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【クルマ編-第56回】MAZDA MX-30 ROTARY-EV Natural Monotone <プレミアム>

正統派SUVの MAZDA CX-30とは対照的に、ユニークなカジュアルSUVとしてMAZDA MX-30は発売され、既にクルマ編でも紹介しています。 
そして新たに… MAZDAのお家芸と称される、ロータリーエンジンを発電機用のエンジンとして復活させて走行駆動用のモーターと組み合わせ、「ROTARY- EV」という新たなモデル名称と共に、 MX-30シリーズのラインナップに加わりました。 
今回はこの MAZDA MX-30 ROTARY-EVを取り上げ、検証と評価をしました。
世界唯一の新たな商品「シングルローター(830cc)のROTARYエンジンを発電機専用の動力源として使い、170psの駆動用モーターを EVの機能で走行させるという組み合わせ」が、どのような効果を造り出しその商品競争力はどうなのか…? この辺を中心に検証と評価をしました。 
やはり、他に類のない商品は愉しいし勉強にもなります。

ROTARYエンジンというと、通常のピストンが上下して稼働するレシプロエンジンに比較し、ロータリーサイクル特有の燃費を除けば「滑らかな回転と、スムーズな駆動力」が売りになっていました。しかし、今回は「シングルローター830cc仕様のエンジンと、駆動トルクを充電状況に応じて変動させる発電機との組み合わせ」。過去にやってきた 走行用の駆動力として直接使うより、発電に使う方が振動や騒音の変化は目立ってしまうケースも多々あります。 この問題に対してマツダの技術陣が、車体剛性の課題(平坦なフロア構造の共振の出やすさ等)も併せてどのような対処をしてきたのか…色々と興味は尽きません。

センターピラーや 後席側面の車体構造を取り払った車体構造と観音扉

 そして更に…センターピラーの無い観音扉構造を採用すると、Bピラーや後席側面の車体構造は無くなり、単純な平面形状のフロア(床部)構造になってしまいます。 この平坦なフロア(床)構造だけで「シングルローター特有のエンジン振動や、EV化に伴う車両重量の増加に対応した車体剛性や運動性能の確保」をどのように対処したのか…?  などの課題対応です。
 
 今回は「世界に無い唯一の商品づくりと、その新たな課題への対応」というテーマも兼ねています。
皆さんも、日常生活の中でパートナー的な商品やサービスを開発する時に、顧客に対して「他社製品と違うどんな新しさや価値を提供する」のか…? そして、そのシーンと楽しさを「どんな価値を持ったベネフィットとして実感させている」のか…? しかし、他には無い人と違う商品には常に「新たな課題や困難」もあります。そんな視点で、色々なブランドの様々なクルマを洞察してみませんか!! きっと色々なことを教えてくれると思います。 そしてそのような洞察と思考はクルマに限った話ではなく、ビジネスや日常の中でも何かのヒントや閃きになって活きますよ~。

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