第54回 恋愛、不倫、結婚、再婚、離婚、未婚etc. Something about 男と女…②
生物学上の男性性と女性性は、人間が生まれた時に決まっているものです。昨今、さもその思想が新しい時代の象徴のごとく、声高らかに叫ばれているLGBTQについては、外見や立ち居振る舞い、そして恋愛対象になる性別についての違和感が、生まれ持った性別と合わないということになります。
今回私がふれるのは、LGBTQ的な性別についてではなく、心理的な男性性と女性性についてです。これについて、もしかしたら、「男性がそうだとは言い切れない」とか、「女性がみんなそのような性質を持ってるとは限らない」なんて言われるかもしれませんが、あくまでも私は、一般的な男性と女性の得意なこと、または役割とされてきたことを例に挙げて、パートナーシップや様々な人間関係について意見を述べてみようと思います。
事例①
生まれ持った性別は女だけれども、何事にも物怖じせず、勇気と行動力があって、凛々しくて、同性から人気がある女子がいたとします。
「〇〇ちゃんて男っぽいよね~」とか言われていて、言葉遣いや所作も少々荒々しい。女子校にこんな子がいたら「かっこいい~~~!」とか言われて、後輩からメチャメチャモテたりしますよね(笑)。
この子にある日彼氏ができました。どちらからアプローチしたのかは分かりませんが、その彼氏はまぁまぁ男らしくて、男っぽい〇〇ちゃんをしっかりリードしているというような状況。
これについて皆さんはどう考えますか?
女性として生まれた〇〇ちゃんの中には、男性性と女性性がバランスよく存在していて、これ又、その時々の状況と相手に応じて両方の性をうまく使いこなせていると考えられます。相手が男性性でコミュニケーションを取ってきたら、こちらは女性性で受け入れるようにする。逆も然りで、そうすると、なかなかうまく噛み合うものなのです。
男性は与える、女性は受け取るという役割があります。まさに凸凹の関係性ですので、相手の性格、状況、それぞれの立場などに合わせて、男性性と女性性を使うことは、ある意味コミュニケーション能力であると言えます。
しかし人によっては、男性で男性性100%、女性で女性性100%という人も、まぁまぁいます。そういう人は良く悪くも“単細胞”と言えますが(笑)、これを武器として十分に活かすことで、幸せな人生を送ることは可能です。
結論はどうかというと、結局「自分を知る」ということになるのです。そして、今、この時、自分はどちらの性の特徴を活かすことが、よき人間関係に繋がるのか…
それをしっかり見極めて、使うこと。これを間違えると、コミュニケーションに摩擦やズレや対立が生まれます。凸凹はうまく使ってこそ長所となり、スキルとなるのです。