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【雑誌ベストカー提携企画】水野和敏が斬る!! … 紙面では書ききれなかった確かな検証… Mercedes EQS 450+ と、Porsche Taycan Turbo Cross Turismo <レギュラー>

『雑誌 ベストカーを読んで全般がわかり、Youtubeで取材の様子を観る、そして このライブ配信で正しい本当の知識や見識を知る』
多次元に渡るメディアの媒体を一元化した、ユニークで唯一の配信!!
「本当の自動車技術講座」との交互配信です。

BEVは当たり前のクルマの世界になりつつありますが、今回は、「従来のエンジン車では実現が難しかった、或いはBEVだから容易にできた」この様な例題として、BEVの持つ特性で「ゴージャスでラグジュアリーな空間とそれに即した走り」を造りだした Mercedes EQS 450+と、BEVの「モーター特性と4輪の駆動力配分、そして低重心を運動性能に置き換えて、クロスオーバーの凄い動性能」を造りだした Porsche Taycan Turbo Cross Turismoを取り上げて、BEV固有の特性をラグジュアリーとスポーツの両極端に振った2台を比較しながら、BEVの未来についても話を進めてみました。

よく「BEVになったら、クルマは面白くなくなる…?」というような話を耳にしますが、その特性を違う方向に思い切り振って「BEVにしか造れない新しいクルマの世界を模索」しているこの2台の例から「この先に BEVが進むべきクルマの新しい社会」なども少し探ってみました。

車両の中央床下に大きく重いバッテリーを搭載するBEVの一般的な配置。
その結果、単に動力源が、エンジンからモーターに変わっただけではなく、
床面の構造やシート取り付け、そしてトランクの仕様や構成までが変わります。

振動や騒音、そして熱の処理や変速機構の搭載…エンジン車は様々な工夫や進化をクルマに求めてきました。そして、それらをどのように組み合わせて夫々の商品の魅力を造りあげていくか…! これがエンジン搭載車の特徴であり、同時にブランド創りのエッセンスでした。
 現状は、どれも皆同じという感じが強いBEV(変速ギヤや音の演出、タコメーター等の装備も無く、ほぼ同じ基本仕様)が、これから先の将来クルマという商品にどのように熟成して変わっていくのか? 

 プロのエンジニアとして、敢えて厳しい事を言わせてもらえば、EVがどれも同じように観えて、進化が進まない一つの大事な要因は「補助金に頼った販売をしている商品だから」と思えます。 エンジン車が「エンジンタイプや配置、そしてトランスミッションとの組み合わせ方や、スポーツ車やラグジュアリー車」というような、顧客がワクワクする様々な組み合わせやバリエーションを創ってきたのは「お客様に喜んでもらい、気に入ったものを選んで買ってもらう商品の競争力を造りだす…」という自由経済の原則と、開発エンジニアの商品力競争への拘り」があった中で開発してきたからです。

それが…BEVの現状を視ると…
「BATは高価格だからどうしようもない…補助金で助けてもらい、お買い得な商品に魅せよう…」こんな状態では、エンジニアの心の中に「競争力を高める 強いマインド」はできません。商品の魅力は「一つ一つのゴミを拾い集めるように積み重ねて創り上げていくもの」にも拘らず、補助金がこのようなマインドを覆い隠しています。 そしてお客様から観ると「どのEVも同じ様なクルマに視えて、結局は価格勝負で、お買い得な中国製のBYDが売れている…。
近年の例でみると、国産航空機の開発も一つの例だと思います。
・過去に成功した事があるという「自社の過去に対する自負心(過去で開発者も不在なのに…?) 」と「何千億円という政府からの開発予算の補助と、色々な支援」を受けながら、結局は「何年もの開発の遅れと、商品競争力の低下」で開発が中止に追い込まれた、三菱MRJのプロジェクト。
・自動車メーカーでありながら、単身で本場のアメリカに渡って航空機会社を起業し、基本に立ち返り「人の真似でなく、本質に基づいた独自の商品造り」を行い、ホンダジェットは世界一のビジネスジェットの会社になった。

 言い過ぎかもしれませんが、「お客を本気で視ようとせずに、政府の方針や社会の動向、そして競合他社の後追い」という目線になってしまっうことも多々あります。
余計な過保護はかえって商品開発力を低下させる、言わば「過保護な親の口出し」になってしまうケースも多々あります。
 皆さんも、この様な背景も含めて一緒に考えてみましょう…、興味深く面白いテーマです。今回はここも交えて、ベストカー編集委員の梅木さんと語り合ってみました。

そして、事前に皆さんから頂いた質問や、ライブの中で寄せられた質問にもお答えしました。(ちょっと時間が押してしまいましたが・・・(;^_^A)

<このコーナーに向けて、事前に頂いた質問への回答>
・EVの超高速&長距離移動について、超高速は急激に効率が落ちるのでは…?
・e-powerのエンジン&モーターの出力の比較、モーターの方が高出力…?

<ライブの中で寄せられた、質問の例 >

・ソーラーパネル等を使い、停車中や走行中も充電はできないのか…?
・ベンツはEV系のデザインコンセプトを大きく変えてきたが、市場への展開は(お客様の嗜好を変える)どのようにやっていて、上手く行っているのか…?
・エンジン車の様に排気量で分けられない、EVの税金ランク設定で大事な要素は…?

 この様に身近にある話題やテーマを探ってみる事は、クルマに限った話ではなく、日頃のビジネスや日常生活の中で 新たな視点で視る応用ができると思います。 是非 色々な場面の中で参考にしてみて下さい。
ここから先は、雑誌の紙面や Youtubeの動画には出されていない「計測したデータの結果や、デザインと機能&性能の分析、そして各部位の作りや仕様の細部」などの解説を織り混ぜた 正しい評価と検証の結果を、ベストカー編集委員 梅木さんとの「語り会い形式で解りやすく伝えている」動画をお愉しみ下さい。
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