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価格の決め方って? ~プライシングのポイント~

プライシング(価格設定)は、ビジネス展開においても重要な戦略です。

・その商品/サービスをどういった顧客に
・どういった頻度で
・そこからどれだけの価値を提供するのか

そういった意味合いが込めて、価格は決まります。
ブランディングを考えている方と価格設定を議題すると、単に価格を高く設定することと、勘違いしている方も多くいらっしゃいます。

「ブランド力を上げるのだから、そのぶん高くしても売れるんじゃないの?」

これは、ブランドについて一面的に覚えてしまった勘違いです。
ブランディング=価格を高くすることではありません。ブランド力が高まれば、たしかに値下げ競争からは脱出できます。ですが、それは自らが提供したい適正価格で受け入れられ、お客さんに選ばれるだけのことです。

ブランディング観点からのプライシング

プライシングは、ビジネスモデルにも当然関わりますが、ブランディングの観点で言うなら、そこにはメッセージを含むことが必要とされます。
第一にやるべきことは、お客様に、自社の商品/サービスが何を大切にしているかを伝えるメッセージを決めることです。価格に意味、意志を入れて約束することがブランディング戦略におけるプライシングです。
単なる競合比較ではなく、価格に対して責任を持った約束と説明、そしてそれを望むお客さんへのメリットを感じてもらえる価格の提示。ブランドイズムが徹底されたプライシングは価値との整合性がとれているので、お客さんも選び易くなります。

ノウハウ・メソッド

「あなたの商品/サービスは、高いと思いますか? 安いと思いますか?」
この質問に対して、自社の考え方をスタッフみんなが答えられることがプライシングでは重要です。
例に上げた安易に中間、平均に価格設定した場合、この質問には答えられませんね。価格が適正かどうかは、商品をあまり知らないお客様には判断することはできません。
『競合が値段を上げたら、あなたの会社も値段を上げるんですか?』
 こんな質問をお客さんにされたら・・・

本来、「価格」はお客さんにとって分かり易い判断材料であるべきです。
だからこそ、競合比較からの設定ではなく、自社の意志を反映させなくてはなりません。そうすることでお客さんに対する約束が確立され、ブランド力向上にもつながります。


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