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老後資金シミュレーション:国民年金の利回りは何%?

ネットでは老後のお金の心配をあおるニュースが多いですね。数年前の老後2,000万円問題はその最たるもので、金融リテラシーに無頓着な日本人に、危機感を持たせる大功績を与えてくれました。

それまでの日本人は、定年退職後、年金で悠々自適に暮らせると信じていたのですから。

「えっ、年金だけでは足りないの?」
「もらえる年金はそんなに少ないの?」

と、びっくりする人たちが巷に溢れているニュースでもちきりでしたね。

お気楽というか、楽天的といえば聞こえばいいですが、これらのコメントを発する方は単純に無知なだけです。自分がもらえる年金額って知らないことに驚かされます。

年金ネット見ればすぐわかるでしょ。

テレビの街頭インタビューで、
「年金○円しかないのよ、少なすぎるわよ〜」
と、文句タラタラのおばちゃんが、何人も出てきました。

おいおい、年金をちゃんと払ってないから、少ないんだよ。


国民年金の学生納付特例制度

長男が、この4月に就職をしました。学生期間は国民年金免除で支払いませんでした。そして、今、その期間の年金を追納するどうかの討議をしました。

当然ですが、免除期間は払ってないので、将来の年金額は、全ての期間に払い続けた人と比べると減ります。追納しないということは、それでもOKと判断することを意味します。ちゃんと追納することで満額になります。

長男は追納しない選択肢を決めました。

その理由は、国民年金の運用以上に、個人で運用した方が上回ると判断したからです。生きている間は、支払い続けられる年金は魅力的なので、そのプロコンを検討して判断していました。

賭けみたいなものです。でも、国よりも自分を信じて判断したのしょう。


日本:不安な将来

日本は将来の財政に不安があります。来年から始まる新NISA制度の充実ぶりの背景には、「日本国は年金運用に自信がないから、個人でやってね」というメッセージに他なりません。

将来、さらに年金制度の改悪が進んだときに、政府の言い訳を想像すると、「だから、新NISA制度を作ってあるでしょ。活用してくださいね。活用しない国民が悪いんですよ」と言うでしょう。

近年、iDeco、NISAってよく耳にするようになりました。NISAはさらにパワーアップして、恒久化されるニュースも聞こえてきました。

これって、日本政府が、国民に向かって、「政府として国民の老後について、もう面倒見ることができなりそうです。だから、悪いけど、個人の自己責任で、自分で資産形成してね。 節税できるシステムを作ってやったからサ」 って無責任に言い放っている制度と解釈しました。(ちょっと極端な私見ですが^ ^)

まこさんnote:2022年10月4日の記事:投資と投機を区別して


上記引用の記事を書いたのは、2022年10月4日です。2022年12月16日に「令和5年度税制改正大網」においてNISA制度の抜本的拡充・恒久化の方針が発表されました。

今、書いた記事を読み直してみて、政府発表前のニュースから読み取って、極端な私見でも、的外れでもないことがわかります。

年金免除せずに親が支払う?

学生期間の国民年金は、親が支払っている家庭が多いと聞きます。我が家は、長男にも、次男にも、払いませんでした。

国が用意している社会保障制度の中で、国民年金は、1番優れた制度だと思います。寿命は予想できませんが、かなり高い利回りで保証されています。

で、それなのに、免除期間は、払わないの?
と疑問が湧きますね。

なにも、40年間のうち数年払わないだけですよ。全期間払わないとは言ってないですよ。


国民年金はとても素晴らしい制度

国民年金は積立方式ではなく賦課方式です。
単純計算はできないけど、
元取れるのか? 
利回りは何%なのか?
その回答が下記のとおりです。

大和証券HP


これをグラフにすると下記のとおり


平均寿命まで生きるならば、確実に元が取れます。元本保証の上に、利回りも確保しています。なんといっても、生きている限り支給され続ける夢のような商品です。

年金がもらえなくなると文句言っている人は無知すぎます。年金は絶対にもらえます。ただし、生活に十分かと言うとそうではないこともあるでしょう。減額される可能性は高いといえます。しかし、増える可能性もあるでしょう。

生活できない金額と文句言っている人は、そもそも支払期間が短く金額が少ないので、当然の結果であることを認識しておきましょうね。

お金は若いときに消費すること

ではなぜ、親の責任として、国民年金免除期間を払わなかった理由は、そのお金は、年金に回さずに、消費して欲しかったからです。払わないと言っても、40年間の数年払わないだけの話です。国民年金を満額もらう必須性はそれほど強く感じていないからです。厚生年金だってあるしね。

せっかくのお金で貴重な経験を買えるのは若い時だけです。50歳を過ぎると、お金んを使う喜びが減ってきています。だから、若い息子たちには、学生時代にこそ、消費させたい思いが強く出ていました。



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