見出し画像

物事を比較して判断するスキル

物事を冷静に客観的に判断するときは、比較して判断材料にすることがありますね。例えば、プロダクト①とプロダクト②のどちらかの選択するときに、頭の中では、下記のような比較表ができ上がることが理想です。


前提として、各ボックスの項目は、人によって、時期によって、環境によって等によって、変化するので背景は揃えておくのは必須条件です。


AとB、CとD:

プロダクト①のメリットとデメリットを比較
プロダクト②のメリットとデメリットを比較

AとC、BとD:
メリットとして、プロダクト①とプロダクト②を比較
デメリットとして、プロダクト①とプロダクト②を比較

この4パターンを同時に比較することで正しい判断を下せます。どれか一つでは正しい判断とは言えなくなります。


AとD:
しかし、プロダクト①を決定する事ありきで判断するときには、プロダクト①のメリットとプロダクト②のデメリットを比較します。プロダクト①が選ばれるのは当たり前ですよね。

100%主観的で、先入観と固定観念の強い感情的な判断とは、AとDの比較をします。そして、それに気づいてないくらいその判断が正しいと信じ込んでいます。客観的要素が全くないので、人からアドバイスをもらっても聞き耳を持たない状態です。



契約している個人年金の内容確認活動で、〇〇生命のセールスレディが自宅訪問がありました。既に30年継続している年金で、あと3年で60歳となり支払いが始まります。現実を帯びてきました。

さて、契約内容の確認が終わった後、資産形成の雑談となりました。セールスレディが私にアドバイスするのではなく、私が彼女にアドバイスをする形で会話すすみました。

というのは、彼女は金融機関の営業しているのに全く知識がない状態で、これまでにも複数回面会して、私の金融知識を知っていたからです。

その時の会話です。


日本円とアメリカドルの比較

アメリカドルを持つ必要がありますかと言う質問に対して、彼女の主張は、

『日本に住んでいること、日本円が安心ができること、全員が持っているから日本円でいい。だから、アメリカドルを持つ必要はないし、持つことに不安もあるし、友人も持っていないので、日本円で十分でしょう。』

この会話を図表に書き起こすと、A+Dのみを熱く語って、日本円が良いと言いました。BとCには全く触れません。


投資をするかしないかの比較

次に彼女は投資をしたいけれども、怖いし、知識がないのでまだはじめてません。投資は必要がありますか? と言う質問です。私は答えずに彼女の主張を聞くと、
 
『投資をするのには大きなリスクがあって、資産も変動するし、そのためには多くの情報を入手するため勉強が必要になり、これが大きなデメリットです。投資をすることによって資産が増える事は理解できるけれども、投資をしないことでリスクがないことや、勉強が難しくてできないことの方を優先してしまいます』

金融機関に勤めているセールスレディのセリフじゃないだろ〜、ちょっと笑ってしまいました。

この会話を図表に書き起こすと、またしてもA+Dのみ。BとCには全く触れていません。


銀行とネット証券の比較

次に彼女は老後のことがとても心配なので、積み立ての預金を毎月していることを熱く語り出しました。私から「銀行は利用せずに、そのお金をネット証券に入れなさい」と、アドバイスをした時、彼女の主張は下記の通りです。

『銀行は元本が保証されているし、近くに店舗もあるし、相談にも乗ってもらえます。一方、ネット証券では元本が保証されないし、ネットでは店舗がないので自分1人でしなければいけないので、相談にも乗ってもらえません。』

この会話を図表に書き起こすと、この例もA+Dのみ。BとCの内容は会話に出てきません。



お気づきだろうと思いますが、彼女はすべて、主観的な主張をAとDだけに発言を集中させています。自分の思いをちょっとロジカルに話してるつもりなのでしょうが、全く公平性を欠く判断基準です。

比較する概念が全くなさそうですね。

私が会話の中で、BとCの要素を情報として提供しても、まるで反論されたように受け取り、残念ながら受け入れる事はできないようでした。

彼女は生命保険会社のセールスレディです。この程度です。一般の方ならこれ以下なのかと思ってしまいます。

今回は雑談ですらこの調子です。セールストークの保険の売り込みなら、さらに聞き耳を守らず、顧客のことを考えずに、マシンガントークを繰り広げることでしょう。

今回の面談の学び

今回は私が知識を十分に持ち合わせている金融情報なので、AとDしか話してないことがすぐ手に取るようにわかりました。

しかし、もし十分に情報がない領域の話をするときに、このことが自分にも起きている可能性があります。その意味では、とても良い教訓になりました。

フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com