"ムードボード"でオンラインでも効果的にプロトタイピングを。
こんにちは、プロトタイピングの研究をしている三冨です。コロナウィルスの影響で、オフラインでの活動に制約がかかるようになっていますね。withコロナの社会では、オフラインだけでなく、オンラインも活用してビジネスを推進する必要がありそうです。
プロトタイピングはモノをつくる行為と相性が良いため、オンラインでどのように実施するかがイメージしにくいところがあります。ここでは、オンラインで実施できるプロトタイピングとして、"ムードボード"を取り上げてご紹介してみます。
ムードボードって?
ムードボードとは、製品やサービスに関するイメージ・テキスト・素材などの要素を集めたものです。視覚を通して雰囲気や感情を素早く、かつ簡単に伝えることができます。
例えば、「みまもりレシート」という製品のアイデアがあったとします。そのアイデアは、以下のようなものです。
いざという時に役立つ防災情報を裏面に印刷したレシート。目に触れる機会が多いにも関わらず、捨ててしまうなど、有効活用されていないレシートの非効率性に着目している。
このようなアイデアを思いついたら、チームメンバーでオンラインでイメージを具体的にするプロトタイピングをしてみましょう。
アイデアイメージを具体的にするプロトタイプ「ムードボード」をオンラインでつくってみる
1. オンラインホワイトボードサービス"miro"のアカウントをつくる
まずは、オンラインホワイトボードサービスのmiroのアカウントをサインアップページからつくりましょう。
※2020年7月現在、ボード3つまでは無料で利用できます
※例としてmiroを用いていますが、他のサービスでも代用は可能です
2. ボードからチームメンバーを招待する
ボードができたら、右上の「Share」ボタンから、共同で作業したい人を招待します。
3. アイデアでムードボードをつくる
チームメンバーそれぞれが、アイデアでイメージする写真やイラストなどの要素を、ボードにペタペタ貼っていきましょう。miroでは貼り付けで画像を挿入することが可能です。
ここでは、「いざという時に役立つ防災情報を裏面に印刷したレシート」というアイデアを例にムードボードをつくりました。結果、センスの良いレシートの写真や、レシート自体が取っておかれているイメージが掲載されました。つまり、チームとして「取っておきたくなるようなレシートにしたい」という点が具体化され、合意されました。また、ビジュアライズされた人のピクトグラムもあり、「人型のピクトグラムでわかりやすく」なども具体化され、合意されました。
このムードボードプロトタイピングにより、ぼやっとしていたアイデアにチームメンバーの合意を取りながら「取っておきたくなるようなレシート」「人型のピクトグラムでわかりやすく」などのコンセプトを生み出すことができました。
このように、非常に簡単にオンラインでムードボードをつくることが可能です。ぜひ試してみてください!
ムードボード番外編
UXデザイナーの園田です。miroはとても使いやすいツールで、特にリモートワーク上ではとても活躍しますよね。共創するためにベストなツールだと言えると思います。
miroを使うのも良いのですが、ムードボードを作る方法をもう一つ紹介します。
それは、Pinterestを使う方法です!
1.ボードを作る
2.テーマを決めてチームに共有する
3.テーマに沿ったイメージをみんなで集める!
こういった方法でイメージボードを作ってみるのも一つの方法です。Pinterestの登録は必要ですが、スマホで気軽に楽しみながらできますのでおすすめしています。よかったら試してみてくださいね。
Prototyping Lab TOKYO では事業の立ち上げなどでプロトタイピングを導入したい企業様の相談を無料で受け付けています。お気軽に相談ください。
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■メンバー
UXデザイナー・園田 励
テレビ番組や雑誌を立ち上げた後、2010年GrouponJapanに参画。UX等デザイン領域全般で創業期から事業安定まで携わる。2014年から株式会社イグニスで恋愛・婚活サービス「with」をPM・UXデザイナーとして立ち上げ、黒字化 。2019年には株式会社WARCに参画。デジタルプロダクト専門クリエイティブギルド、株式会社PRISMを創業。幼児用冷凍食品を扱うhomeal株式会社のCDOに就任。立ち上げては軌道にのると次に移りたくなる生粋の0→1職人。中国武術の使い手でもある。
株式会社PRISM / デジタルに特化したサービスデザインスタジオ ~ デザイン×ビジネスの両面でDXに実現力を。
プロトタイピング研究者・三冨 敬太
2018年よりデザインファームTsukuru to Ugoku Design株式会社を創業。デザイン思考を活用したデジタルソリューションのデザイン、シティプロモーション推進業務などを展開。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科卒業、研究員(プロトタイピング)。アプリケーション「オトトトン」でグッドデザイン賞・キッズデザイン賞受賞、など。日本創造学会所属 株式会社ステッチ執行役員。サイゼリヤが好き。一番好きなメニューは柔らか青豆の温サラダと赤ワイン250mlデカンタとプロシュートと熟成ミラノサラミと白ワインの250mlデカンタ。
Tsukuru to Ugoku Design 株式会社
株式会社ステッチ
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