ヒデ

なるべく自然体な文章を綴るnote。 肩肘張らずに、「なんか共感するな」「この人の文章…

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なるべく自然体な文章を綴るnote。 肩肘張らずに、「なんか共感するな」「この人の文章好きだな」という文章や書き手さんを見つけるべく、自分も書いています。スキ!やフォローをしてくださった方のnoteは必ず読ませていただいてます。

最近の記事

GWの思い出

まさか最後に記事を書いたのが2年半も前だということに驚きを隠せないのだけれども、それはさておき。 ゴールデンウィーク。 結婚してから、GWにどこにも遠出しない(外泊しない)というのは初めてのことだったように思う。前半3日、後半4日、ずっと家にいた。といっても引きこもっていたわけではなくて、近場に遊びにいく程度だった。 理由はいくつかあるのだけれど、ここでは割愛する(それが重要な気もするけど) しかしまぁ、特別な場所に行かなくても特別感はあるというか。行ったことのない公

    • 物事の終わりというのはどうしていつも、こうあっけなくてささやかなんだろう

      そしてそれが消えてしまったのと同時に、おそらく青春とでもいう名で呼ばれるべき漠然とした心的状況もまた終わってしまった。 -村上朝日堂 はいほー! ■■■ タイトルと冒頭の引用は、何ヶ月か前の自分がメモのように残した下書きだ。いまとなっては何を思って、あるいは何がひっかかって書き残したのかはわからない。でも、まあ、そういうのもたまには良いかなと思う。何かしらの思いが浮かび、そして消えていった。今はなにもない。

      • 輝き続ける光った星から

        輝き続ける光った星から、輝き続け、光ったあの空から 黒いソーダ水、飲み込んだような、胸いっぱいの、夜めく心 ―星のすみか/藍坊主 なんでかはよくわからないのだけれど、なんでか好きなんだよね、このフレーズ。

        • でかい未来に期待抱いてるだろうか10年後中年の俺

          高校時代の友人と飲みに行った。 ・・・だけなら普通のことかもしれないけれど、なんと彼と会うのは高校卒業以来、15年ぶりのことだった。 ■■■ 飲み会の話は横において、15年ぶりともなると、それこそ大学で何をやって、どういう15年を過ごしていたのか―という話になる。否が応でも振り返らざるを得ない。 ■■■ どっかで書いたかもしれないけれど、大学生の頃には、30代の自分なんてまったくもって想像できていなかったと思う。 昨日帰りながら改めて思ったのは、そうでありながら、

        GWの思い出

        • 物事の終わりというのはどうしていつも、こうあっけなくてささやかなんだろう

        • 輝き続ける光った星から

        • でかい未来に期待抱いてるだろうか10年後中年の俺

          一人称単数:どうしてもツッコミたいところを書いて寝る

          僕にとっては今更言うまでもないことなのだけれど、このnoteを読んでくださる方向けに改めて書くと、僕は村上春樹ファンである。 どのくらいファンであるかというと、翻訳以外は概ねすべての著作を読み切っているくらいにはファンであり、「ウォーク・ドント・ラン」みたいなレアな(?)過去の著作も持っていたり、「街と、その不確かな壁」みたいな著者本人が失敗作と考えている著作も(コピーだけれど)持っていたりする。「一人称単数」に登場する「ヤクルト・スワローズ詩集」はさすがに持っていないけれ

          一人称単数:どうしてもツッコミたいところを書いて寝る

          地平に果てはあるのかブライアン、ないんだろブライアン

          前回もTMGEを聴いてるときにnoteを書いたのだけれど、TMGEがマイブームだとなにか書きたくなるのだろうか。 YOASOBIをずっと聴いたり、the first takeでDef techの「MY WAY」を聴いたりしながら、このところTMGEの比較的初期のが良くて、ギヤ・ブルーズを聴いている。 ブライアン・ダウン、めっちゃいい曲なのにあんまりライブでやってないんだよね。 前にも書いたような気がするけれど、チバさんの歌詞は「意味はないが情景はある」という感じなので、

          地平に果てはあるのかブライアン、ないんだろブライアン

          昼間の街は平らな庭で、夜になってから花が咲く

          いわゆるミュージック・ステーションの「t.A.T.uドタキャン事件」のとき、どうしようもない空気の中、急遽もう1曲やって場を盛り上げたのがthee michelle gun elephantで、僕はそこで衝撃を受けた典型的な中学生のひとりだった。 そしてその後ミッシェルは解散を発表し、ミュージック・ステーションで「エレクトリック・サーカス」を披露した。 ミッシェルは基本的にライブのほうがよりかっこいいと思っていて、ふだんはライブ盤ばっかり聴いているので、だいぶ久しぶりにC

          昼間の街は平らな庭で、夜になってから花が咲く

          臆病風に吹かれて、波風がたった世界を

          このnoteを書くときは、たいていタイトルを先に書いて(とにかく書き込んでしまって)、その後で書く内容を考えている。 ■■■ 今回は、たまたまミスチルのThanksgiving 25を観ていたところで、息子が寝てしまったので書き始めた。 ■■■ HANABI、という曲は少なからず思い入れのある曲である。思い入れのある曲というのは、その曲と別の記憶が強く結びついている、ということだ。 僕の属していた大学のサークルでは卒業時に4年分の思い出を映像化することがある種の風習

          臆病風に吹かれて、波風がたった世界を

          WHO YOU ARE-君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる

          ベン・ホロウィッツの「WHO YOU ARE」を読んだ。評判のよかった「HARD THINGS」の著者の2作目で、組織文化に焦点を当てている。極端に困難な状況からも文化を作り上げ、浸透させた過去の人物(※偉人、とは言えない人も含む)や、著者の実践経験など踏まえて様々な事例と示唆が示される。相変わらず面白い。 本書のメッセージのうち、特に重要なのは「まともな文化を作りたければ、行動で示せ。そしてシンプルで印象的なルールを作り、組織に叩き込め」だ。 そこまで丹念に読んだわけで

          WHO YOU ARE-君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる

          絵に描いたとしても、時とともに、何かが色褪せてしまうでしょう

          祖母が亡くなった。96歳。97歳の誕生日を少し先に控えていた。 その祖母とは十数年会っていなかった。何年会っていないのかさえ覚えていないほどだ。 その理由はというと、痴呆が進行してしまい、孫はおろか自分の娘さえわからない状態になっていたからで、「忙しいのにわざわざ見舞わなくて良い」という言葉に甘えてしまっていた。 それでも会いに行くべきだ、という批判もあると思うけれど、少し遠くの施設で暮らしていた、会いに来た人が誰かさえわからなくなっている祖母のところにあえて出かけてい

          絵に描いたとしても、時とともに、何かが色褪せてしまうでしょう

          あの頃、の未来に、僕らは立っているのかなぁ

          あの頃の未来に 僕らは立っているのかなぁ すべてが思うほど うまくはいかないみたいだ このままどこまでも 日々は続いていくのかなぁ 雲のない星空が 窓の向こうに続いてる あれから僕たちは 何かを信じてこれたかなぁ 夜空の向こうには もう明日が待っている 「夜空ノムコウ」―SMAP 2020年。 少し前のSFだったら、近未来として描かれていた年号だけれど、自動車はまだ空を飛ばないし、アンドロイドは電気羊の夢を見てないし、もちろん僕自身、そんな未来感も持ち合わせていない。ただ

          あの頃、の未来に、僕らは立っているのかなぁ

          初めての二人暮らし

          その部屋は武蔵小杉の駅から少し離れたところにある小さなアパートだった。 築浅、というわけではないけれどこざっぱりとしていて、比較的きれいに使われているようだった。 僕たちはネットで調べてきた部屋がどれもダメで、諦めようかとしたときにその部屋を見つけた。 僕たちはその日どうしても部屋を決めなければならなかったのだ。 ■■■ 結婚は急遽決めた。妊娠したわけではないのだけれど、とにかく結婚しようとなったのだった。 当時の会社は休みが日曜日しかなく、しかも僕は大学院に通っ

          初めての二人暮らし

          キミの夢が叶うのは誰かのお陰じゃないぜ、風の強い日を選んで走ってきた

          アクエリアスのCMでthe pillowsの「funny bunny」のカバーが使われている。 いわく、これまで「スポーツをする人向け」のCMを打っていたところ、はじめて「スポーツをする子を持つ親向け」のCMにしたらしい。funny bunnyの応援歌的な歌詞も相まってかなり好きなCMである。 キミの夢が叶うのは 誰かのお陰じゃないぜ 風の強い日を選んで 走ってきた ―funny bunny / the pillows ■■■ 子どもが生まれました。 彼は何に興味を

          キミの夢が叶うのは誰かのお陰じゃないぜ、風の強い日を選んで走ってきた

          だから彼と話していると、僕は自分がとても面白い人間でとても面白い人生を送っているような気になったものだった

          彼には場の空気をその瞬間瞬間で見きわめてそれにうまく対応していける能力があった。またそれに加えて、たいして面白くもない相手の話から面白い部分をいくつもみつけていくことができるというちょっと得がたい才能を持っていた。だから彼と話していると、僕は自分がとても面白い人間でとても面白い人生を送っているような気になったものだった。 ーノルウェイの森(村上春樹) 「ノルウェイの森」は村上春樹の小説の中で抜群に好き、というわけではないのだけれど、それでも何度もふとしたときに読み返したくな

          だから彼と話していると、僕は自分がとても面白い人間でとても面白い人生を送っているような気になったものだった

          きらめいて 溢れだすように日々を泳いだ

          不思議なことがあるよ きれいなことがあるよ 夏の匂い 青む風が 僕を通り抜ける "スイミー" - Every Little Thing 先週は忙しかったので、昨日は起きたら12時を過ぎていて、出かける予定はあっさりと延期になった。 軽く朝ごはん(昼だけど)を食べて、図書館に行った。写真付きの男の子の育て方というのがめちゃくちゃ良さそうで、速攻で借りた。 で、ベビーの初めてのおもちゃになるであろうぬいぐるみのクリーニングが終わったと連絡があったのでお迎えに。結婚式の時にウ

          きらめいて 溢れだすように日々を泳いだ

          あれはまだ空が青い夏のこと

          ドラクエ7が発売されたのは、夏休みも終わりに近い2000年8月26日のことだった。 ドラクエシリーズとしては実に5年ぶりの作品で、ハードはプレイステーションに移っていた。 そして僕も中学生になっていた。 ■■■ 小学生と中学生の間に横たわる「次元の隔たり」は中学生と高校生のそれよりも大きいと思う。まして5年などというのは永遠にも似た時間であり、僕はようやく発売されたドラクエを、ほとんど同時に発売されたラルクのアルバム「REAL」を聴きながらプレイした。 ■■■ ド

          あれはまだ空が青い夏のこと