見出し画像

ポジショニングの考え方

ポジショニングって? まずは考え方から。

ポジショニングは意外とムズカしい概念です(専門の本も出ていますので、ご興味の方は)。
 単純にはターゲットに対して、どういったカテゴリー、価値観、関係性でNo.1を獲得するかを決めてポジションを確立するかといった考え方です。競合(類似品)が溢れる現在、似たような商品/サービスは数多くあります。そんな状況下でお客さんに選ばれるには、お客さんの頭の中の未開拓なポジションを見つけ、獲得(占領)することが必要となります。

独自のポジションを占領することが、No.1への一番の近道です。

切り口、訴求点、関係性(競合、類似品、代替品等との)、ターゲットにとっての価値など、トータルな視点を持ってブランドのポジションを探し、決めなくてはなりません。

ポジショニング戦略で、何をすればいいのか。

ポジショニング戦略をたてるには、内部要素と外部要素、二つの視点からの組合せが必要とされます。
内部要素(商品、サービス特性、強み、弱み等)を把握し、それにより外部要素(市場環境、競合、代替品、ターゲット動向等)を解析します。外部要素をいかに自社ならではの切り口で捉えて、訴求するかがポジショニング戦略では大切です。

有名な例として、アメリカレンタカー界ナンバー2のエイビスがありますね。
 「エイビスはレンタカー界のナンバー2です。だからこそ、一層の努力を重ねています」とメッセージを発信し、ナンバー2であることを認め、受け入れて、「業界のナンバー2」というポジションを占領しました。業界ナンバー2としてお客さんに認知され、記憶され、その結果、収益を高めていきました。

なんだか不思議に思うかもしれませんが、この例はポジショニング戦略についてよく示しています。 お客さんに対してポジションを決めて、明確に受け入れられて、認知される。これが重要です。

スタートアップ・ベンチャーが、どう取り組むか

①先手でポジションを決める
②掛け算でポジションを尖らせる
③自己満足の脱却

①先手でポジションを決める
なんとなく周りからの評価でポジションを選ぶのではなく、自ら取りたいポジションを決めてみてください。認知されていないスタートアップ、ベンチャー企業だからこそ、自ら決めてそのポジションとして発信することが意味を持ちます。

②掛け算でポジションを尖らせる
一つの切り口では、ポジションを確立できません。掛け算して、より尖ったポジションを探しましょう。
例)IoT x 介護支援 x 地方創生 x 導入し易さ
このくらいセグメントすると、一番が見えてきませんか?

③自己満足の脱却
自社の主張だけでなく、顧客(マーケット)が受け入れてくれるポジションを見つけなくてはなりません。自らの発信とマーケットのニーズをきちんとアジャストすることが、ポジション確立には必要な視点です。

尖ったポジションで深く刺されば、ポジションは成長させることもできます。
最初はブラさず絞ったポジション、これがポイントです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?