< プレミアムプラン特典>【対談編-26回、ノバ・エンジニアリング(株) 森脇基恭さんとの対談-そのⅠ】
人と同じ道をドライブして「それぞれが違うクルマの個性」を人は愉しむ…。
人生は 逆で、それぞれが活動していると、他人と違う、その人だけの道が自然に出来てくる…。そして、生きて歩んだ道標に他人と同じモノは無い …!!
私が、その道の達人(プロ)と思う人は「何を追いかけ、どんな道を歩んで、切り開いてきた」のか…? そして、その裏には どんな想いや予見、そしてアクションがあったのか…?
今回は、レース界のエキスパート・エンジニア "森脇基恭さん-そのⅠ"です…。
レーシングカーの設計&開発や レースマネージメントのエキスパート・エンジニアとして、そして テレビやマスメディアの F1レース中継の解説者としても長きに渡り活躍されている森脇基恭さん。森脇さんとのお付き合いは、1989年後半からでした。私がグループC耐久選手権レースの監督 兼 エンジニアとしてNISMOに出向した時からです。 その スタートは、日産が開発と製造を託した英国の LOLA社製グループCレースカーR89C の「信頼性と走行性能を向上させる改修用の部品製作をノバエンジニアリングに依頼」した時からでした。それまで使っていた英国製の部品から、NISMOの設計とノバエンジニアリングの製作による部品に変えて、信頼性や走行性能、空力を向上させる改良開発でした。 但し、市販車の部品の製造と違い、レース用部品は構造が複雑なだけでなく、製作するにも様々なノウハウが必要なので「造り手の製造技術力そのものが、部品の競争力であり信頼性」だったのです。
全てがNISMO製となった R90CP型以降については、私が設計した主要大物ユニット部品の製作は、製造メーカーの選択を含めて、森脇さんに依頼しました。
その例としては…、車体構造物を兼ねて、リヤサスペンションが取り付けられるトランスミッションケースの製作や、サスペンションのアームやアップライト(アクスル)などの主要部品、そしてカーボン製の各種エアロパーツの製造などでした。
当時は、森脇さんが取締役を務める ノバエンジニアリング社としても、フロムA がスポンサーで、ポルシェや NISSAN R90CK(LOLA製)を使い、グループC耐久選手権レースに参戦していたので、レースの場では好敵手(競合車)として戦いましたが、私の開発(R90CP以降)業務には、常に全力で取り組んでもらいました。
グループCレースが消滅して以降もスカイラインやフェアレディZ等に適用されている「統合型FMプラットフォーム・パッケージ系列」の先行試作車の開発(モーターショー展示のXVL含め)、R35GT-Rで開発された「統合型PMプラットフォーム系列」の先行試作車から正規ロット試作車までの製作、そして、ドイツのニュルブルクリンクサーキットでの開発テストにも全面的に協力をして頂きました。
更に、台湾LUXGENブランド車の試作開発も2014年から2019年まで強力なサポートをして頂きました。
普段、取材などはあまり受けない 森脇さんですが、私のコミュニティで会員の皆さんに紹介したい旨を伝えた処、出演を了承して頂きました。
今回は 第一回として、「学生時代から描いた 自分の道…レーシングカー・エンジニアになるための自分の歩み」と題して、ホンダに入社されてF1プロジェクトに参画され、その後 イギリスに渡りチーフエンジニアとして幾多の優勝を重ねたレースカーの開発をされ、その後日本に帰国されて、ノバエンジニアリングの技術担当取締役に就任されるまでの様々なお話をして頂きました。
会社レース活動の方向転換や、色々な葛藤の中での闘い、そのような中でも自分の描いた道を貫いた歩みの想いと歴史、様々なお話をして頂きました。
この真実の対談の中には、皆さんにとって糧になる言葉や信念が数多くあります。是非、これからの歩みの参考にして下さい。
ここから先は 動画でお楽しみください…
※ 初版限定3500部の予約販売を受付中です。初版の限定版には、 固有のシリアルナンバーに加えて" 直筆のサイン"も加わります。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?