わたしにとってのベルリン
私は3年前にベルリンに旅行に来た
当時は仕事がうまくいっておらず、とても辛い毎日だった
常に時間に追われ、お金に追われ、全てに追われていた
そんな時、近所のバーで飲んでいたら、旅行会社から一通のメールが届いた
「サーチャージ無料の最後のお知らせです」
その時のわたしはほとんど遠くに旅行をしたことがなかった
初めての海外旅行は35歳の時のグアムでの結婚式
その後、台湾に行ったくらい
理由としては、16歳から働き詰めで国内旅行すらできなかった
そして、飛行機が怖かった
「どうせお高いんでしょ」
などと思いながら開いたら、
「ヨーロッパ10日 2名で全て込み15万円」
全く信じられず、行き先をみたら
「ベルリン」
と書いてあった
ベルリンと聞くとすぐにある友人が思い浮かんだ
1年くらい前に、当時の同僚がベルリンの会社に転職するため
私がその企業にリファレンスとして答えていた
「彼に会いに行こう」
ベルリンと聞いて、壁しか思いつかなかった私は
当時の憧れでもあったパリにも日帰りでいく予定を立てた
トランジットのアブダビも時間が長く外に出られる事も確認済みだ
しかし、旅行の記憶はほとんどない
ベルリンに来ても仕事に追われていたのだ
ビールを飲んで仕事して、観光地でも休憩で仕事して
ホテルでも徹夜でずっと仕事をしていた
そんな人生楽しいの?と聞かれるが、生きていくためには仕方がない
唯一記憶にあるのは、サプライズで会おうと思っていた元同僚こと友人は
既にニューヨークに引っ越していてベルリンにいなかったことである
どうやら旅行中にベルリンに引っ越したいと言っていたらしい
そんなできないことをまた言い出してと口論になったらしい
全く覚えていなかった
現に、つい最近、わたしはなんでベルリンに引っ越したんだっけと聞いた
旅行の時に住みたいと言った事を脳が覚えていたのかもしれない
いまはベルリンに住んでいる
しかし、当時とは別の意味で観光ができない
今でもベルリンに住んで喜んでいる自分の夢を見る
それが、ベルリンの自宅で見ているのだから不思議だ
わたしにとって行きたい場所、それは観光ができるベルリン
住むまでになったベルリンである
ベルリンに住んでいる自覚は相変わらずない
なぜ住みたいと思ったのかを探しにベルリンの街を観光したい
※写真はみんなのギャラリーより拝借しております
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