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中秋~初冬の挨拶言葉と季語


日本語の美しさの認識


日本独自の文化の一つ、
挨拶言葉には日本語ならではの
風情・情緒・趣があります。

一日本人として温故知新の心で
古からの日本の四季折々の言葉
を改めて見直してみましょう。

時折目にするのですが、
この風情のある季語を生かした
各地域料理・日本料理や飲食物、
或いは、イベントのタイトルなど
として季語が使われています。

山形の芋煮、きりたんぽ鍋など
があります。

四季折々の挨拶の言葉(季語)を
見る度に私達の住む日本語には
こんなに美しい心を和ます言葉
かあったのだ、と感じます。

時候の挨拶言葉は、
手紙などの文書として使われる
ことが多いようですが、一捻り
して料理の盛付けや季節の催事
イベントや店内装飾に使えない
だろうか❓、参考にしてみては
如何でしょうか❓

また、クリスマスツリーの飾り
と同様に捉え四季折々の言葉を
季節毎に家庭内に絵と共に張る
などをされても世界中から羨望
されている日本人としての感性
を磨け来日する海外のビジター
へ世界に類のない日本語の心を
表わすことにもなると思います。

また、
文書に著わす場合は書いた人の
人柄(心)を感じるように心掛ける
ことも大切なことです。

当然、
言葉として触合う相手への挨拶に
用いることも心得ておきましょう。


秋∸イメージ

11月12月の季語・挨拶言葉

【以下学びのメモより転載】

11月(霜月)の時候の挨拶言葉

<季語-単語>
初冬・季秋・向寒・初霜
晩秋・立冬・落葉・深秋
秋冷・暮秋

<季語-言葉>
向寒の候(折・季節)/落葉の候
初霜の候(折・季節)/夜長の候
晩秋の侯/立冬の候/錦秋の候
深秋の候/秋冷の候/秋雨の候
向寒の砌/寒暖不順/暮秋の候
菊薫る候

季語-語句
🍁菊薫る今日此の頃
🍁そよ吹く風が冬を運んで
🍁秋晴れの好天が続いており
🍁秋の実の色づく頃となり
🍁菊の花香る今日このごろ

🍁日増しに色づく柿の実が
🍁紅葉狩りに行き色鮮やかな山々
🍁秋晴れの空がどこまでも
 高く澄み渡って
🍁つやつや光る栗の実が
 おいしい季節になり
🍁山の頂きも白くなり

🍁秋気いよいよ深まって
 まいりましたが
🍁街路樹がすっかり葉を落とし
🍁寒さも間近に迎える頃となり
🍁朝夕寒冷を覚える季節と
 なりました
🍁日ましに寒さがつのります
 今日このごろ

🍁朝晩はめっきり寒くなり
🍁吐く息の白さに、秋の終わり
 を感じる頃となり
🍂鋪道の落ち葉が冷たい雨に濡れ
🍁行く秋の寂しさ身に沁みる頃
🍁秋の色もようやく深みを増して

🍁菊の花も薫る昨今となり
🍁見事な菊の大輪が咲き誇って
🍁素晴らしい菊が目を楽しませてくれ/
🍂道には黄色い銀杏の絨緞(ジュウタン)
 が敷きつめられ
🍁年賀はがきの発売と聞いて

🍁カレンダーも残り一枚となり
🍂庭の木の葉も良く色づき
🍁日増しに寒さの募る昨今を迎え/
🍁木枯らしに一段と寒さを
 感じるようになり
🍁庭の紅葉も終わりを告げすぐ
 近くに冬の気配を感じる頃

🍁秋気いよいよ深く
🍂舗道に落ち葉が散る頃
🍂道端の霜にも冬の近づきを
 感じるようになり
🍂街路樹もすっかり葉を落とし
🍁秋の気配に寂しさを感じる
 季節となり

🍁初雪を待たれるころとなり
🍁秋色も一段と深まり
🍁鮮やかな紅葉の候となり
🍁小春日和の今日此
🍁頃朝夕一際冷え込むころ

🍁吐く息も白くなり
🍁夜寒の折柄
🍁冷気日ごとに加わり

🍁日毎冷気が加わり
🍁追々寒さ向かいますが
🍁冷雨が降り続く

<11月の花>
菊、山茶花、柊、びわ、八手、

<11月の野菜>
かぶ、カリフラワー、ごぼう、
さつま芋、里芋、椎茸、春菊、
大根、玉葱、葱、白菜、蓮根
ブロッコリー、ほうれん草、山芋

冬-イメージ

12月の挨拶言葉(文頭の文言)

「師走の候」「寒冷の候」
「霜寒の候」「向寒の候」
「初冬の候」「 孟冬の候」 
「大雪の候」「短日の候」
「寒気の候」「冬至の候」
「歳末の候」「年末厳寒の候」

<文言の意>
師走の候
=師走となりました。
寒冷の候
=寒く冷たい時期となりました。
霜寒の候
=霜が降りるほど寒い時期となりました。
霜夜の候
=夜中に霜が降りるほど
 本格的な寒さの頃となりました。

向寒の候
=日増しに寒くなってまいりました。
初冬の候
=冬の初めの時期となりました。
(初冬≒立冬・小雪・初冬)
孟冬の候
=冬の初めの時期となりました。
小雪の候
=小雪の頃となりました。

初雪の候
=初雪の頃となりました。
大雪の候
=雪が盛んな頃となりました。
短日の候
=日暮れが早い季節となりました。
寒気の候
=冬の寒気が身にしみる頃となりました。

冬至の候
=冬至の頃となりました。
月迫の候
=12月の末に迫ってまいりました 。
歳晩の候
=年末の頃となりました。
歳末の候
=年末の頃となりました。
年末厳寒の候
=年末で寒さも厳しい頃となりました。
歳末ご多端の折
=年末で大変忙しい頃となりました。

<文章例>
「今後ともご指導ご鞭撻のほど
 宜しくお願い申し上げます。」
「引き続きご高配を賜りますよう、
 宜しくお願い申し上げます。」
「今後におきましても相変わらぬ
 ご厚誼を賜りますよう
 お願い申し上げます。」
「これからも変わらぬご支援
 ご鞭撻を賜りますよう、
 宜しくお願い申し上げます。」
「貴社のますますのご発展を
 心より祈念しております。」
「末筆ながら、一層のご隆盛を
 衷心よりお祈り申し上げます。」
「皆様のご健康とご多幸を
 心よりお祈り申し上げます。」
「皆々様のご多祥を心より
 お祈り申し上げます。」
「寒気いよいよ厳しき折、
 ご自愛専一にてお願い申し上げます。」
「歳末ご多忙の折、健康には十分に
 ご留意なされ、更にご活躍されます
 ことを祈念申し上げます。」 
「年の瀬も迫り何かとご多用の
 ことと存じますが体調を崩され
 ませんようご留意ください。」
「輝かしいご越年を心より
 お祈り申し上げます。」 
「よき年を迎えられますことを
 心より祈念しております。」

<12月の季語・野菜・花>

霜月・寒波・短日・冬の日・冬霞
冬の朝・冬の空・冬の雲・冬霧
冬の雷・冬の虹・冬夕焼・白鳥
冬の暮・冬の夜・冬の月・火事
冬の星・冬銀河・火の番・水鳥

冬の鳥・冬の雁・冬の鵙・雪催
越冬燕・浮寝鳥・夜神楽・初雪
鴨・鶴・顔見世・杜氏来る・雪
雪起し・冷たし・息白し・冬木
冬木立・枯木立・冬ざれ・枯木

冬林檎・枯柳寒し・冬枯・霜枯
枇杷の花・枯芝・枯菊・蜜柑
冬蕨・冬柏・冬桜・針供養
大根焚・漱石忌・ぼろ市・雑炊
羽子板市・年の市・風呂吹・白菜

根深汁・人参・納豆汁・闇汁・熊
寄鍋・おでん・焼鳥・焼藷・熱燗
湯豆腐・葛湯・鰭酒・玉子酒・狸
冬の山・山眠る・冬の海・冬野
波の花・枯野・冬田・冬眠・罠

狩人・薬喰・猪鍋・兎・笹鳴・鮫
都鳥・冬鴎・鯨・河豚・鮟鱇・鮪
柳葉魚・海鼠・牡蠣・味噌搗・霜
冬の蝶・冬の蜂・冬の蠅・屏風
冬の虫・炭焼・枯蟷螂・障子・咳

湯ざめ・風邪・褞袍・羽織・毛皮
ねんねこ・重ね着・セーター手袋
冬服・冬シャツ・ショール・懐手
マスク・足袋・コート・毛糸編む
紙漉・北風・空風・冬凪・鎌鼬

霜夜・霜柱・雪囲・雪吊・雁木
藪巻・霧氷・樹氷・水涸る・冬旱
冬の川・狐火・一茶忌・柚子湯
冬至・ポインセチア・クリスマス
師走・賀状書く・暦売・古暦

日記買ふ・ボーナス・年用意
春支度・飾売り・注連飾る・煤払
畳替・冬休み・歳暮・忘年・餅搗
ご用納め・餅・年の暮年の内
数へ日・行く年・大晦日・大年

なまはげ・若布刈神事・年の火
年守る・年の宿・晦日蕎麦・年越
除夜・年惜しむ・年取・除夜詣
除夜の鐘・紅白歌合戦


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