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厄年を乗り越えろ 新潟の神社巡り 後編 金運、商売繁盛の神様 髙龍神社へ

前編に引き続き、新潟県神社巡り二日目。
前編はこちら👇

新潟県の神社の数は4700社を超える圧倒的な数で日本一を誇る。
可能ならばその全てに参拝にあがらせていただきたいのだが、時間に限りがあるのが残念だ。
ちなみに二番目に多いのは兵庫県の約3800社。
三番目は福岡県の約3300社。
気が遠くなる数だが、祈願させていただける神社がまだまだあるのだと考えておく。

そんな数ある神社の中で今回あがらせていただいたのが、長岡市蓬平町に御鎮座されている髙龍神社こうりゅうじんじゃへ。
こちらはの神様は商売繁盛金運に御利益があるとされており、全国各地から経営者や事業主が参拝に訪れているそうだ。
御祭神は髙龗神たかおかみのかみ 闇龗神くらおかみのかみ(髙龍大神)、豊玉姫命とよたまひめのみこと

髙龍神社入り口 左は長く急な階段 右に進みとエレベーターがある。
立派な龍の彫刻が参拝者を迎える。

髙龗神、闇龗神のという字は龍を表す古語であることから龍神ということがわかる。
髙龗たかおかみは山上、闇龗くらおかみは谷底の暗闇を表すことから、山間部で祀られる龍神と読み取ることが出来た。

豊玉姫といえば龍宮に住み、玉依姫たまよりひめの姉。
海の神、大綿津見神おおわたつみのかみの娘で、火遠理命ほおりのみことと結婚。
後の神武天皇となる彦火火出見ひこほほでみの父となる、鸕鶿草葺不合尊うがやふきあえずのみことを出産。
真の姿は大きなサメとされている。
記紀での出産エピソードはなかなかに味わい深いものなので、是非ご興味があればお調べ頂きたい。

こちらの三柱が一緒に祀られているというのも興味深い。

もちろん私は階段で社殿を目指す。

ね?急でしょ?

私が訪れた際にも多くの参拝者がいた。
杖をつき、足を引き摺る高齢の方も階段で上がってくる。
これも信仰なのだろう。

階段を上がった中程に手水舎がある。

思いっきりピントをミスっているが、龍の口から水が出ているのにありがたみを感じる。

ちなみにこちらの龍から出る水の勢いは、理科実験室の水道くらい水流が強いので確実に濡れる覚悟をして下さい。

階段を上り切った先の鳥居
御本殿。著者の存在感は無視してください。

こちらの参拝方法の一つとして、麓のお土産屋さんでお供物セット(500円)を購入して御神前に捧げることが出来る。
内容としては酒、卵、ろうそく。
ろうそくは境内に大きな燭台があるので、そこに願いを込めて立てる。
こちらでは拝殿内で座拝をさせていただくことが出来る。
その際に酒と卵はお供え物を置く台があるのでそちらに捧げる。

ところで、「何故に卵?」と思われる方もいらっしゃるかと思われる。
多説あるが、神様には眷属けんぞくがついているとされる。
稲荷神社では狐。
天満宮では牛。
そして龍神を祀る神社では蛇が眷属と考え、蛇が卵を丸呑みにする様子を豊かの象徴として卵を奉納する。
別な説として、龍と蛇を同一視する考え方もあるが、これに対しての私の考え方は少々異なる。
ざっくり言うと、龍と蛇は全く異なり、全く一緒でもあるという考え方。
これに関してはいずれ書いてみたいと思うが、それぞれの考え方があっても良いと私は思っている。

話を戻すが、こちらは御朱印も特徴的だ。
かなり運と日が介入する所がある。

素晴らしい御朱印を拝受。

三面に渡り金色の龍が疾り、奥には「夢」の文字が描かれた御朱印。
これを拝受出来る機会は限られるそうだ。
御朱印も巡り合わせ。
不敬となりますので、決して「あの御朱印書いて下さい」等と仰ることの無いよう、心よりお願い致します。

こちらの髙龍神社には中社奥之院がある。
髙龍神社から奥之院までの距離は約4.5km。
その手前に中社がある。
これが非常に悩むのだ。
車で向かえば良いのだが、奥之院までの道は険しい極細の山道。
広いスパンですれ違いポイントはあるが、ほとんどが車が一台通れるだけの道幅。
加えて両脇は深い草が生い茂っており、谷側も滑りやすく山側の側溝も隠されている。
運転にある程度自信があり、軽自動車やコンパクトカークラスならば向かっても問題無いだろう。
車幅1800mmを超え、低車高の車はかなりの緊張感を味わえると思う。
平日の中日、13時頃でも数台すれ違った。

そこでご提案なのだが、こちらをご覧頂きたい。

登山者用の駐車場。

髙龍神社から約2km程、515号線との三叉路の所(画像ポイント部)に登山者用の駐車場という名の広場が整備されている。
時間のある方はこちらに車を置いて、ゆっくり歩いて参拝にあがるのは如何だろうか。
ゆっくり歩いて片道約45分。
ある意味では登山となるので、使用目的としては合致しているのでそこは良しとしよう。
もちろん長時間車を放置することになるので、車上荒らし等のトラブルの可能性はある。
だが、谷や側溝に車を落とすことのリスクを考えれば、こちらも選択肢に入れてもよろしいかと思われる。

神社参拝の際は細い道や市街地を通ること、広くはない駐車場に停めることを考え、コンパクトカーで動いている。
あの道幅ならば、すれ違う自信もある。
だが、今回は敢えて歩いて奥之院を目指すことにした。

豊かな水量を誇る清流。
四季を感じることが出来る。
汗ばむ陽気。
苔生した大自然。

結果を言ってしまうと、私が中社、奥之院を参拝して車に戻るまで一台もすれ違うことは無かった。
だが、私は歩いて登っていることに喜びを感じていた。
車では対向車や後続車を考え、このようにゆっくり景色を楽しむことも出来ないだろう。

髙龍神社中社。

ニットの下は汗だくだが、あっという間に中社に到着。
画像では窓を開いているが、普段は閉じて施錠されている。
参拝が終わったら閉じて頂きたい。

そこから数分で奥之院に到着。

髙龍神社奥之院。

手水舎は既に雪囲いがされていた。
耐雪の覆いの中に社殿がある為、扉を開いて中に入る。
こちらも拝殿で座拝をさせていただくことが出来る。

ちなみに中社、奥之院も参拝にあがられるならば、お供物セットも三セット購入しておきたい。
中社、奥之院共に燭台と御供台が用意されている。
冬季期間中は参拝不可とのことなので、基本的には暖かい時期のみの参拝となるだろう。
微妙な時期に参拝をされる際は、下調べなさってからあがっていただきたい。

車へ戻る途中、登りでは目につかなかったススキが美しかった。

美しいススキ。

髙龍神社。
その御神徳にあやかる為、もしくは既にあやかることが叶った多くの事業主、経営者が訪れ、名刺を置いていく。
それは中社、奥之院共に名刺の数が物語っている。
商売繁盛、金運。
御利益を頂戴出来ればこれほど嬉しいことは無いが、参拝させていただく機会を得たことに喜びを感じる。

神社参拝に対しての私のスタンスを記事にしておりますので、一つの考え方として是非参考になさってみてください。
誰かを否定しているわけでも、間違いを正しているわけでもありません。👇

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