異世界棚を増やすメリットとは?
今やライトノベルやコミック、アニメの異世界(ファンタジー)作品の量は膨大であり、“異世界転生”作品はもはや主流となっております。
そんな当店は、客層の違い(年齢層が高めの書店です)からか異世界作品の売上はあまりよろしくないのです。
担当としては売れない棚の在庫を増やすより、客層に合った棚や売上が良い棚をさらに増やして、売れを伸ばしていきたいのが正直な所。
しかし、残念ながら会社の方針は違うんですね〜
異世界=話題=主流
なら〇〇店でも増やそう!
(棚が増えた分他の棚を減らさなければならない)
他の支店はもっと在庫持ってる!在庫量を合わせましょう!(え、売り場面積も棚数も違う…)
うーーーーーーーーーん…
支店がある書店の従業員の方はわかると思いますが、やはりそのお店によって客層というものがありますよね…?
近くに学校が多ければ、若い層(学生)が多いと思いますし、駅やビジネス街であれば青年〜中年層が多い。商店街であれば年齢層が高い…など、自ずとその店舗によって力を入れている棚があるはずです。なので、店舗や商品によって売上が違うのは当然。
昨年、コミックの売上を上げるために、他のジャンルの棚を減らし、(よく他の担当からスト起きなかったなw)コミック売り場の棚の量を増やしゾーニング変更を行いました。かなり大掛かりな業務だったため、疲労困憊でした。
しかし、そのおかげか在庫をかなり絞っていた棚が増え満遍なく棚の在庫を持てるようになり、売上も変更前より上がりました。
因みに、この大掛かりな業務とは、大量の商品の発注、棚の段数を増やすための重機の搬入、入荷した商品の荷開け、シュリンク、品出し(棚番号を付け直しながらのため倍の時間がかかる)、棚番号変更による商品の移動などなど…。
このタイミングで、上よりのお達しで異世界専用棚(大体の異世界系レーベルのコミックをまとめた棚)を作りました。
この棚を作って約1年経ちますが、未だ、売れてる!ひゃっほー!!っという感覚に至っておりません。
いやはや昨年の苦労をまたするのか…。寧ろさらに大変な業務になるのでは?
ようやく最近、新しい棚の場所をお客様に認知していただけるようになってきたのに。
あってほしい棚を少なくせざるを得ないなんて。昨年のゾーニング変更の意味とは。こんな悔しいことはない。
数字しか見ていない上の、下の者の心知らず。
はて?
社畜ぅぅぅう。
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