【不登校経験者インタビュー】頑張って入った進学校。順風満帆だったのに、突然くじけてしまった僕 大下さん#1
こんにちは。
不登校支援サイト「ストップオーバー」を運営している森岡です。
今回は、本サイトの記事の中から不登校を経験者の大下さん(仮名)のインタビューをnoteに出張掲載します。
不条理な出来事によってくじけてしまい、ひねくれた時期について。
その後の学生生活で自信を取り戻し、やりたいことをやろうと思えるようになったお話など、当時の出来事や心境をお伺いしました。
年齢:20代後半
出身地:神奈川
職業:システムエンジニア
趣味:ジムでの筋トレ
不登校のきっかけは?
イ:不登校になった期間を教えてください。
大下さん:私は不登校と言うよりは、今までいたクラスに通えなくなってしまった、という感じです。そうなったのが、中学二年に上がって最初の頃です。
イ:そうなったきっかけを教えてください。
大下さん:病気がきっかけでした。
イ:それは、入院とかで通えなかったんですか?
大下さん:入院はしていないんですが、腸の病気にかかってしまって。
病院通いの日々が1ヶ月ぐらい続きました。その期間は学校に全く行けませんでしたね。
その後も体調が悪くなることが多くて。病気が良くなるまで3ヶ月ほどかかりました。
順風満帆だったのに、どうして
イ:休んでいた期間が長くて、学校に行きにくくなってしまったんでしょうか。
大下さん:勉強に置いていかれたのが大きかったです。進学校だったので、授業が進むペースが早くて。3ヶ月分の遅れを取り戻せなかったんです。
イ:それが辛かった、ということですか?
大下さん:私はそれまで、勉強で困ったことがなかったんです。受験勉強をちゃんとして、第一志望の中学校に受かりましたし。
なのに、病気で休んだ間に進んだ勉強に追いつけない。こんな状況は初めてで、とてもショックでした。
イ:順風満帆だった学校生活が、病気によって壊されてしまったんですね。
僕のせいじゃない。病気のせいだ!
大下さん:学校では毎日のように小テストが課されるんですが、これが全然わからなかったんですよ。それに、成績が良くない人は放課後に自習させられるルールがあって。好きだった部活の時間も取れなくて。自分のせいじゃなく、病気のせいでこういう状況に陥ってしまったという現実を認められなかったんです。
自習すればいい、というのは今考えればその通りなんですが。そもそも「どうして自分が苦しまなくてはならないんだ?」という気持ちが消化できずに、イライラしていたんです。
イ:なるほど。病気で休んでいたんですから、勉強が遅れても大下さんは悪くないですよね。そのあたりは学校が配慮してくれれば、と思うんですが。
大下さん:学校側は「勉強を追いつかせれば何とかなる」と考えていたと思います。
先生は優しい人たちばかりで、丁寧に教えてくれました。
ただ、勉強が上手くいかなくて、それのせいで部活にも行けなくなって。そういう状況に陥ってしまったことのストレスが大きかったです。
大下さん:病気の影響で体調悪くて休む日もありました。でも元気な日も「今日は行く気しないや」と感じることも多くなりました。徐々に、学校に行く気力が無くなってしまいましたね。
やりたい部活も出来ず、募るイライラ。そして……
イ:順調だった学校生活が、病気という不条理によって壊されてしまった現実が、なによりも辛かったんですね。
ちなみに、どんな部活に所属していたんですか?
大下さん:ヨット部ですね。
イ:おお、珍しい部活に所属していたんですね!
どんな活動内容だったんですか?
大下さん:最初は用具の使い方や風の受け方などを座学で勉強して、一年生の初秋ぐらいですかね。その頃にようやく乗れました。
チームで一人乗りのヨットを作るんですよ。部活の環境も人間関係も良くて、楽しかったですね。
イ:聞いているだけで楽しそうな内容ですね!
それだけに、勉強に時間が割かれてしまって部活の時間が無いというのは、大下さんにとって辛い状況だったと思います。
大下さん:そうですね。
勉強に置いていかれたのは自分のせいではなく病気のせいなのに、どうしてわかってくれないんだと、学校に反発するようになって、更にどんどん休みがちになりました。
大下さん:学校に通う日のほうが少なくなって、二年の冬頃でしょうか。
自分と同じように、通常のクラスに通えなくなった人たちを集めた適応指導教室に、週2回通うようになりました。
大下さん:この頃からですかね、ひねくれたのは。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
このインタビューの第2回以降は、不登校支援サイト「ストップオーバー」に掲載しております。ぜひこちらもチェックしていただければと思います!
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