や恐怖を脳が記憶し、同じような危険を察知する事で交感神経が過度に活性化し、心拍数が上がり呼吸が浅くなる事で起きます。そして、それがコンスタントに続く状態をパニック障害と呼んでいるだけです。

このようにあなたの問題や辛さ、生きづらさは決して「精神疾患」という病気から来ているものではありません。

そうではなくて、その問題や辛さを抱えた状態のことを「精神疾患」と呼んでいるだけなんです。

つまり、「自分は精神病だから、この辛さは仕方ない」「この自分の状態と一生付き合っていかなければならない」と諦める必要もありません。

なので、僕はセラピストとは「病気を治療する人」ではないと信じています。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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