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挫折をしてしまった時、どうする?

長い人生を生きていたら、一度や二度の挫折はほとんどの方が経験することと思います。

そんな時どんなことを学ぶのか、今後の人生にどう繋げていくかで、その人の未来は大きく変わってくると言えます。

今日は大きな挫折を経験したスラムダンクの登場人物にスポットを当てて、見ていきたいと思います。


痛恨のパスミスによる敗北

まず私が思い浮かんだのが、スラムダンクの主人公の桜木花道君です。

彼の挫折はインターハイ予選決勝リーグの海南戦。

ラスト6秒で2点負けていた場面、花道君は必死の思いでリバウンドを取りましたが、すぐさま対戦相手の牧君と神君にシュートコースを塞がれました。

「ダンクにいけない時はオレが必ず近くにいるからオレに渡せ」と赤木主将に言われていた花道君は、「ゴリ!!」と呼んですぐに赤木君にパスをします。

しかし、パスした相手は何と相手チームの選手。

「早く追いつかないといけない」という焦りもあったのでしょう。

背格好が似ていたせいもあって、痛恨のパスミス!

これにより時間湘北のチャンスが無くなってそのまま試合終了。

試合終了後にあの花道君が大粒の涙を流して悔しがりました。

【SLUM DANK新装再編版9巻P313〜P323】


できていることにも目を向ける

仕事でも試合でも誰でもミスはしてしまいます。

問題はその後です。

ここでよくやってしまうのが、ミスをした人に対して必要以上に責めることです。


人間は指摘されたことに意識が行ってしまいます。

「あれがダメだった!!」「何であんなミスをしたの!!」とマイナスのことを言っても、意味がありません。

もちろん言ってしまう人の気持ちもわかります。

ではなぜ「人を責めてしまうのか?」

それは私たちが引き算思考の教育を受けてきているからです。

【〈勝ち続けるチームをつくる勝負強さの脳科学〉より】


ベストの状態が100点とすれば、できていない部分、失敗した部分を指摘して100点から引いていってしまうのです。

つまり80点だったとしても、マイナスの20点にばかり意識が行ってしまうのです。

ではどうすればいいのでしょうか?

以前書いた「良い事と悪い事」という記事です。


できている部分も指摘する事です。

先ほども話した通り、ミスをした時は、誰もが自分の失敗に意識が行っています。

だからこそできている部分も指摘して、気づかせてあげるのです。


ハルコちゃんは「昨日の海南戦が初めて花道がダンクを決めた日」ということに気づかせました。

【SLUM DANK新装再編版9巻P339〜P342】


最後はやってやる

それでも花道君のショックは大きかったです。

ハルコちゃんの励ましにも立ち直ることはできません。

そんな花道君を救ったのが流川君でした。


流川君は海南戦の終盤でスタミナが尽きてしまって、最後まで出場することができませんでした。

花道君と流川君はお互いが「負けたのは自分の責任」と言い合って殴り合います。

思いっきり殴り合ったことで、お互い気持ちがどこかスッキリしたのでしょう。

そして花道は翌日、坊主頭になって部活に参加しました。


坊主にすることがいいとは言いませんが、悪いことが起きた時は、何かを変えることは脳にとてもいいとされています。

花道君の場合、髪がそのままだったら、ミスしたことを引きずっていたでしょう。

坊主にするという大胆なことをしたことで、脳が切り替わり、心機一転週末の武里戦と陵南戦へ意識を向けることができたのだと思います。

【〈なぜ「あと1アウト」から逆転されるのか〉より】


この時花道君の気持ちは「今度こそやってやる!最後は絶対勝ってやる!!」というプラスの気持ちになっていました。

だからこそ翌日からのゴール下のシュート練習に繋がっていたのでしょう。

【SLUM DANK新装再編版9巻P356〜P363】


大きなミスをした後は何かを変えることが大事です。

いきなり職場や所属チームを変えるわけにはいきません。

こういった場合は、服装を変える、やり方を変えるなど脳に新しい刺激を送ることです。


もし仕事や試合がまだ続くようなら、一旦トイレやベンチ裏に入るというのもいいでしょう。(私はよくこれをやっています)

もし移動することができないようなら、深呼吸でも大丈夫です。

脳に新鮮な空気を送り込んであげることで、脳が活性化して、また新たな気持ちで行動することができるはずです。


余裕がある時に、自分自身の気持ちの切り替えポイントを見つけておくことをオススメします。



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