ハネムーン旅行記#7/まだ、夏がそこに
パリの滞在はあっという間に過ぎ去っていった。
行きたいところをたくさん回れたし、写真も撮れたし、おいしいもの食べられたし、大満足だ。サクレクール寺院も行きたかったけれど、それは次のお楽しみ。
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今日は朝からオルリー空港へ。パリのもうひとつの空港だ。
Uberでオルリーバスのあるパリ南部まで、最後のパリの風景を楽しむ。前に来たときは10区(北駅のあるほう)に泊まったので、酔っ払ったおっちゃんがジャパニーズ・イエローモンキーにヤジを飛ばしてくる、というような下町という感じだったけど、南の方がハイソな感じで好感持てる。
パリらしさって何だろうとふと思ったのだけど、あんまりうまく言語化できない。少なくとも、パリに限らず、ヨーロッパは街並みに統一感があるからいいなと思う。日本の場合それが難しい一番の要因は地震だと思うけれど。
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オルリー空港には朝イチについたので、チェックインもスムーズに終わって、カフェで暇つぶしがてら朝食にした。パンはちょっと微妙だったけれど…。
ショップで時間を潰したりして1日1便しかないフライトを待つ。行き先は、スペイン・イビサ島だ。
フライトは満席だった。イビサはちょうどパーティシーズンが終わって、オフシーズンだというのに。
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イビサに着くと、真っ青な空が、そこが地中海であることを示していた。気温もぐんとあがり、コートはいらなくなった。それどころか、半袖で十分だ。
イビサの移動はレンタカーが必須だから、日本でレンタカーを頼んでおいた。「せっかくイビサに行くならオープンカーがいい」と僕が希望して、ミニ・クーパー・カブリオにした。
レンタカーでよくある「○○と同等車」という表記にだまされて、実際借りてみたら全然違うじゃん!とならないようにわざわざ「本当にミニ借りれる?」と問い合わせまでしたのだった。笑
サポートセンターの人は親切で「ミニだから大丈夫だ」という返信とともになぜか割引までしてくれたんだけど、空港にカウンターがないような弱小の会社だったからか、借り方というのがワイルドで、「空港の駐車場に鍵かけずにおいてある。鍵はマットの下ね」というものだった。日本では考えられない。
飛行機が到着するころにショートメールで「○○エリアに車とめてあるよ」と教えてくれたので、そこにいくとミニが止めてあった。
やっぱりミニかわいい。
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電動オープンなのでトランクスペースがちょっと小さくて、ちょっと入れ方に戸惑ったのだけど、何とか入って、ようやく出発。外国で運転するのは初めてだ。車線も左右逆。ランドアバウトの経験もない。頼りは、、Googleマップだ。
Googleマップはもう普通のカーナビいらないじゃん、というくらいしっかりしてて、ラウンドアバウトでも「3番目の出口を右です」みたいに教えてくれた。…んだけど、ホテルに向かうとき1回だけ出口が近すぎて数え間違えて、降りてきた高速にまた乗ってしまった笑。
でもミニのドライブは軽快で、ラジオのチャンネルから「HIT FM」を選んでポップスをかけるとご機嫌だった。外国でのドライブっていざやってみるとさほど怖いこともないし、楽しい。
イビサは高速無料だからそのまま次の出口まで行って戻ってきたんだけど、ミニは加速も力強いし、とりあえずミニの運転が楽しくて終始「ミニいいな」「ミニ欲しい」とか言ってた気がする笑。旅行で気分が上がってるので道間違えたことすら楽しい。
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そんなこんなでホテルに到着。
到着すると、鼻ピアスの気のいいにーちゃん(※ホテルのスタッフ)が「車は止めとくぜ、このチケット持ってな」みたいな感じでもってってくれた。
チェックインすると、ウェルカムドリンクを用意してくれた。「ハーブ?」と聞くと、「イビサのお花だよ」とのこと。グラスではなくて、グミっぽい見た目の薄い膜の中にドリンクが入っていて、口の中でプチュっと潰す感じで楽しい。
リストバンド型のルームキーを腕に巻かれて(リストバンドの中にチップが仕込んであって、それをかざすと鍵が開く)、部屋へ。ハイシーズンはパリピの聖地と化すので、ラリってもバグってもなくさないようにという工夫なのかな、とか穿った見方をしてしまった。笑