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老後資金シミュレーション:サイトの活用

年金問題の話題が事欠かないこの頃ですね。定年退職後の老後資金シミュレーションはどのようにイメージされてますか?

便利な時代です。老後資金シミュレーションとググれば、たくさんのシミュレーションサイトがあります。

定年まであと何年か?
何歳まで働くか?
現在の資産は?
退職金はいくらか?
公的年金支給額はいくらか?
生活費は?
ローン残高は?

などなど

多数の変数を入れることで、かなりリアリティの高いシミュレーションが可能なサイトがたくさん存在します。

◇   ◇   ◇


三井住友銀行の老後資金シミュレーションを例に取り上げます。
https://www.smbc.co.jp/kojin/special/lifetime/simulation/simulation.html

このシミュレーションに必要な変数は4つだけのシンプルなものです。シンプルなので、各変数の意味を理解するには適しています。

・年齢は?
・金融資産は?
・運用利回りは?
・取崩額は?

この4つだけ。


・年齢60歳
・金融資産3,000万円
・取崩額120万円
上記3点を固定します。

その上で、
運用利回り0%、1%、2%、3%、4%、5%の
6つのシミュレーションを出してみました。

60歳の時に持っている3,000万円で何歳まで
資金がもつかを見るためのシミュレーションです。

取崩額の設定根拠ですが、毎月の不足分を10万円と想定しました。
生活費25万ー年金等の収入15万=不足分10万/月
10万×12ヶ月=120万円/年

では、運用利回りが1%変わるごとに、シミュレーションがどうのように変化するかご覧ください。


運用利回り0%のシミュレーション
全く運用をしないと84歳で、底をつきます
運用利回り1%のシミュレーション
1%で運用すると、87歳で資金がゼロとなる
運用利回り2%のシミュレーション
94歳で資金がゼロになる
運用利回り3%のシミュレーション
100歳の時に737万円も残っている


運用利回り4%のシミュレーション
4%ルールの典型例
3,000万円の4%が120万円
年間120万円取り崩しても、元本が減ることはなく、
100歳時点で3,000万保有できる


運用利回り5%のシミュレーション
取り崩し金額より運用金額が上回るので、
元本が増加していき、枯渇することは一生ない


◇   ◇   ◇

変数を変えることで、
・年齢:長く働いて収入を維持するべき
・金融資産:多ければ多い方が良い
・運用利回り:高ければ高いほど良い
・取崩額:少ければ少ない方が良い

ということが理解できます。

今回は、利回りのみを変数として、こんな単純なシミュレーションをすることで分かることは、運用利回りは、高ければ高いほど良い、運用利回りは3%は最低欲しいことがシミュレーションからわかります。

重要なことは、運用利回りが3%がどれくらいの難易度であるのか、実現可能性は何割くらいかを認識する必要があります。

今までの経験と、現在の金融情勢から、3%なら確実に達成できる目標値です。4%となると7割くらいの確率、5%となると5割以下の確率だと思います(勝手な主観です)

あくまでも、60歳時点で金融資産3,000万円、取崩額が年間120万の場合は3〜4%の実現可能性の高い運用で、老後資金の心配はしなくて良いと結論が出ます。

金融資産が2,000万円なら、
もっと運用率を上げて、生活支出を下げる必要があります。
金融資産が4,000万円なら、
もっと安全な運用率でも、生活水準を上げることも可能となります。

シミュレーションをすることで、今何をするべきが、取り掛かる課題はどこにあるかが見えてきます。

設定する数値にも敏感になってきますので、ぜひ取り組んでみてください。

シミュレーションで遊び感覚でいろんな数字を入れることで、
退職金がいくらか? 
個人年金はいくらもらえるか?
公的年金はいくらもらえるのか?
公的年金はいつから支給すべきか?
がすぐ答えられるようになります。

そして、そもそもいつまで働くべきなのか?
が、はっきりするので、いつ辞めても大丈夫な状態で勤務を続けることと、老後資金確保のために、絶対に辞めてはいけないのかが明確になります。

私も40代からエクセルで何度もシミュレーションを繰り返しました。そして、いつ辞めても大丈夫な状態を認識してからも、数年間は勤務を続けました。ホワイトでクリーンな会社でしたが、サラリーマンですから、人間関係で悩まされることは頻繁にあります。そんなときも、とても気楽に勤務ができたんです。

ぜひ、老後資金シミュレーションをされることをお勧めします。

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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com