![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/108027660/rectangle_large_type_2_421df3a05ac9cc1a6909ded4b772b3be.png?width=800)
老後資金シミュレーション:サイトの活用
年金問題の話題が事欠かないこの頃ですね。定年退職後の老後資金シミュレーションはどのようにイメージされてますか?
便利な時代です。老後資金シミュレーションとググれば、たくさんのシミュレーションサイトがあります。
定年まであと何年か?
何歳まで働くか?
現在の資産は?
退職金はいくらか?
公的年金支給額はいくらか?
生活費は?
ローン残高は?
などなど
多数の変数を入れることで、かなりリアリティの高いシミュレーションが可能なサイトがたくさん存在します。
◇ ◇ ◇
三井住友銀行の老後資金シミュレーションを例に取り上げます。
https://www.smbc.co.jp/kojin/special/lifetime/simulation/simulation.html
このシミュレーションに必要な変数は4つだけのシンプルなものです。シンプルなので、各変数の意味を理解するには適しています。
・年齢は?
・金融資産は?
・運用利回りは?
・取崩額は?
この4つだけ。
・年齢60歳
・金融資産3,000万円
・取崩額120万円
上記3点を固定します。
その上で、
運用利回り0%、1%、2%、3%、4%、5%の
6つのシミュレーションを出してみました。
60歳の時に持っている3,000万円で何歳まで
資金がもつかを見るためのシミュレーションです。
取崩額の設定根拠ですが、毎月の不足分を10万円と想定しました。
生活費25万ー年金等の収入15万=不足分10万/月
10万×12ヶ月=120万円/年
では、運用利回りが1%変わるごとに、シミュレーションがどうのように変化するかご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1686546030111-V6aG6Sn9tq.png?width=800)
全く運用をしないと84歳で、底をつきます
![](https://assets.st-note.com/img/1686539012144-1ZeZ5EMK1R.png?width=800)
1%で運用すると、87歳で資金がゼロとなる
![](https://assets.st-note.com/img/1686539030090-bvGW1XlsCC.png?width=800)
94歳で資金がゼロになる
![](https://assets.st-note.com/img/1686539036578-HCi950zRqn.png?width=800)
100歳の時に737万円も残っている
![](https://assets.st-note.com/img/1686539043612-whWPwBVD05.png?width=800)
4%ルールの典型例
3,000万円の4%が120万円
年間120万円取り崩しても、元本が減ることはなく、
100歳時点で3,000万保有できる
![](https://assets.st-note.com/img/1686539419197-8CNSzk8Xz2.png?width=800)
取り崩し金額より運用金額が上回るので、
元本が増加していき、枯渇することは一生ない
◇ ◇ ◇
変数を変えることで、
・年齢:長く働いて収入を維持するべき
・金融資産:多ければ多い方が良い
・運用利回り:高ければ高いほど良い
・取崩額:少ければ少ない方が良い
ということが理解できます。
今回は、利回りのみを変数として、こんな単純なシミュレーションをすることで分かることは、運用利回りは、高ければ高いほど良い、運用利回りは3%は最低欲しいことがシミュレーションからわかります。
重要なことは、運用利回りが3%がどれくらいの難易度であるのか、実現可能性は何割くらいかを認識する必要があります。
今までの経験と、現在の金融情勢から、3%なら確実に達成できる目標値です。4%となると7割くらいの確率、5%となると5割以下の確率だと思います(勝手な主観です)
あくまでも、60歳時点で金融資産3,000万円、取崩額が年間120万の場合は3〜4%の実現可能性の高い運用で、老後資金の心配はしなくて良いと結論が出ます。
金融資産が2,000万円なら、
もっと運用率を上げて、生活支出を下げる必要があります。
金融資産が4,000万円なら、
もっと安全な運用率でも、生活水準を上げることも可能となります。
シミュレーションをすることで、今何をするべきが、取り掛かる課題はどこにあるかが見えてきます。
設定する数値にも敏感になってきますので、ぜひ取り組んでみてください。
シミュレーションで遊び感覚でいろんな数字を入れることで、
退職金がいくらか?
個人年金はいくらもらえるか?
公的年金はいくらもらえるのか?
公的年金はいつから支給すべきか?
がすぐ答えられるようになります。
そして、そもそもいつまで働くべきなのか?
が、はっきりするので、いつ辞めても大丈夫な状態で勤務を続けることと、老後資金確保のために、絶対に辞めてはいけないのかが明確になります。
私も40代からエクセルで何度もシミュレーションを繰り返しました。そして、いつ辞めても大丈夫な状態を認識してからも、数年間は勤務を続けました。ホワイトでクリーンな会社でしたが、サラリーマンですから、人間関係で悩まされることは頻繁にあります。そんなときも、とても気楽に勤務ができたんです。
ぜひ、老後資金シミュレーションをされることをお勧めします。
関連記事↓
フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com