見出し画像

エンジニアにとって魅力的な会社とは?#3

このNoteでは、エンジニアとして10年に渡り正社員・フリーランスで働いている森と、エンジニア採用支援の経験を活かしフリーランスで働く高木が、エンジニア採用や組織に関する課題を解決するための解決策を議論しながら考え、提案していきます。

この記事はエンジニアにとって魅力的な会社とは?というテーマで議論した内容をまとめたNoteです。

非エンジニアの経営者や人事の方から、何を伝えたらエンジニアの方が興味を持ってくれるのかわからないというご相談や、カジュアル面談でどのような話をすれば良いのか聞かれることが多くあります。
そこで今回はエンジニアから見た魅力的な会社を紐解きつつ、カジュアル面談をやるときに少しでも役立つような情報をお伝えすべく議論しました。

この記事は概要版ですので、大枠を掴んで頂けたらと思っています。
もし詳しい内容が気になる場合は、さらに詳細な内容の記事もありますので、ぜひチェックしてみて下さい。

ポッドキャストはこちら↓


エンジニアのカジュアル面談は誰がするべき?

経営者の方や人事の方によく聞かれるのが、「エンジニアじゃないから技術の話ができない」「技術面以外に何をどうやってエンジニアの方に伝えてアトラクトすべきかわからない」ということです。
エンジニアの方から見ると、誰からのどのような話を期待しているのでしょうか?

できればエンジニアのマネージャー、経営陣と話がしたい

エンジニア側からすると、企業側から聞きたい話のほとんどは、エンジニア組織・技術的な話なのではないでしょうか。技術的、組織的な課題やQCDのバランスなどを、お相手の役職によって変えながら聞くことが多いです。

非エンジニアの人事も、エンジニアリングについて話せるよう努めることが大事?

非エンジニアの人事の方からのお話だと、上記のような内容を詳しく質問ができないということが起きてしまいます。
人事の方もできる限りエンジニア組織の現状や課題を理解し、説明できるように努めることが重要なのではないでしょうか。

エンジニアにとって技術面以外の魅力とは?

確かにエンジニアの方は技術的な点に魅力を感じ、それを理解することが期待されます。とはいえ技術面以外の魅力も実はたくさんあるのではないでしょうか?

魅力を整理するときの観点とは

多くの観点から会社の魅力を考えることが可能だと考えています。
例えば、以下のような例が挙げられます。

・会社の理念や哲学
・ミッション、ビジョン、バリュー
・自社にどういう社員がいるのか(例えば有名企業の出身者やユニークな経歴を持つ社員がいるかなど)
・事業内容やプロダクトの社会貢献性(あるいは大きなインパクトがある
・事業や自社、業界の成長
・実際の職務内容
・働く文化
・労働環境、福利厚生

会社によって大きな魅力になるところもあれば、一方で薄いところもある。きちんと自社の魅力が大きいところを重点的に整理するのが良いと思います。

エンジニアが感じる魅力はひとりひとり異なる

基本的には、エンジニアそれぞれによって見ているポイントは違うので、会社の選び方も千差万別です。例えばエンジニアの森は、その会社が狙っている市場がこれから伸びるかを重要視しています。その上で、今ある自分の強みを生かすことができるか、その事業で、あるいはそのチームで生かせるかという点や、自分自身のキャリアを積み上げていけるかということも重視して考えています。

よく採用で言われることですが、本当に恋愛に近いような感じなのではないでしょうか。それぞれ好きなタイプは違うと思っていて、それが正しいと思っています。そして、そういういろいろな考え方を肯定してこそ、この先にいろんなサービスが生まれていったり、新しい価値が生まれてくるのだと考えます。

カジュアル面談は営業と似ている?

カジュアル面談時にエンジニアの方に対し、効果的に魅力を伝えるにはどうすれば良いのでしょうか?

カジュアル面談はアトラクトの大きなチャンス

まず大前提として、実際にそのエンジニアの方に聞いてみないと、どこを魅力と感じるのかわかりません。例えばスカウトの段階では、もちろんプロフィールは見れるものの、そのプロフィールからどこに魅力を感じるのかを読み取るのはかなり難しいことです。
すなわち、直接話せるカジュアル面談はその方を理解する上でも、非常に重要なチャンスです。特に、選考プロセスがカジュアル面談から面接、オファー面談に進む中で、その最初のカジュアル面談のタイミングで、どれだけその方を理解できるかが採用までつなげる重要な鍵になってくるのではないかと思います。

カジュアル面談でどのような質問をすると、その方を理解できるのか?

少なくともカジュアル面談に来ていただけてるということは、何かしらもやもやを抱えている可能性があるのではないでしょうか。現職に対する不満まではいかなくても、「もう少しこうだったらいいのにな」と思う点を聞いたり、5年後、10年後どんなエンジニアになっていきたいかとか、どんなチャレンジをしていきたいかとか、そういったことをよく聞いていました。

カジュアル面談は営業

これらの情報を自社の説明をする前にある程度把握し、そのヒアリングした内容に合わせて自社の説明を変えられると、より候補者の方に刺さるような会社紹介になると思います。
これは実は完全に営業と同じではないでしょうか。まずはお相手の方の課題や現状をヒアリングして、それに対して提案や説明をする形が、採用を成功に導く一つの重要なポイントだと思っています。

そのカジュアル面談、候補者体験を悪化させている?

たまに話題になりますが、企業側が想定してるカジュアル面談の定義と、求職者が想像しているカジュアル面談の定義が違うことで、エンジニアの候補者体験を悪化させている可能性があるのではないでしょうか?

実際のカジュアル面談の事例

カジュアル面談にも関わらず選考に近いような対応を取る企業さんがあったり、話してる途中で既に興味を失っているような対応をされたという経験をしたりして、実際に傷ついたという話をよく聞いていました。
ちゃんと聞くことと、話すことは重要ではあるものの、きちんと候補者に意図を説明し、同意を取った上で話をすることが大切なのではないでしょうか。

またカジュアル面談の中で、あまり相手の意図をくみ取り切れないような質問をされたこともあります。そういうときは疑心暗鬼になり警戒感を持ってしまうので、相手が求めてないような表面的な回答しかしづらくなってしまったことがありました。

カジュアル面談において何を気をつければいいのか?

企業側の目線に立つと、カジュアル面談でできるだけその候補者の方を理解したいと思うのではないでしょうか。とはいえ、何も気にせず質問をすることは避けた方が良いかもしれません。大事なことは、その質問の意図を伝えて、汲み取って理解できるか、という点です。もう一つが、その人が選考において不利にならないような状態だと思ってもらうことです。

カジュアル面談は、最終的にはどちらにとっても有益なものにし、できるだけお互いの理解を深めて、可能ならばこの先一緒に働くかどうかを考える材料にしてもらえると良いのではないかと思います。ですがやはり安心して話ができる場でないと、本当の意味でのカジュアル面談にはならないのかもしれません。

候補者体験の重要性

カジュアル面談でネガティブな反応をされて、結果としてすごく嫌な気持ちになったという話は、周りの人に伝わりやすいのではないでしょうか。今はスキルの面でマッチしなかったとしても、数年後に再び選考を受け採用に至る可能性は十分にあります。
ここまでエンジニア採用が難しくなってる以上、1人のエンジニアの方に対する対応が、今後の採用にも繋がっていくことは起こり得ることです。
ネガティブな思いをさせてしまって将来的にも採用のチャンスがなくなる、かつ周りのエンジニアの方にもその評判が広がってしまうというのは、会社にとってはかなりネガティブなことだと思います。

もちろん、カジュアル面談という時間を割いて、そこでなるべく理解を深めたい気持ちはすごくわかるのですが、ただ同時に候補者体験を高めることのメリットや、逆に候補者体験を下げてしまうデメリットも考えて、しっかりそのバランスを見極めてカジュアル面談を行うことが非常に大切なのではないでしょうか。

本日のまとめ

今回のお話で伝えたかった一つ目は、採用は実は営業と近い仕事だということです。しっかり相手の候補者が何を望んでいるかをきちんと理解した上で、この会社に入ればこういう望みが叶えられる、と自社の魅力をきちんと伝えることが非常に大事だと思います。

二つ目は、エンジニア採用を成功させるためには、候補者体験を高めることに重点を置くべきではないかということです。自分がカジュアル面談を受ける候補者だったら、この質問を言われてどう思うか、こういう態度をとるとどう思うかという目線は常に持ち、候補者の立場に立って面談を行って頂くのが良いのではないでしょうか。

三つ目は、企業の魅力は多角的で、いろんな観点から魅力は作ることができるものだということです。会社によってそれぞれ色があり、どこが魅力なのかは濃淡があると思うので、社内で複数人のメンバーで議論をしながら、自社の魅力が何なのかを言語化して整理していって頂けたらと思います。

最後に、今やっているカジュアル面談を、ぜひ今日の話を踏まえて少しでも見直していただけたら嬉しいです。候補者体験を最大化する面談はどういうものなのか、ぜひ一緒に考えていけたら嬉しく思います。

お読み頂きありがとうございました!
エンジニア採用にお困りの企業様はぜひ一度カジュアルに情報交換をさせて頂けたらと思います。
以下のフォームからお気軽にご連絡下さい。

私たちは実際に業務委託として働く中で、働き方の違いで裁量が違ったり、ケアやフィードバックに違いがあることに疑問を感じてきました。
そういった中で、業務委託エンジニアが自分の強みを活かして、業務での活躍を支援する「プロレポ」というサービスを開発しています。
現在、30分ほどヒアリングにご協力をいただける企業様を探しています。
もしご興味を持って頂ける方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡下さい。

『プロレポ』は業務委託エンジニアが自分の強みや好きを活かし、パフォーマンスを最大化させるためのフィードバックレポートツールサービスです。
働く側は自分の好きなことや強みを活かしながら事業に貢献をし、企業側はそれを実現するために理解し機会を提供することで実現しようと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?