三等星のなみだ

雪の降りしきる河川敷
風が冷たく突き刺さる
地獄のような日々

半笑いの陰口に耐えきれず
うずくまり、震えていたの。
凍りつく心を温めて…
そっと涙を拭う人を求めてる

嗚呼、夢から醒めないで
覚まさないで、いっそこのまま
真冬の空に咲く小さな煌めき
あの三等星に私はなりたい


携帯がとても怖かったの
カメラは真実を写してしまうから
麻痺させた心がまた疼いてる
知っているわ、
その姿がいかに滑稽かぐらい

暗い夜が少しずつ訪れる
揺れる鼓動、早くなる呼吸
腫れた瞼の裏側に詰まってる
悲しみも全て
雪に溶けて仕舞えばいいのに

嗚呼、夢から醒めないで
覚まさないで、いっそこのまま
どんなに願っても、叶わない
真冬の空に咲く純白の三等星
滲んだ涙と流れていった

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