中3の少年がゲーム業界を目指した話


これが初記事なので、少し自己紹介がてらに自分語りをしようと思います。
読んでくれている人はちょっとだけ付き合ってください。

私がまだ少年だった頃、中3の時に将来ゲーム業界で働きたいと夢を持ちました。当時の私は学校勉強が大嫌いで親からはよく将来を心配されていました。私も学校の勉強を頑張って高学歴ルートでゲーム会社に入れるとは思えなかったので、手に職をつけることから始めました。

具体的に行った事は絵を描き始めたのとピアノを習い始めたということです。普通大学からゲーム業界に行くのは厳しいが、音大や美大ならゲーム業界に自分でも行けるのではないかと考えたからです。

この時自分は将来歩む年表みたいな物を作成しました。
2年後には美術予備校通うとか、何年後には美大に進学するとか。
今思い返せば、だいたいはその年表に従って生きてきたなと感じます。

中3の受験シーズンだというのに、勉強には目もくれず絵やピアノやってました。高校は地元の普通の学校に行き、絵とピアノを勉強する毎日で、これでどっちかが最終的に残ればいいや。とか考えながら勉強していました。

結局最終的に残ったのは絵の方で私は美大進学をすることに決めました。
浪人とかもして、いろいろなドラマはあったのですが、今回それは割愛します。

ともあれ、美大に合格したことで、ゲーム業界に一歩近づく事ができました。大学生活では課題を適度にこなしながら、程よく遊び呆ける普通の大学生活だったと思います。今思えばこの時間をもっと有効利用しておけばよかったと後悔していますが笑

それでも就活が本格的に始まる1年前くらいからポートフォリオを作成し、
就活に挑んだこともあってか私が思っていたよりあっさり内定を取ることができました。何十社も受けて全部落ちるみたいな話をよく聞いていたのでびっくりしたのを覚えています。
具体的には6社受けて3社内定が出ました。
その3社の中には中3の時に働きたいと思っていた会社もありましたが、
当時とは会社の方針が違ってしまっていたということもあり、内定を辞退しました。
結果、内定が出た中で一番大手の会社にデザイナーとして就職しました。
中3のときから夢だったことをついに現実にした瞬間でした。すごく嬉しかったのを覚えています。

しかし、実際に働いてみて自分が犯した重大な過ちに気づきました。
えっ、夢を叶えられて幸せなはずでは?と思うかもしれませんが、
私が気づいたのは夢を叶えたその後の話です。

私が夢にしていたのはゲーム会社で働くということでしたが、
ゲーム会社で何をするかについてはあまり考えていなかったのです。
ゲームに関われればなんでも幸せなのでは?とぬるく考えていました。

その考えがもっとも反映されていたのがポートフォリオで、
自分の就活で制作したポートフォリオの内容はキャラクターデザイン、背景、3DCGなどなんでもできますとアピールするものが多く、広く浅い器用貧乏なポートフォリオでした。

入社して、自分が配属されたのキャラクターモデラーのチームでした。
てっきり自分は絵を描く2D班だと思っていたため、驚きました。
でもゲームに関することだから幸せだろうとやってみましたが、
上手く行きませんでした。
大学時代にやっていた3DCGとかはyoutubeで探せば出てくるチュートリアルの内容をすこし応用した程度のもので、いきなりゲームに出てくるモデルを制作するのは私には難易度が高かったのです。
モデリングはあまり好きになれず、私には向いていないと今も感じています。
この好きになれない作業をずっと続けて行くのか?と思うようになりました。
上司の言われたとおりにモデルを作り続ける毎日を送るのか?
それって映像制作会社のモデラーとなにが違うの?
ゲーム会社で働いて何がしたかったの?

そう考えるようになりました。
どうしてこうなったかという全ての原因は、
将来の夢を会社に入ること自体を目的してしまったことです。
会社を入ることを目的してしまったせいで、手段を選ばず、絵やピアノを習いはじめ、ポートフォリオ制作時もどのデザイナーのどの職種にするかを決めずに制作し、入社をしてしまいした。                     

一番大切なのはゲーム会社に入って何をしたいかを考えるべきだったのです。

自分は面白いゲームを作りたいという願望があったから、ゲーム会社を目指したはずなのに、ゲームの面白さとは無縁のグラフィックを制作しています。おそらくそれは今後も。

子どもの時の夢というのを追い続けていると、それを盲目的に信じてしまうため、疑うことができなくなってしまいます。
なぜその夢を追うのか、その夢の後はどうするのか、しっかり考える必要があると10年くらいかけて学ばされました。

今回は以上になります。                                                                                                                     


    

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