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ミニマル投資で心のゆとりを手にいれる(マインド編)

タイトル画像: Unsplashmicheile hendersonが撮影した写真

新しいNISA制度が始まり、資産形成に興味がある人が増えてきたのではないでしょうか。

とはいうものの投資は怖いイメージがあり、どうやればよいのか分からない人も多いのではないかなと思います。

投資暦15年である私が考えるミニマルな投資方法を紹介します。

対象としては以下のような方々になります。

  • 投資には興味があるが、何から始めたらよいか分からない

  • 投資は難しそうだと感じている

  • そこまで労力をかけたくない

ミニマルな投資方法とは

いきなり結論ですが、ミニマルな投資とは全世界株式へのインデックス投資です。

インデックス投資とは何かについては次回に詳しく書きますが、日経平均株価や米国のS&P500といった株式指数(インデックス)に連動する運用を目指す投資手法のことで以下のような特徴を持っています。

  • 各国の代表的な企業数百社の株を少しずつの割合で買うことと同じ(投資先が広く分散されている)

  • 金融知識は最低限でいい

  • 基本的にほったらかしておいていい(本業に集中できる)

  • プロでもインデックス投資よりもいい成績を長期的に出し続けることは難しい

  • ゆえにタイパがいい

無駄な支出を見極めて貯蓄体質にし、タネ銭を作ります。そのタネ銭を使って長期的にコツコツと積み立てで資産を増やしていくというやり方です。

金融知識はあるに越したことはないですが、それよりも長く継続する習慣の方が重要になります。

そういう意味ではダイエットに近い感じでしょうか。

資産形成する目的

私が資産形成している理由

私が資産形成をしている理由は、自由と心のゆとりのためです。

お金持ちになって豪華な暮らしをしたいという願望はありません。できるだけミニマルに暮らしたいと思っていますし。

なりたいのはお金持ちではなく時間持ちということになります。

もともと私は人から与えられるノルマやプレッシャー、同調圧力など人間関係から生じるストレスがとても苦手で、そういったものから解放されたいという願望がずっとありました。

毎月積み立て投資をする中で、自由に近づいているという感覚を持つことができ、それが私を救ってくれています。

もちろん投資にはリスクがあるので一時的に下がることはあるのですが、仕事から受けるプレッシャーや先行きの見えない不安に比べたら大したことはないと思っています。

不動産やYoutube収益のような違う形の資産でもいいですが、会社に依存しないでも生活できる基盤を少しでも作っておくと心にゆとりが生まれると思います。

そうなれば自分を追い込む必要も少なくなると考えています。

資産形成の目的はなくてもいい

投資をする目的を明確にしておく必要があるとよく言われます。

数十年後の老後資金を貯めるのと、若くしてFIRE(セミリタイア)したいのでは、やり方が異なるからです。

もちろん目的に沿った投資をした方がいいと思いますが、目的は途中で変えてもいいと思います。私も変わっていきました。

今では心のゆとりのための投資になっていますが、私が投資を始めたきっかけは、社会人になって少しは経済を知っておかないといけないと思って、株を買ってみたという感じでした。

最初に買った株はチケットのぴあという会社の株でした。

現在のやり方とは異なっており、特に深い理由もなく買ったのだと思います。

まずは始めるためのハードルをできるだけ取り除くことが重要だと思うので、始める時点では不要だと思います。

次に投資を始めるにあたって重要だと考える2つの準備について記載します。

投資=危険というマインドセットを捨てる

日本人は投資に関してネガティブな印象を持っている人が多いのではないでしょうか。

1990年頃のバブル崩壊で株で失敗した人が多く、株は危険なものというイメージが刷り込まれてしまったからだと思います。今年日経平均が最高値を更新しましたが、34年かかっています。

私は経済を勉強したいといったきっかけで株を始めていますが、いろんな書籍や個人投資家のブログから情報を得ていくうちに、株式投資という分野に限っても様々なやり方があり、自分にあった投資のやり方もあるということを知りました。

学校教育ではこれまで金融教育をしてこなかったので、主体的に学ばない限り、メディアの情報にかなり影響されてしまうのは仕方ないと思います。

投資は悪いもの・怖いもの・難しいものというマインドを払拭することが第一歩で、この一歩さえあれば投資を勉強する環境や情報は以前に比べてだいぶ充実しているので、自ら金融知識を向上させることができると考えています。

若い世代ほど投資=危険といったマインドは薄まっているとは感じていますが、そういったマインドがあるのは特に30代後半より上の世代ですかね。

もっというと、銀行預金に預けておくことも円に投資しているとも言えます。

日本では長くデフレ(モノの価値が低くなり、お金の価値が高くなる)であったため、結果的に悪い選択ではなかったですが、今は世界的に物価高(インフレ)になっています。

これはお金の価値が下がっているということです。

かなりの円安の状況でもあり、銀行口座に預けているお金も(金額自体は変わらないが)価値は下がっていっているということは認識しておくといいと思います。

資産形成の方程式を覚えておく

橘玲さんの「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」という名著があるのですが、その中でお金持ちの方程式というものが紹介されています。

資産形成  =  ( ①収入 ー ②支出 )  +  ( 資産 × ③運用利回り )

お金持ちになる方法は、転職や副業によって①収入を増やすこと、節約・ポイントを使って②支出を減らすこと、投資で③運用利回りを増やすこと、という3つしかありません。

当たり前と言えば当たり前なのですが、資産形成のために何をやればいいのかを一つの式で整理しているところが、この方程式のいいところだと感じています。

①収入を増やす

これは分かりやすいと思います。

転職や副業を行うことで、収入を上げるということです。

仕事をする目的はお金だけではないので、転職することで激務になってしまったり、トータルの生活の質が下がってしまうとよくないですが、資産形成という意味では収入を上げることが有利になります。

ただ目先の高収入よりも、長く続けられそうな自分の向いている仕事を見つける方が長い目で見るといい結果を生むのではないかと感じています。

②支出を減らす

次に支出を減らすことです。

支出額を把握しなければいけないですし、欲望のコントロールや節約が必要であるため、苦手な人も多いと思います。

なのでできるだけ大きな固定費から見直すといいと思います。

簡単に家計簿をつけてみて無駄な支出がないかをチェックしてみましょう。

収入が上がると支出も上がってしまうことが多いですが、支出を見直すことで徐々に貯蓄体質に変わっていき、将来に渡り資産形成に大きく貢献してくれます。

収入 - 支出が投資の原資(タネ銭)になります。

このタネ銭とすでに運用に回している分(資産)から利益が生み出されることになります。

③運用利回りを上げる

運用利回りというのは、資産が1年間で増えるパーセンテージになります。リターンとも言います。

運用率5%の場合、100万円を1年間運用すると105万円になります。

そのさらに1年先は利息を含めた105万円から5%の運用利益が得られることになり、110万2500円となります。

銀行預金ではないので、毎年同じ運用利回りになることはないですし、下がることも当然ありますが、過去を振り返った際に株式ならどの程度のリターンを得られるかを計算できます。

以下のサイトでは、米国の代表的株式指数であるS&P500の1993〜2023年までの年平均運用利回りは7.50%(配当込み、インフレ調整後)と計算されました。

将来は誰にも分からないので、過去の数字がそのまま当てはまる訳ではないですが、ある程度の指標にはなります。

基本的には運用利回りを上げようとすると値動きが激しくなります。これをリスクと呼びますが、基本的に高い運用利回りを得るためには、相応のリスクが必要です。

どれだけリスクを取れるかがリターンを決めるということです。

次回に続きます。

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