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最後の最後でミスをしてしまう人が陥ってる思考

ミスが起きる時間帯は午後2時〜5時が一番多い

・あと1件で仕事が終わるはずやったのに、また厄介ごとがきた
・終わったはずだったのに、ミスをして結局残業になった
・何であと1アウトから逆転負けするんや

あと少しで終わるはずだったのに、予定外のアクシデントなどで仕事なら残業や翌日以降にずれ込む。
スポーツならあと1点、あと1アウトで勝てたのに思わぬミスから逆転負けしてしまう。
このようなケースは枚挙にいとまがありません。

タイトルはあるネット記事を参考に、「ミスが起きるタイミング」を調べたものです。

午後2時〜5時は午前8時9時開始が多い会社において、終わりが見えてくる時間帯です。
終了間際というのは、本当に落とし穴があることが見て取れる記事です。

ところがしっかり勝てるチームや、どんな時でもスムーズに進めることができる人も間違いなく存在します。
しっかり勝ち切れるチームや人と、最後の最後でミスをして負けてしまうチームや人とではどのような違いがあるのでしょうか?
スラムダンクの名シーンから、その謎を調べて解明してみましょう。


最後にミスをしてしまう人の発言と思考

湘北は昨年県予選ベスト4の強豪校の陵南と練習試合を行います。
ちょうど一年前にインターハイ予選で両校は戦いましたが、その時は大差で陵南高校が勝ちました。
赤木君、流川君、花道君は勝つつもりでしたでしょうが、その他のメンバーは勝てるとは思っていなかったでしょう。
チームとしては胸を借りるつもりで臨んでいたはずです。

それがラスト10秒を切ったところで、思いもらぬ花道君の庶民シュートで逆転しました。
桜木軍団、ハルコ:入った!!
         花道!!!
         いやったああー!!!
         庶民シュート!!

木暮、安田:逆転だああああっ!!!
花道:ハッハッハッ!!!
   やはり天才!!!

   (中略)
   勝利を呼ぶ男!!
   と呼びなさい!!
木暮:桜木!!

【SLUM DANK新装再編版4巻P217〜P218】

この言葉から、花道君をはじめほとんどの湘北メンバーとしては花道君がシュートを決めた時点で試合は終わっていたのです。
しかし時間はまだ残っていました。
その隙を仙道君はじめ陵南高校に突かれ、再逆転されてしまいます。
そしてそのまま試合終了。

湘北は「勝った!」と思ってしまい、完全に集中力が切れていたのでしょう。
一度切れた集中力を元に戻すことはできませんでした。

数ヶ月後のインターハイ予選決勝リーグでは、両校は再び対戦します。
同様に試合終了10秒を切ったところで、花道君のダンクで湘北が4点リード。
勝利は決定的ですが、ここで花道君はしっかり成長した発言をします。
花道:戻れっ!!
   センドーが狙ってくるぞ!!

湘北メンバー:おう!!


【SLUM DANK新装再編版13巻P201〜P204】

勝利を決定づけるシュートと点差がありながら、湘北は全く隙を見せません。
そのまま試合終了。
湘北がインターハイ出場権を手にします。

練習試合とインターハイ決勝リーグでは、わずかながら湘北がリードする状況はよく似ています。
ですが、その時の花道君の発言や思考は全く違います。

練習試合の時は逆転した時点で、自分で勝手に試合を終わらせてしまったのです。
あくまで試合は終了のブザーが鳴るまで続いているのです。
自分で終わらせてはいけないのです。

これは私たちの仕事にも言えることです。
花道君の発言の違いは、私達にこのことを教えてくれています。


終わりが見えた時こそ、「ここから本番!」

そろそろ終わりが見え始めている状況は、裏を返せば、まだ何割かは作業が残っているということです。そこに集中して「ここからが最後の仕上げだ」と考え、達成していないところを達成する、残っている作業を仕上げることに力を注ぐのです。(中略)
「もうあと少し」「もう終わりは近い」ではなく「ここからが最後の仕上げだ」と考える。そうすることで気持ちの緩みを防ぐことができます。
【〈が認める最強の集中力〉より】

「野球はツーアウトから」という言葉があります。
「あとちょっとで終わる」と思った時点で、我々の脳は「終わった」と錯覚してしまうのです。
そうなると、思考は働かなくなります。
仕事をしていても、終了時刻が近づいてくると判断力が鈍ったり、集中力が散漫になり事故になりそうになった、または実際に事故に合った、という方も多いと思います。

花道君のように、最後まで集中力を切らさないようにしたいですね。
そして自分自身にも、周囲の人にも終わりが見えてきた時にこんな言葉をかけれるようにしたいです。
「まだ終わってない。ここからが勝負!ここからが本番!!」



今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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