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物事を比較して判断するスキル
物事を冷静に客観的に判断するときは、比較して判断材料にすることがありますね。例えば、プロダクト①とプロダクト②のどちらかの選択するときに、頭の中では、下記のような比較表ができ上がることが理想です。
![](https://assets.st-note.com/img/1682643886727-Sub2J2UCbc.png?width=1200)
前提として、各ボックスの項目は、人によって、時期によって、環境によって等によって、変化するので背景は揃えておくのは必須条件です。
AとB、CとD:
プロダクト①のメリットとデメリットを比較
プロダクト②のメリットとデメリットを比較
AとC、BとD:
メリットとして、プロダクト①とプロダクト②を比較
デメリットとして、プロダクト①とプロダクト②を比較
この4パターンを同時に比較することで正しい判断を下せます。どれか一つでは正しい判断とは言えなくなります。
AとD:
しかし、プロダクト①を決定する事ありきで判断するときには、プロダクト①のメリットとプロダクト②のデメリットを比較します。プロダクト①が選ばれるのは当たり前ですよね。
100%主観的で、先入観と固定観念の強い感情的な判断とは、AとDの比較をします。そして、それに気づいてないくらいその判断が正しいと信じ込んでいます。客観的要素が全くないので、人からアドバイスをもらっても聞き耳を持たない状態です。
◇
契約している個人年金の内容確認活動で、〇〇生命のセールスレディが自宅訪問がありました。既に30年継続している年金で、あと3年で60歳となり支払いが始まります。現実を帯びてきました。
さて、契約内容の確認が終わった後、資産形成の雑談となりました。セールスレディが私にアドバイスするのではなく、私が彼女にアドバイスをする形で会話すすみました。
というのは、彼女は金融機関の営業しているのに全く知識がない状態で、これまでにも複数回面会して、私の金融知識を知っていたからです。
その時の会話です。
日本円とアメリカドルの比較
アメリカドルを持つ必要がありますかと言う質問に対して、彼女の主張は、
『日本に住んでいること、日本円が安心ができること、全員が持っているから日本円でいい。だから、アメリカドルを持つ必要はないし、持つことに不安もあるし、友人も持っていないので、日本円で十分でしょう。』
この会話を図表に書き起こすと、A+Dのみを熱く語って、日本円が良いと言いました。BとCには全く触れません。
![](https://assets.st-note.com/img/1682643891803-jauwkL27HQ.png?width=1200)
投資をするかしないかの比較
次に彼女は投資をしたいけれども、怖いし、知識がないのでまだはじめてません。投資は必要がありますか? と言う質問です。私は答えずに彼女の主張を聞くと、
『投資をするのには大きなリスクがあって、資産も変動するし、そのためには多くの情報を入手するため勉強が必要になり、これが大きなデメリットです。投資をすることによって資産が増える事は理解できるけれども、投資をしないことでリスクがないことや、勉強が難しくてできないことの方を優先してしまいます』
金融機関に勤めているセールスレディのセリフじゃないだろ〜、ちょっと笑ってしまいました。
この会話を図表に書き起こすと、またしてもA+Dのみ。BとCには全く触れていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1682643897885-DeJ2ocRkBo.png?width=1200)
銀行とネット証券の比較
次に彼女は老後のことがとても心配なので、積み立ての預金を毎月していることを熱く語り出しました。私から「銀行は利用せずに、そのお金をネット証券に入れなさい」と、アドバイスをした時、彼女の主張は下記の通りです。
『銀行は元本が保証されているし、近くに店舗もあるし、相談にも乗ってもらえます。一方、ネット証券では元本が保証されないし、ネットでは店舗がないので自分1人でしなければいけないので、相談にも乗ってもらえません。』
この会話を図表に書き起こすと、この例もA+Dのみ。BとCの内容は会話に出てきません。
![](https://assets.st-note.com/img/1682643904969-s1qMjq8cBM.png?width=1200)
◇
お気づきだろうと思いますが、彼女はすべて、主観的な主張をAとDだけに発言を集中させています。自分の思いをちょっとロジカルに話してるつもりなのでしょうが、全く公平性を欠く判断基準です。
比較する概念が全くなさそうですね。
私が会話の中で、BとCの要素を情報として提供しても、まるで反論されたように受け取り、残念ながら受け入れる事はできないようでした。
彼女は生命保険会社のセールスレディです。この程度です。一般の方ならこれ以下なのかと思ってしまいます。
今回は雑談ですらこの調子です。セールストークの保険の売り込みなら、さらに聞き耳を守らず、顧客のことを考えずに、マシンガントークを繰り広げることでしょう。
今回の面談の学び
今回は私が知識を十分に持ち合わせている金融情報なので、AとDしか話してないことがすぐ手に取るようにわかりました。
しかし、もし十分に情報がない領域の話をするときに、このことが自分にも起きている可能性があります。その意味では、とても良い教訓になりました。
フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com