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そのカジュアル面談、候補者体験を悪化させている?#3-4

この記事は以下の「エンジニアにとって魅力的な会社とは?」の詳細版です。

ここでは、カジュアル面談の内容によってエンジニアの方にネガティブな印象を与えてしまう可能性がある懸念について議論しました。

 候補者の視点で思っていることとして、たまに話題になる通り、企業側が想定してるカジュアル面談の定義と、求職者が想像しているカジュアル面談の定義が違うこともよくあるのではないか、というのが正直なところです。

実際に周りの人から聞いた話として、カジュアル面談にも関わらず選考に近いような対応を取ったりする企業さんもあったり、話してる途中で既に興味を失っているような対応をされたという経験をして、実際に傷ついたという話をよく聞いてたりしていました。
なので、ちゃんと聞くことや話すことはすごく大切だとは思うんですが、きちんと候補者に意図を説明し、同意を取った上で話をすることが僕は大事なのではないかと思ってます。

正直僕自身も、カジュアル面談の中で、あまり相手の意図をくみ取り切れないような質問っていうのを何度かされたことはあります。そういうときは疑心暗鬼になってしまうし、警戒感を持ってしまうので、多分相手が求めてないような表面的な回答しかしづらくなってしまうと思っています。

高木 そうですね、確かに聞く前に意図を伝えるっていうことはもしかすると抜けてしまってる観点かもしれません。

私も人事の方とよく話しをするので、企業側の目線に立つとどうしてもカジュアル面談でできるだけその候補者の方を理解して知りたい、と思う気持ちはわかります。お互いのためにも、最初のカジュアル面談でできるだけマッチするのか判断できる方がいいのでは、と思うのですが、それでも候補者に対しての質問はできるだけしない方がいいでしょうか?

森 質問をすること自体は問題ないと思ってます。むしろ想像する方がズレが起こりやすいと思うので、質問すること自体は僕も賛成です。
大事なことは、その意図をちゃんと伝えて、汲み取って理解できるか、という点です。もう一つが、その人が選考において不利にならない状態だと思ってもらうことが僕は大事なんじゃないかなと思っています。選考に不利かもしれないと不安になってしまうような質問はやはり答えづらいし、表面的な答えになってしまいます。僕自身も過去に経験はありますが、カジュアル面談での質問が結果的に選考に近いようなものになっていることは実際にあったので、そういう点で不利にならないような対応っていうのは、企業側が心がけていく必要があるのではないかと考えてます。

高木 そうですね。確かにカジュアル面談は、最終的にはどちらにとっても有益なものであってほしいですよね。できるだけお互いの理解を深めて、可能ならばこの先も一緒に働くかどうかを考える材料にしてもらえたらいいなと思います。
でも、その前にやはり安心してお話できる場でないと、本当の意味でのカジュアル面談にはならないんじゃないかなと思いますね。

 補足すると、僕はカジュアル面談で傷ついた方の話とかを結構頻繁に聞かせていただいたことがあります。カジュアル面談で結構ネガティブな反応をされて、結果としてすごく嫌な気持ちになったみたいな話を聞いてて、そういうのって僕みたいに周りの人に結構伝わりやすいのではないかと思っています。エンジニアにせよ、他の職種の方にせよ、今はスキルとかの面でマッチしなかったとしても、数年後に再びそこを受けたら選考にいくことができたり、オファーまでいただけるようなことが僕自身も経験あります。
なので、カジュアル面談の最初のネガティブな体験は、良いものではないのではないかと思ってます。

高木 ここまでエンジニア採用が難しくなってる以上、1人のエンジニアの方に対する対応が、今後の採用にも繋がっていくことは本当に起こり得ることだと思います。ネガティブな思いをさせてしまって将来的にも採用のチャンスがなくなる、かつ周りのエンジニアの方にもその評判が広がってしまうっていうのは、会社にとってはかなりネガティブなことだと思います。
もちろん、カジュアル面談という時間を割いて、そこでなるべく理解を深めたい気持ちはすごくわかるのですが、ただ同時に候補者体験を高めることのメリットや、逆に候補者体験を下げてしまうデメリットっていうのも考えて、しっかりそのバランスを見極めてカジュアル面談を行うことが非常に大事なんじゃないかなと思います。

今日はエンジニアから見た魅力的な会社というテーマでお話をしてカジュアル面談についてもかなり触れてきましたけれども、今日の話でお伝えしたかったことをもう一度振り返りたいと思います。

私から伝えたいのは、採用は、実は営業と近い仕事だということです。
しっかり相手の候補者が何を望んでいるかをきちんと理解した上で、この会社に入ればこういう望みが叶えられる、と自社の魅力をきちんと伝えることが非常に大事だと思います。

加えて、カジュアル面談を見極めや面接に近いような形で行いたい企業側の気持ちもわかりますが、エンジニア採用を成功させる、採用まで持っていくことを考えたときには、しっかり候補者体験を高めることに重点を置くべきなのではないかと思います。自分がカジュアル面談を受ける候補者だったら、この質問を言われてどう思うか、こういう態度をとるとどう思うかという目線は常に持っておいて、候補者の立場に立って面談を行うことを念頭に行って頂けたらと思います。

また企業の魅力は多角的で、いろんな観点から魅力は作ることができるものだと思います。会社によってそれぞれ色があり、どこが魅力なのかは濃淡があると思うので、社内で複数人のメンバーで議論をしながら、自社の魅力が何なのかを言語化して整理していって頂きたいです。
とはいえ、自分の会社で働いていると自社の魅力になかなか気づきにくいものです。そういった意味で第三者的な目線も踏まえて、魅力作りや魅力の言語化・整理をお手伝いさせて頂けたらと思っています。

最後に繰り返しにはなりますが、今やっているカジュアル面談を、ぜひ今日の話を踏まえて少しでも見直していただけたら嬉しいです。候補者体験を最大化する面談はどういうものなのか、ぜひ一緒に考えていけたら嬉しく思いますので、お気軽にご連絡いただけたら幸いです。

お読み頂き、ありがとうございました!

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