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【思考編-第34回】なぜ争い事は絶えないのか、それは動物にはない "人間だけが持つ能力" だから…

 国単位では、ウクライナへの軍事侵攻、パレスチナ問題、北方領土問題など、そして身近なところでも、会社や家族、そして仲の良い友達やパートナーとの間でも、トラブルや争い事は起こります。
 一方で、メディアなどでは「争わないのが 人間の本来の姿…人間は動物と違い、人間愛がある…」という言葉をよく耳にします。 しかし現実には、学校の成績や進学、スポーツから企業の事業活動まで全て「競争原理=闘いと 結果の比較」が基になって成立しています。 いわば争った結果です。

・「争いは人間の本来の姿ではなく、レアに起きる異常」な状態。
と、捉えて、起こった時に対応する。・・・または、
・「人間の特性として、争い事は基本にあるから、当たり前」なこと。
と捉えて、それを前提に活動する。

これはある意味、自然災害の捉え方と同じです。
「災害は無い事が当たり前で、異常な事態の発生」と思うか、「災害の発生は当然、いつ来るか解らないが 事前に備えておく」と思うかの、2つの捉え方があると思います。

今回の思考編は、「なぜ人間は争い事をつくるのか…?」について、動物にはない、未来を創造して新商品を創りだす素晴らしい能力、人間だけが持つ「想像力や思考力」から検証してみました。

 現実の社会では、学校のテストや会社の会議など、過去に「起こった事や、解っている事」など、「記憶と知識」を基にしたテストの回答や会議の結果では見解が分かれたり  揉めたりする事はあまりありません。
 過去の振り返りでは、情報が納得して共有される為、「人間は本来争わず共有するという…人間愛」は存在しています。 

 しかし、”未来”という「結果や知識が共有できない、個人の思考や想像で予測して活動し、この先の結果をつくりだす領域」では、「人ごとに価値感やビジョンが違う」ので、知見の違いや争いが露呈してきます。
 例えば…会社でも、過去に例が無い 新たな提案をすると必ず、反対や対立意見が出ます。トラブルや争いが起こる要因は同じで、未来をつくりだそうとする中で 人間だけが持つ、思考力と想像力と言う素晴らしい能力と関係しています。

今回はこのテーマについて、皆さんと一緒に考えてみましょう。

ここから先は、動画で詳しく解説します。

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